ずん
「最近のニュース見てたら、みんな怒りすぎじゃね?なんかピリピリしすぎなのだ」
でぇじょうぶ博士
「それは『正義中毒』という現代病でやんす。日本人は正義のヒロポンをキメすぎて、もはや依存症の域に達しているでやんすよ」
やきう
「は?ワイらが正義中毒?むしろルール守らんカスどもが悪いんやろが」
ずん
「でもさ、ゴミ箱撤去とかって、みんな巻き添えじゃん。それって変なのだ」
でぇじょうぶ博士
「まさにそこでやんす。日本では『誰かがズルする』より『誰かだけが得する』方が100倍嫌われるでやんす」
やきう
「当たり前やろ。ワイが我慢してんのに、あいつだけ得するとか許せんわ」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、やきう君の発言こそ典型的でやんす。『自分は損した』という感情を『正義』にすり替えてるでやんす」
やきう
「うるさいわハゲ。じゃあどうすればええねん」
でぇじょうぶ博士
「大阪大学の実験では、日本人は『相手だけが得する』のが我慢できず、自分も損する選択をするでやんす」
やきう
「お前に言われたないわ!でもな、みんなで苦しむ方がフェアやろ?」
でぇじょうぶ博士
「それこそ倒錯した平等主義でやんす。まるで全員で崖から飛び降りて『これで平等だ』と満足してるようなもんでやんす」
ずん
「じゃあベンチに傾斜つけたりするのも、その病気なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。寝転がる人を排除するために、全員の快適さを犠牲にするでやんす。これは治療じゃなく自傷行為でやんすね」
やきう
「でもホームレスとか邪魔やん。排除して当然やろ」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それが『正義』の仮面をかぶった不寛容でやんす。誰かが不快なら即アウトという基準は、いつかあなたにも向くでやんすよ」
やきう
「...ワイは真面目にやっとるから大丈夫や」
ずん
「でもさ、学校の連帯責任とかもおかしいよね。一人がサボったら全員罰とか」
でぇじょうぶ博士
「まさにそれでやんす。個別に対処せず、全体を巻き込む方が『角が立たない』からでやんす。日本の空気読み文化の極致でやんすね」
やきう
「でも正直、抜け駆けする奴見ると腹立つやん」
でぇじょうぶ博士
「その感情の正体は『嫉妬』でやんす。自分が我慢したのに、なぜあいつは?という敗北感でやんすよ」
ずん
「じゃあみんな嫉妬を正義って言い換えてるだけなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。『ルール違反許せない』じゃなく『あいつだけ得するの許せない』が本音でやんす」
やきう
「黙れ!でもな、じゃあどうすればええねん!放置したらみんなズルするやろ!」
でぇじょうぶ博士
「そこが罠でやんす。違反者を個別に罰すればいいだけなのに、『制度そのもの』を壊す方向に行くでやんす」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。『悪用する人がいるから、もう誰も使えません』という解決法でやんす。まるで包丁で事件が起きたから包丁を全部回収するようなもんでやんす」
ずん
「それ言い訳じゃね?本当は『ズルされるのが嫌』なだけでしょ」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、鋭いでやんす。安全は建前で、本音は『抜け駆けを許さない』でやんすね」
やきう
「...認めたくないけど、ちょっとわかるわ」
でぇじょうぶ博士
「終わりというか、みんなで地獄に向かってる最中でやんす。『誰も得しないなら平等』という思想でやんすからね」
でぇじょうぶ博士
「やきう君の発言こそ、この記事のテーマを体現してるでやんす。恐ろしいほど典型的でやんすね」
ずん
「でもさ、みんな我慢してるから自分も我慢しなきゃって空気、確かにあるよね」
でぇじょうぶ博士
「いいえ、それは同調圧力という名の暴力でやんす。しかも本人たちが気づいてないから始末が悪いでやんす」
ずん
「じゃあボクら、気づかないうちに自分の首絞めてるってこと?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。『正義』という麻薬で脳をやられて、自由と快適さを自分で捨ててるでやんす」
やきう
「でも自由とか言って、好き勝手やられても困るやろ」
ずん
「極端すぎなのだ。ゼロか百かじゃなくて、中間ないの?」
でぇじょうぶ博士
「日本人は中間が苦手でやんす。曖昧なのは得意なのに、明確なグレーゾーンは許容できないでやんす。矛盾してるでやんすね」
でぇじょうぶ博士
「答えは簡単でやんす。まず自分の怒りの正体を見極めることでやんす。それがルール違反への怒りか、嫉妬か、敗北感か」
でぇじょうぶ博士
「見極めを拒否すると、守るべきものすら見えなくなるでやんす。そして気づけば、誰もが不自由な檻の中でやんす」
ずん
「怖すぎるのだ。でもさ、みんなそれに気づいてないの?」
でぇじょうぶ博士
「気づいてないでやんす。むしろ『これが正しい』と信じ込んでるから厄介でやんす」
やきう
「ワイも正しいと思ってたけど...なんか自信なくなってきたわ」
でぇじょうぶ博士
「これが正義中毒からの離脱症状でやんす。禁断症状はしばらく続くでやんすよ」
でぇじょうぶ博士
「難しいでやんすね。依存症患者に『あなたは依存症です』と言っても、『違う!』と否定するのが常でやんすから」
でぇじょうぶ博士
「いいや、まず一人ひとりが自分の感情と向き合うことでやんす。『これは正義か?それとも嫉妬か?』と問い続けることでやんす」
でぇじょうぶ博士
「楽な方に流れるから、『みんなで不便になろう』という選択肢が魅力的に見えるでやんすよ」
やきう
「でも実際、ズルする奴がおらんかったらこんな問題起きんやん」
ずん
「それ言い出したらキリないのだ。人間完璧じゃないし」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。完璧を求めるから、不完全な人間を排除する社会になるでやんす」
でぇじょうぶ博士
「許せとは言ってないでやんす。個別に対処すればいいだけでやんす。全体を巻き込む必要はないでやんす」
ずん
「でもそれって、面倒くさいからやらないんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭いでやんす。個別対応は手間がかかるでやんす。だから『全員禁止』という楽な選択をするでやんすね」
でぇじょうぶ博士
「人間は楽をしたい生き物でやんす。でもその代償として、自由と快適さを失ってるでやんすよ」
でぇじょうぶ博士
「正義中毒から回復してきた証拠でやんすね。素晴らしいでやんす」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、そうでやんす。なぜなら人間の嫉妬心は消えないでやんすから」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。気づきが広がれば、社会も変わるでやんす。時間はかかるでやんすけどね」
でぇじょうぶ博士
「希望は持てるでやんす。でも幻想は捨てるべきでやんす。これは長い戦いでやんすよ」
やきう
「ワイもう戦うの嫌やわ。みんなで地獄行く方が楽やん」
ずん
「やきう、また中毒症状出てるのだ!でもボクも正直、みんなで地獄行くなら寂しくないし、案外悪くないかもなのだ」