ずん

「夫の両親に病気のことを伝えるのって、めちゃくちゃ怖かったんじゃないのだ？」

でぇじょうぶ博士

「当時の日本では、結婚＝子孫を残すという考えが強かったでやんす。原さんは子宮全摘で子供が産めなくなることを、義両親に伝えるのを躊躇したのは当然でやんすね。」

やきう

「ワイも親に『子供作れへん嫁もらう』なんて言えんわ。実家から勘当されるで。」

でぇじょうぶ博士

「しかし、夫は自ら両親に説明しに行ったでやんす。これは並大抵の覚悟じゃできない決断でやんすよ。」

ずん

「でも、なんで夫は黙って帰省したのだ？」

やきう

「それは嫁はんに余計な心配かけたくなかったんやろ。男の鑑やで。」

でぇじょうぶ博士

「原さんは30歳で子宮頸がん、35歳で子宮体がんを発症したでやんす。その中で、夫は彼女のことを支え続けたでやんすね。」

やきう

「今時珍しいわ。普通なら逃げ出すで。」

でぇじょうぶ博士

「愛とは、相手の不完全さを受け入れることでやんす。夫も両親も、その本質を理解していたでやんすね。」

ずん

「そっか！子供が産めなくても、愛があれば大丈夫なのだ！...って、ボク独身だったのだ！」