ずん
「朝10時出勤が常識とか言ってるVTuberが炎上してるのだ!これは社会全体が限界に達している証拠なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ふむふむ、でびでび・でびるでやんすね。魔界の住人が人間界の労働事情に口出しして大炎上でやんす。まるで宇宙人が『なぜ地球人は重力に逆らって二足歩行してるの?非効率だよ』って言ってるようなもんでやんす。」
やきう
「ワイ、これ見た瞬間ブチ切れたわ。朝7時に電車乗ってる人間が社会インフラ支えとんのに、配信者風情が説教たれとるんやで。お前が配信できるんは誰のおかげや思っとんねん。」
かっぱ
「せやな。電力会社も通信会社も、朝7時どころか夜中から働いとる人おるんやで。配信プラットフォームが24時間動いとるんは、誰かが早朝深夜問わず保守しとるからやろ。」
ずん
「でも10時出勤になればみんな幸せになるんじゃないのだ?博士、どう思うのだ?」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんすよ、ずん。出勤時間を10時にしたら、退勤時間も遅くなるでやんす。結局、拘束時間は変わらないでやんす。むしろ帰宅が夜遅くなって、家族との時間が減るでやんす。まるで借金を別の借金で返すようなもんでやんす。」
やきう
「しかもな、朝7時出勤を『選んでる』人間もおるんや。早く帰りたいから早く出るんやで。10時出勤とか、帰りが20時21時になるやろ。ワイは絶対嫌やわ。」
かっぱ
「そもそも、シフト制の仕事なんか7時も10時も関係あらへんやろ。物流も医療も24時間回っとるんやから、時間の概念がちゃうねん。」
ずん
「じゃあ、このVTuberは何が悪かったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「端的に言えば、『読む空気を間違えた』でやんす。通勤問題は現代社会人の最大のストレス源でやんす。そこに『勿体ない』とか『何より大事なものを失ってる』とか煽り文句を入れたら、火に油を注ぐようなもんでやんす。」
やきう
「しかも謝罪がYouTubeで60分の動画やで。炎上しとんのはXやのに、わざわざYouTubeに誘導するとか舐めとるやろ。概要欄に販促URL残しとるし、コメント欄閉じとるし、もう火に油どころかガソリンぶっかけとるわ。」
かっぱ
「『誤解を与えてしまった』系の謝罪もアカンな。誤解やない、お前の言い方が悪いんや。責任転嫁すんなや。」
ずん
「でも、擁護してる人もいたのだ。『朝7時を朝10時だと思えば気が楽になる』っていう遅刻ネタだって解釈してる人もいたのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは後付けの解釈でやんす。もし本当にそういう意図なら、最初からそう書けば良かったでやんす。『#朝10時界隈』なんてハッシュタグつけて、まるでムーブメントを起こそうとしてるように見えるでやんす。完全に読み手の反応を読み違えたでやんす。」
やきう
「結局、配信者が社会人エアプやったってことやろ。自分の好きな時間に起きて配信して、それで金稼いどるから、朝7時通勤の辛さなんか理解できへんねん。」
かっぱ
「まあでも、この炎上で一つだけええことあったわ。みんなが『朝7時通勤はクソ』って共通認識持っとることが可視化されたんや。ネタでも許せへんくらい、みんな追い詰められとる。」
ずん
「じゃあ、社会全体で労働時間を見直すべきなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは正論でやんすけど、現実はそう簡単にいかないでやんす。日本の労働文化は『早く来て遅く帰る』が美徳とされてきたでやんす。それを変えるには、企業文化、法制度、社会意識、全部変える必要があるでやんす。まるで巨大なタンカーの進路を変えるようなもんでやんす。」
やきう
「でもな、このVTuberが『悪魔』キャラやからって、何言うてもええわけちゃうやろ。社会人でもあるんやし、グループの一員やねん。尊厳や権利が保障されとる分、社会への感謝と敬意を持たなアカンわ。」
かっぱ
「せやな。『悪魔だから人間らしくなくていい』んやない。『悪魔だからこそ人間以上に人間らしくあれ』や。そうせな、ただのガキの戯言になるで。」
ずん
「なるほど...でも博士、結局この炎上から何を学べばいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「三つでやんす。一つ、インフルエンサーは発言に責任を持つこと。二つ、謝罪は炎上した場所で簡潔に行うこと。三つ、社会問題に触れる時は、当事者の痛みを想像すること。これを守らないと、まるで地雷原を裸足で走るようなもんでやんす。」
やきう
「まあ、ワイから言わせれば、こんな炎上するくらいなら最初から黙っとけばええねん。Xなんかやめて、配信だけしとけや。」
かっぱ
「それもそれで寂しいけどな。でも、発信するなら覚悟を持てってことやな。中途半端な正義感で社会問題語るんやったら、最初からやらん方がマシや。」
ずん
「じゃあボクは、朝7時に起きて10時まで二度寝することにするのだ!これで『朝10時界隈』の仲間入りなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それ、ただのニートでやんす。」
やきう
「お前、それ朝10時出勤どころか、朝10時起床やんけ。もう救いようないわ。」
かっぱ
「ずん、お前それ『何より大事なもの』どころか『全て』失っとるやんけ...」
ずん
「え?でもボクは自分の時間を大切にしてるのだ。これこそが真の『朝10時界隈』の生き方なのだ!」