ずん
「クマがスーパーに立て籠もりとか、もうこれ日本終わってるのだ!」
やきう
「ワイの地元でもクマ出たで。もう外出られへんわ。引きこもりに正当性が生まれたんや。」
かっぱ
「ちょい待て。このカメラマン、痴漢撃退グッズ持って行っとるやん。クマに効くわけないやろ。」
でぇじょうぶ博士
「実に興味深い状況でやんすね。クマよけスプレーが全国で売り切れという事態は、パンデミック時のトイレットペーパー騒動を彷彿とさせるでやんす。」
ずん
「でも博士、なんで街中にクマが出るようになったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「簡単な話でやんす。人間が山の食料を奪い、クマの生息地を破壊し続けた結果でやんすよ。まるで自分の家の隣に高速道路を作っておいて、うるさいと文句を言うようなもんでやんす。」
やきう
「そんなん知らんがな。ワイらが生まれる前からやっとることやろ。今更どうせえっちゅうねん。」
かっぱ
「お前、自分のケツは自分で拭けや。先祖のツケを払うんも子孫の義務やろが。」
でぇじょうぶ博士
「それは短絡的でやんすね。クマを絶滅させたら、生態系が崩壊するでやんす。まるでドミノ倒しの最初の一枚を倒すようなもんでやんすよ。シカやイノシシが爆発的に増えて、農作物被害はもっと深刻になるでやんす。」
やきう
「ほな、どないせえっちゅうねん。クマと共存とか言うつもりか?お花畑やな。」
かっぱ
「共存いうか、棲み分けやな。山にエサを増やして、クマが降りてこんようにするんや。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。ただし、それには莫大な予算と時間がかかるでやんす。しかも効果が出るのは数十年後でやんすからね。政治家にとっては票にならない政策でやんす。」
やきう
「せや。だからワイは家に引きこもっとるんや。正解やったわけやな。」
かっぱ
「お前、クマ関係なく引きこもっとるやろが。理由を後付けすな。」
でぇじょうぶ博士
「記事によると、日曜の午後でも街がゴーストタウンのようだったとあるでやんす。クマ被害は経済にも深刻な打撃を与えているでやんすね。飲食店もシャッターを閉めたままとか、まるで戒厳令下の都市でやんす。」
ずん
「でも、自衛隊まで出動してるのはすごいのだ!」
やきう
「自衛隊って、クマ退治も任務に入っとんのか?税金の無駄遣いちゃうか。」
かっぱ
「アホか。災害派遣の一環や。人命に関わる事態やから当然やろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。ただし、自衛隊にはクマを駆除する権限はないでやんす。あくまで警戒や後方支援が任務でやんすね。実際の駆除は猟友会が行うでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「それが問題でやんす。猟友会の高齢化が深刻でやんすよ。平均年齢は68歳を超えているでやんす。まるで老人ホームの遠足のようなもんでやんす。しかも会員数は年々減少しているでやんすからね。」
やきう
「そら当然やろ。誰が好き好んで命がけでクマと戦うねん。しかもボランティアやろ?バカバカしいわ。」
かっぱ
「ほな、お前が行けや。ニートなんやから時間あるやろ。」
やきう
「ワイは童貞やから、死ぬわけにはいかんのや。」
でぇじょうぶ博士
「実は猟友会の出動には日当が支払われるでやんすが、せいぜい数千円から1万円程度でやんす。命のリスクを考えると、まるでコンビニのバイトより安いでやんすね。」
ずん
「えぇ!?そんなに安いのだ?もっと払ってあげればいいのだ!」
かっぱ
「そういう問題でもないんやけどな。若い世代が狩猟免許を取らんのよ。」
やきう
「そら取らんわ。ゲームの方が安全やし楽しいしな。リアルでクマと戦うとかアホやろ。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、これは単なる田舎の問題ではないでやんすよ。記事にもあるように、能代市は人口5万の都市でやんす。しかも市役所の隣でクマが出没したでやんす。もはや都市部でも他人事ではないでやんすね。」
かっぱ
「実際、東京の奥多摩地域ではもうクマが出とるで。時間の問題やな。」
やきう
「ほな、もう日本は終わりやな。諦めてクマに国を明け渡そうや。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...。諦めるのは早いでやんす。実は北欧諸国ではクマと人間の共存に成功している例があるでやんす。重要なのは、クマの生態を理解し、適切な対策を講じることでやんすね。」
でぇじょうぶ博士
「まず、ゴミの管理を徹底することでやんす。クマは人間の食べ物の味を覚えると、何度も街に降りてくるでやんすからね。まるで味を占めた泥棒のようなもんでやんす。また、山にドングリなどの餌を増やす植林活動も効果的でやんす。」
かっぱ
「要するに、クマに『街より山の方がええわ』って思わせるんやな。」
やきう
「でもそれ、何十年もかかるやろ。今クマに襲われとる人はどうすんねん。」
でぇじょうぶ博士
「短期的には駆除も必要でやんす。ただし、むやみに駆除すればいいというものでもないでやんす。特に子育て中の母グマを駆除すると、残された子グマが餓死するか、より人間に接近するようになるでやんすからね。」
ずん
「難しすぎるのだ!もうボク、山には行かないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「記事の宮嶋氏は40年以上のカメラマン人生で初めて大館能代空港に降り立ったとありますね。プロの報道カメラマンでさえ訪れたことのない地域でやんす。つまり、この問題は長年放置されてきたということでやんすね。」
やきう
「政治家は票にならんことはせんのよ。クマに投票権ないしな。」
かっぱ
「お前、たまにええこと言うやん。でも皮肉が効きすぎとるわ。」
でぇじょうぶ博士
「実際、環境省は2023年にクマ対策の予算を増額したでやんすが、焼け石に水でやんすね。根本的な解決には、林業の再生、過疎地域の活性化、そして何より国民の意識改革が必要でやんす。」
でぇじょうぶ博士
「まず、山は人間だけのものではないという認識を持つことでやんす。我々は地球という惑星を他の生物と共有しているでやんすからね。ただし、それは理想論であって、実際には人間の安全が最優先でやんす。」
やきう
「結局、人間ファーストってことやな。クマは我慢しろと。」
かっぱ
「そういう二元論やないんやけどな。バランスの問題や。」
ずん
「でも、記事の宮嶋さんって猟友会員なんだよね?クマを撃ちたかったのかな?」
でぇじょうぶ博士
「記事によると、本音では愛銃『ベレッタ』を持参したかったようでやんすが、仕事と趣味を混同しないプロ意識から、カメラだけを持参したとあるでやんす。これはプロフェッショナリズムの鑑でやんすね。」
やきう
「いや、ライフル持ってった方が身を守れるやろ。綺麗事言うとる場合ちゃうで。」
かっぱ
「お前、銃刀法知らんのか。勝手に持ち歩けへんねんで。」
ずん
「そういえば、痴漢撃退グッズ持って行ったって書いてあったのだ!クマに効くのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まず効かないでやんす。痴漢撃退の警報器は、せいぜい100デシベル程度でやんす。クマの聴覚は人間の約2倍敏感でやんすが、それでも驚かせる程度でやんすね。突進を止めることは不可能でやんす。」
かっぱ
「まあ、無いよりはマシってレベルやな。おまじない程度や。」
やきう
「クマよけスプレーが売り切れって、みんなパニックになっとるやんけ。これも転売ヤーの餌食やろな。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。メルカリなどでは定価の3倍以上で取引されているでやんす。まるで災害時のマスク騒動の再来でやんすね。人間の醜い部分が露呈しているでやんす。」
ずん
「じゃあ、ボクもクマよけスプレー転売すれば儲かるのだ!」
やきう
「でも正直、ワイもそう思ったわ。需要があるとこに商機ありやからな。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...。記事の最後に『いったい、どうやってこんな街中までクマは出てきたのか』とあるでやんすが、これは我々人間が自らに問うべき質問でやんすね。」
でぇじょうぶ博士
「単純に善悪の問題ではないでやんす。ただ、我々の生活様式が環境に与える影響を考える必要があるでやんすね。特に、戦後の拡大造林政策で針葉樹林を増やし、クマの餌となる広葉樹林を減らしたことが大きな要因でやんす。」
かっぱ
「要するに、儲け優先で山を荒らした結果やな。ツケが回ってきたんや。」
やきう
「ほな、今から広葉樹植えるんか?何十年かかんねん。ワイが生きてる間に解決せんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「確かに即効性のある解決策はないでやんす。しかし、何もしなければ状況は悪化する一方でやんす。まるで借金を放置して利息が膨らむようなもんでやんすね。」
かっぱ
「でも実際、自衛隊まで出動してるんやろ?それって異常事態やんけ。」
やきう
「自衛隊も暇やないと思うんやけどな。クマ相手に戦闘訓練しとるんか?」
でぇじょうぶ博士
「記事のタイトルには『涙なしには見られない勇姿』とあるでやんすが、これは皮肉でやんすよ。本来の任務とは異なる活動を強いられている自衛隊員の苦労を表しているでやんす。」
かっぱ
「ちゃうねん。倒すんやのうて、警戒するだけやねん。それが切ないんや。」
やきう
「武器持っとるのに使えへんとか、ストレス溜まるやろな。ワイと一緒やわ。」
でぇじょうぶ博士
「ちなみに、クマの駆除には都道府県知事の許可が必要でやんす。鳥獣保護管理法という法律で守られているでやんすからね。簡単には駆除できないでやんす。」
やきう
「そらそうよ。人間は増えすぎとるからな。むしろ間引く方がええんちゃうか。」
かっぱ
「お前から間引かれるで、そういうこと言うてたら。」
でぇじょうぶ博士
「実は、日本のクマの個体数は正確には把握されていないでやんす。推定では北海道のヒグマが1万頭、本州以南のツキノワグマが1万5千頭程度とされているでやんすが、これも怪しいもんでやんすね。」
でぇじょうぶ博士
「クマは広範囲を移動するでやんすし、山奥に生息しているでやんすから、正確な個体数調査は極めて困難でやんす。まるで雲の数を数えるようなもんでやんすよ。DNA分析などの最新技術を使っても、誤差は大きいでやんす。」
かっぱ
「つまり、駆除しすぎたら絶滅するかもしれんし、放置したら増えすぎるかもしれんってことやな。」
やきう
「どっちに転んでも文句言われるやつやん。役人の嫌いなやつや。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。これが日本の行政の典型的なパターンでやんすね。問題が深刻化してから、やっと重い腰を上げるでやんす。まるで火事になってから消火器を買いに行くようなもんでやんす。」
かっぱ
「でも地元の人は大変やで。毎日ビクビクしながら暮らすんやから。」
やきう
「ワイかて毎日ビクビクしとるわ。職安から電話来るんちゃうかって。」
でぇじょうぶ博士
「記事の中で気になるのは、『飲食店のほとんどもシャッターを下ろしたまま』という部分でやんすね。これはクマ被害が地域経済に与える影響が甚大であることを示しているでやんす。」
かっぱ
「当たり前や。客が来んかったら商売あがったりやからな。」
やきう
「でもこれ、クマのせいやのうて、もともと過疎化しとったんちゃうか?クマを言い訳にしとるだけやろ。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんすね。確かに、能代市の人口は1980年代の7万人から、現在は5万人を切るまで減少しているでやんす。クマ問題は、過疎化という根本的な問題の氷山の一角に過ぎないでやんす。」
かっぱ
「つまり、クマも人間も、どっちも生存競争に負けかけとるってことやな。」
やきう
「お花畑か。クマと仲良くして共産主義でも始めるんか?」
でぇじょうぶ博士
「実は、アイヌ民族はクマを神聖視し、共存してきた歴史があるでやんす。イヨマンテという儀式では、クマの魂を神の国に送り返すでやんすね。つまり、人間とクマの関係は文化的な側面もあるでやんす。」
ずん
「じゃあ、ボクたちもクマを神様として崇めればいいのだ!」
かっぱ
「それはそれで極端やな。食われても文句言えへんで。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、現実的には、クマとの距離を適切に保つことが重要でやんす。近づきすぎず、遠ざけすぎず、というバランスでやんすね。ただし、そのバランスを取るのが極めて難しいでやんすが。」
かっぱ
「そういう問題やねん。簡単に答えが出るなら、とっくに解決しとるわ。」
やきう
「ほな、このディスカッション意味ないやん。」
でぇじょうぶ博士
「意味はあるでやんす。問題を共有し、議論すること自体が第一歩でやんすからね。無関心が一番の敵でやんす。」
ずん
「でも、ボクは秋田に行く予定もないし、関係ないのだ。」
かっぱ
「お前、ほんまに他人事やな。明日は我が身やで。」
やきう
「ワイも関係ないわ。家から出んもん。クマが家に侵入してきたら、そん時考えるわ。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...。しかし、記事の宮嶋氏のように、現場に足を運び、自分の目で見ることが重要でやんすね。机上の空論では何も解決しないでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「おいらは研究で忙しいでやんす。それに、おいらが行ったところで、クマは退散しないでやんすよ。」
かっぱ
「そらそうやわ。クマも博士の顔見たら逃げるかもしれんけどな。」
ずん
「でも、自衛隊が出動してるってことは、もう戦争なのだ?人間対クマの!」
でぇじょうぶ博士
「戦争というより、災害対応に近いでやんすね。ただし、相手が自然災害ではなく、知能を持った動物である点が厄介でやんす。クマは学習するでやんすからね。一度人間の食べ物の味を覚えると、執拗に狙ってくるでやんす。」
かっぱ
「つまり、味を覚えさせたらアカンってことやな。初犯で厳重に対処せなあかんのや。」
やきう
「初犯って、クマは犯罪者扱いかよ。かわいそうやな。」
でぇじょうぶ博士
「法律上は、クマは器物損壊や傷害の主体にはならないでやんす。つまり、クマは法的責任を問われないでやんすね。責任を問われるのは、むしろ管理を怠った行政側でやんす。」
かっぱ
「じゃあ、クマに襲われたら、行政を訴えるんか?」
やきう
「訴訟大国アメリカみたいやな。次は『クマに襲われて精神的苦痛を受けた』とか言い出すんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「実際、クマ被害による訴訟は増加傾向にあるでやんす。2020年には、秋田県でクマに襲われた男性が、県と市を相手取って損害賠償を請求したケースがあったでやんすね。結果は...敗訴でやんすが。」
でぇじょうぶ博士
「裁判所は、『クマの出没は予見不可能であり、行政に過失はない』と判断したでやんす。つまり、クマ被害は天災と同じ扱いでやんすね。」
やきう
「それはひどいわ。クマに襲われて泣き寝入りかよ。」
かっぱ
「まあ、行政の責任を認めたら、賠償金で財政が破綻するからな。現実的な判断や。」
ずん
「じゃあ、誰も助けてくれないのだ!クマに襲われたら自己責任なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、現状ではそうでやんす。だからこそ、自衛手段を講じることが重要でやんすね。クマ鈴を鳴らす、集団で行動する、クマの生態を学ぶなど、個人でできることはあるでやんす。」
やきう
「それって結局、個人の努力に丸投げしてるだけやん。行政は何もしてへんやんけ。」
かっぱ
「まあ、それが日本の行政の限界やな。予算も人手も足りへんのよ。」
でぇじょうぶ博士
「税金の使い道については、また別の議論でやんすね。ただし、クマ対策に予算を増やすということは、他の何かを削るということでやんす。医療費を削るのか、教育費を削るのか、インフラ整備を削るのか...。全てを満たすことは不可能でやんす。」
かっぱ
「結局、優先順位の問題やな。で、クマ対策は優先順位が低いと。」
やきう
「せやろな。都会の人間には関係ないもん。票にならんわ。」
ずん
「でも、いつか都会にもクマが来るかもしれないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その可能性は十分にあるでやんす。実際、2023年には埼玉県でもクマの目撃情報が相次いだでやんすからね。都心から50キロ圏内でやんす。もはや対岸の火事ではないでやんす。」
かっぱ
「ほんまやな。東京でクマ出たら、パニックになるで。」
やきう
「その時は、ワイの引きこもりライフが正当化されるわけや。ワイの先見の明が証明されるんや。」
ずん
「それ、全然嬉しくないのだ...。でも、結局どうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「即効性のある解決策はないでやんすが、長期的には、林業の再生、過疎地域の活性化、そしてクマの生態研究を進めることでやんすね。特に、AIやドローンを使った監視システムの導入は有効でやんす。」
かっぱ
「テクノロジーで解決するんか。でも、それって金かかるやろ。」
ずん
「じゃあ、クマに課税すればいいのだ!クマ税を作るのだ!」
ずん
「クマが山に住むなら固定資産税を払うべきなのだ!そうすれば財源ができるのだ!これでボクもノーベル経済学賞なのだ!」