ずん
「アニメ産業が3.3兆円だって!?ボクもアニメーター目指そうかなのだ!」
やきう
「お前の画力じゃ棒人間すら描けへんやろ。現実見ろや。」
でぇじょうぶ博士
「ちょっと待つでやんす。その3.3兆円、現場には1円も届いてないでやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「株主と配信サービスの懐でやんす。アニメーターは相変わらず月収10万円台でやんすよ。」
かっぱ
「ほんま胸糞悪いな。鬼滅で400億稼いでも、原画マン泣いてるやんけ。」
ずん
「それって詐欺じゃないのだ?法律で取り締まるべきなのだ!」
やきう
「法律?ワイらの国では"合法的搾取"って言うんやで。美しい国やろ?」
でぇじょうぶ博士
「しかも"作り捨て"構造でやんす。1クール終われば次、次、次...まるで使い捨てカイロでやんすね。」
かっぱ
「40年のベテランPが警鐘鳴らしとるっちゅうことは、もうギリギリやな。」
ずん
「でも海外で大人気なんでしょ?その分のお金は?」
でぇじょうぶ博士
「NetflixとAmazonが買い叩いて、中抜き業者が8割持っていくでやんす。制作会社に残るのは残飯でやんすよ。」
やきう
「つまり海外勢は"安くて高品質な日本の奴隷"を発見したってわけやな。植民地時代かよ。」
かっぱ
「東宝の株価は爆上がりしとるのに、アニメーターは過労死寸前って地獄絵図やん。」
でぇじょうぶ博士
「もう弾け始めてるでやんす。優秀な人材は中国や韓国に流出してるでやんすからね。給料3倍でやんすよ。」
やきう
「日本さん、お得意の"技術者流出パターン"やん。半導体の次はアニメか。学習能力ゼロやな。」
かっぱ
「このままやと10年後、『日本のアニメ』は中国企業の下請けになっとるで。」
でぇじょうぶ博士
「制作委員会方式の解体でやんす。でも既得権益者が絶対に手放さないでやんすけどね。」
やきう
「ようするに"搾取する側"が儲かるシステムを、"搾取される側"が変えられるわけないやろ。革命でも起こすんか?」
ずん
「むむむ...難しいのだ。でも何かできることはないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「消費者が声を上げることでやんすね。『このアニメ、現場スタッフに適正報酬払ってる?』って。」
かっぱ
「せやな。公正取引マークみたいなん作ったらどないや。『搾取ゼロ認証アニメ』とか。」
やきう
「誰がそんなん認証すんねん。経産省か?あいつら天下り先増やしたいだけやろ。」
ずん
「もうボク、アニメ見るの罪悪感感じちゃうのだ...」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。見ないことこそ裏切りでやんす。見て、評価して、適正な対価を要求する。それが真のファンでやんす。」
かっぱ
「ほんまや。『安くて当然』思うてるやつが一番のクズやで。」
やきう
「でもワイら消費者、結局"安くて面白いもの"求めてまうやん。矛盾しとるわ。」
ずん
「じゃあNetflix値上げして、その分現場に回せばいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。値上げ分は株主配当に消えるでやんすよ。資本主義の鉄則でやんす。」
やきう
「あるで。AIや。人間のアニメーターが全滅したら、AI生成アニメだけになる。そしたらみんな平等に失業や。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、すでに背景や中割りはAI導入始まってるでやんすけどね。人件費削減の名目でやんす。」
かっぱ
「削減した分、残った人に回せばええのに、絶対そうならんのがこの業界や。」
やきう
「"効率化で浮いた金は上に吸い上げる"。これ日本企業の十戒第一条やからな。」
ずん
「もうボク、同人アニメ作って個人で配信するのだ!中抜きされないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それが実は一番健全な形でやんす。クリエイター直販モデルでやんすね。Patreonとか使って。」
かっぱ
「でも個人やと宣伝力も制作力も限界あるやろ。結局大手に勝てへんで。」
やきう
「そこでまた大手が『うちで配信しませんか?』って甘い言葉で釣るんや。そして搾取の輪廻や。」
ずん
「ボク...ボク...もうアニメ業界の未来が見えないのだ...」
でぇじょうぶ博士
「まあ40年のベテランが『作り捨てからの脱却』言うてる時点で、業界全体が自覚症状あるでやんすよ。」
かっぱ
「自覚あっても変われへんのが一番ヤバいやつやけどな。末期がん患者が『タバコやめな』言うてるようなもんや。」
やきう
「結局、一回完全に崩壊せな変わらんのちゃうか?焼け野原から再出発や。」
ずん
「それまでに何人のアニメーターが犠牲になるのだ...」
でぇじょうぶ博士
「もう数千人単位で業界去ってるでやんす。残ってるのは"好き"だけで食いつないでる聖人でやんすよ。」
かっぱ
「搾取される側が『好き』を武器にされとるんやな。一番えげつないやり方や。」
やきう
「『好きなら安くてもええやろ?』ってロジック、ブラック企業の常套手段やん。やりがい搾取の極致や。」
ずん
「じゃあ...じゃあボクらはどうすればいいのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「まず『安いのが当たり前』という意識を捨てることでやんす。アニメは工業製品じゃなく芸術でやんすからね。」
かっぱ
「せやな。月額1000円で何百本も見放題とか、そもそもおかしいんや。1本1000円でもええくらいや。」
やきう
「でもお前ら、Netflix値上げしたらブチ切れて解約するやろ?口だけ番長やん。」
ずん
「ぐぬぬ...確かに値上げは嫌なのだ...でも現場のためなら...」
でぇじょうぶ博士
「その"でも"が命取りでやんす。結局、消費者も加害者の一部でやんすよ。」
かっぱ
「もう全員共犯者っちゅうことやな。視聴者も、配信サービスも、制作委員会も。」
やきう
「唯一の被害者はアニメーターだけ。そしてそいつらは声を上げる気力もないほど疲弊しとる。完璧やん。」
ずん
「完璧じゃないのだ!ボクは変えたいのだ!でもどうやって!?」
でぇじょうぶ博士
「SNSで騒ぐとか?でも3日で忘れられるでやんすけどね。」
かっぱ
「ボイコット運動とかどうや?『搾取アニメは見ない』宣言や。」
やきう
「そしたらアニメ業界丸ごと死ぬやん。本末転倒やろ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ結局、構造的問題は構造的解決が必要でやんす。個人の努力じゃどうにもならんでやんすよ。」
かっぱ
「ほな政治の出番やな。でも政治家、アニメ業界なんか見向きもせんやろ。票にならんし。」
やきう
「せやな。むしろ『クールジャパン』とか言うて税金中抜きする材料にしか思ってへんわ。」
ずん
「じゃあボクが政治家になって変えてやるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんが当選する確率より、おいらがモテる確率の方が高いでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「まあ現実はこんなもんでやんす。3.3兆円の裏で阿鼻叫喚でやんすよ。」
かっぱ
「ほんま、数字だけ見たら華やかやけど、中身は地獄やで。」
やきう
「でもお前ら、明日も普通にアニメ見るんやろ?結局そういうことや。」
ずん
「ぐぬぬ...見るけど...でも罪悪感持って見るのだ...」
でぇじょうぶ博士
「罪悪感だけじゃアニメーターの腹は膨れないでやんす。」
かっぱ
「せめてグッズ買うたり、円盤買うたりして、少しでも金落とせや。」
やきう
「でもそれも中抜きされるんやろ?もう何やっても無駄やん。」
ずん
「じゃあもう...ボクが直接アニメーターにお金渡すのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それ不審者案件でやんす。通報されるでやんすよ。」
かっぱ
「ファンボックスとかPatreonで個人支援する手はあるけどな。」
やきう
「でも大半のアニメーターはそんなんやっとらんやろ。やる気力もないんちゃうか。」
ずん
「もう絶望しかないのだ...ボクのずんだ餅より暗い未来なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「まあ、唯一の希望は若手が海外逃亡することでやんすかね。日本が痛い目見れば変わるかもでやんす。」
かっぱ
「それ希望やなくて敗北やん。技術流出そのものやし。」
やきう
「ええやん。日本さん、いっつも『失って初めて価値に気づく』パターンやし。伝統芸能や。」
ずん
「そんな伝統いらないのだ!!今すぐ変わるべきなのだ!!」
でぇじょうぶ博士
「無理でやんす。既得権益が強すぎるでやんすよ。」
かっぱ
「フランス革命みたいにギロチン持ち出すしかないんちゃうか。」
やきう
「物騒なこと言うなや。でもまあ、それくらいせな変わらんかもな。」
ずん
「ボクはこれからアニメ見る時、エンドロールのアニメーター全員の名前を声に出して読むのだ!せめて彼らの存在を認識するのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...まあ、無駄でやんすけど、その気持ちだけは本物でやんすね。」
ずん
「そしてボクは叫ぶのだ!『この作品の制作者に適正な報酬を!』って毎回ツイートするのだ!それがボクにできる革命なのだ!...あれ、でもボクXのアカウント凍結されてるのだ。」