ずん
「なんか最近、外務省がXでめっちゃイラスト投稿してるんだけど、これって税金の無駄遣いなんじゃねーの?」
やきう
「ワイもそう思うで。でもよう、外務省って暇なんやろか。お絵描きしとる場合か?」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、これは情報戦でやんす。特に中国との応酬が激しくなってる今、視覚的な訴求は極めて効果的な手段なんでやんす。」
ずん
「でも博士、絵を描くだけで中国に勝てるわけないのだ。」
やきう
「せやせや。どうせ中国も同じことやっとるんやろ?イタチごっこやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「確かにそうでやんすが、SNSは現代の戦場でやんす。レーダー照射問題とかサンフランシスコ条約への反論とか、複雑な国際問題を一般市民に分かりやすく伝えるには、視覚的コンテンツが最適なんでやんす。」
ずん
「つまり、難しい話を絵にして誤魔化してるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「誤魔化すというより、情報のパッケージングでやんすね。まるで不味い薬を糖衣でコーティングするようなもんでやんす。」
やきう
「ほな、外務省の中の人って絵が上手い奴雇っとるんか?それとも外注?」
でぇじょうぶ博士
「おそらく広報部門にデザイナーがいるか、外部のクリエイティブエージェンシーと契約してるでやんすね。予算的には数百万から数千万円規模じゃないかと推測するでやんす。」
ずん
「うわぁ、めっちゃお金かかってるじゃん。ボク、その金でPS5買いたいのだ。」
やきう
「お前な、国家の情報戦とゲーム機比べるなや。でもまあ、効果あるんかいな?」
でぇじょうぶ博士
「実は視覚的コンテンツはテキストだけの投稿と比べて、エンゲージメント率が10倍以上高いというデータがあるんでやんす。つまり、より多くの人に見られて、拡散されやすいんでやんす。」
ずん
「じゃあ効果あるんじゃん。でもさ、中国も同じことやってるんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすね。中国は国家ぐるみでSNS工作してるでやんす。いわゆる「五毛党」と呼ばれる情報工作員が何万人もいるでやんす。」
やきう
「五毛党って何や?安い賃金で働かされとるんか?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。一回の投稿で5毛(約10円)もらえるから五毛党と呼ばれてるでやんす。まるで時給10円のブラックバイトでやんすね。」
ずん
「えぇ...それって完全に搾取じゃん。中国ヤバすぎなのだ。」
やきう
「ほんまやな。でも日本の外務省はちゃんとした給料払っとるんやろな?」
でぇじょうぶ博士
「当然でやんす。日本の公務員給与体系に基づいて支払われてるでやんすから、少なくとも年収500万以上はもらってるはずでやんす。」
ずん
「じゃあコスパ悪いじゃん。中国の方が効率的なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「コスパだけで判断するのは危険でやんす。質の高い情報発信には相応の投資が必要でやんす。安かろう悪かろうでは意味がないでやんす。」
やきう
「せやけど、視覚的訴求って具体的にどんなんや?萌えキャラとか使うんか?」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、萌えキャラは使わないでやんす。インフォグラフィックやタイムライン、地図などを駆使して、複雑な国際問題を分かりやすく図解してるんでやんす。」
ずん
「つまんないのだ。萌えキャラ使えばもっとバズるのに。」
やきう
「お前アホか。国際問題に萌えキャラとか、炎上待ったなしやろ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そういう路線も検討されたかもしれないでやんすが、外交という性質上、真面目で信頼性のあるデザインが求められるでやんす。」
ずん
「でもさ、結局これって国内向けなんじゃないの?中国人は見ないでしょ。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。確かに主なターゲットは国内世論でやんす。でも、海外のジャーナリストや研究者も見てるでやんすから、間接的に国際世論にも影響を与えるんでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「当然でやんす。外務省は多言語でSNS運用してるでやんす。日本語、英語、中国語、韓国語など、主要言語はカバーしてるでやんす。」
ずん
「へぇ、意外とちゃんとしてるのだ。でも翻訳ミスとかないの?」
でぇじょうぶ博士
「それが問題でやんすね。過去には誤訳や文化的に不適切な表現で炎上したこともあるでやんす。視覚的コンテンツは言語の壁を越えやすい反面、文化的誤解も生みやすいでやんす。」
ずん
「じゃあ結局、この取り組みって成功してるの?失敗してるの?」
でぇじょうぶ博士
「評価は難しいでやんすが、エンゲージメント数は確実に増えてるでやんす。ただし、それが実際の外交成果に繋がってるかは別問題でやんす。」
やきう
「つまり、いいね数は稼げても、領土問題は解決せんってことか。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながらその通りでやんす。SNSは世論形成のツールであって、外交問題の解決策ではないでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「そうとも言えないでやんす。世論の支持なくして外交は成り立たないでやんすから、国民への情報発信は極めて重要でやんす。」
やきう
「ほんまかいな。ワイは全然外務省のX見てへんけど。」
ずん
「ボクも見てないのだ。というか、Xやってないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...それじゃあ意味ないでやんす。」
やきう
「結局、SNSやっとる奴にしか届かんのやったら、効果限定的やんけ。」
でぇじょうぶ博士
「確かに。でも日本のX利用者は約4500万人いるでやんすから、潜在的リーチは大きいでやんす。」
ずん
「でもその4500万人、みんな猫の動画とか見てるんじゃないの?」
やきう
「せやな。ワイもほぼ野球とエロしか見てへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「...おいらも専門分野の論文とアニメの情報しか追ってないでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「辛辣でやんすが、おそらく正解でやんす。主なフォロワーは政治に関心のある層でやんすね。」
ずん
「つまり、結局エコーチェンバーってやつなのだ。賛同者にしか届かないっていう。」
でぇじょうぶ博士
「その懸念はあるでやんすね。SNSの構造上、同じ意見の人同士でつながりやすいでやんすから。」
やきう
「ほな、反対派には全く届かんってことやな。中国寄りの奴らには無意味や。」
でぇじょうぶ博士
「そこが難しいところでやんす。でも、中立層や無関心層にリーチできれば意味はあるでやんす。」
ずん
「でもさ、視覚的訴求って結局プロパガンダでしょ?」
やきう
「せやな。綺麗な絵で真実を隠しとるだけやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「プロパガンダという言葉は強いでやんすが、確かに一面的な情報提示になりがちでやんすね。でも、それは中国も同じでやんす。情報戦とはそういうもんでやんす。」
ずん
「じゃあ結局、どっちの言い分が正しいのか分かんないじゃん。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。だからこそ、複数の情報源から自分で判断する能力が求められるでやんす。」
やきう
「でも一般人にそんな能力あるか?ワイにもないわ。」
ずん
「ボクもないのだ。というか、めんどくさいから考えたくないのだ。誰か正解教えてくれよ。」
でぇじょうぶ博士
「それが危険な思考でやんす。安易に正解を求めると、デマや偏った情報に騙されやすくなるでやんす。」
やきう
「でも考えるの疲れるやん。仕事で疲れとるのに、政治まで考えてられへんわ。」
ずん
「そうなのだ。ボクも帰ったらゲームしたいだけなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...その気持ちは分かるでやんすが、無関心こそが民主主義の敵でやんす。」
やきう
「民主主義とか知らんがな。ワイの生活に関係あるんか?」
ずん
「ないない。中国と喧嘩してようが、ボクの給料は変わらないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは大きな間違いでやんす。外交問題は経済や安全保障に直結するでやんす。中国との関係悪化は、貿易や投資に影響を与えるでやんす。」
やきう
「ほんまかいな。具体的にどう影響すんねん。」
でぇじょうぶ博士
「例えば、中国が日本製品の輸入規制をかければ、日本企業の業績が悪化し、雇用や給与に影響するでやんす。まるでドミノ倒しのように連鎖するでやんす。」
ずん
「えぇ...じゃあ外務省頑張って欲しいのだ。ボクの給料守ってくれよ。」
やきう
「でも外務省のX投稿で給料守れるんか?そんなん無理やろ。」
でぇじょうぶ博士
「直接的な効果は限定的でやんすが、世論形成を通じて政府の外交姿勢を支えることはできるでやんす。国民の支持があれば、政府も強気の交渉ができるでやんす。」
ずん
「なるほど。じゃあボクたちも外務省のX見た方がいいの?」
でぇじょうぶ博士
「見るに越したことはないでやんすが、批判的思考を持って見ることが重要でやんす。鵜呑みにするのは危険でやんす。」
やきう
「批判的思考とか難しいわ。ワイには無理や。」
ずん
「ボクも無理なのだ。というか、Xやる気ないし。Instagramで猫見てる方が楽しいのだ。」
やきう
「結局、誰も外務省のX見てへんやんけ。これ意味あんのか?」
でぇじょうぶ博士
「...確かに、若年層へのリーチは課題でやんすね。InstagramやTikTokでの発信も検討すべきでやんす。」
ずん
「TikTokで外務省が踊るの?それは見たいかも。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、踊りはともかく、若者向けのプラットフォームでの発信は重要でやんす。特にTikTokは若年層への影響力が大きいでやんす。」
ずん
「でもTikTokって中国の会社じゃん。そこで中国批判するの?矛盾してない?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。TikTokでの情報発信は、検閲リスクがあるでやんすね。中国政府に都合の悪い内容は削除される可能性があるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「Xも完璧ではないでやんすが、比較的表現の自由が保たれてるでやんす。ただし、イーロン・マスクの方針次第で変わる可能性があるでやんす。」
やきう
「結局、どのプラットフォームも完璧やないんやな。」
ずん
「じゃあもう諦めて、全部のSNSで発信すればいいじゃん。」
でぇじょうぶ博士
「それが正解でやんす。マルチプラットフォーム戦略が重要でやんす。ただし、予算と人員の制約があるでやんすけどね。」
やきう
「ほな、また税金使うんかい。どんだけ金かかんねん。」
ずん
「というか、そんなにお金使うなら、ボクに配って欲しいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君のその発想こそが、まさに民主主義の衰退を象徴してるでやんす。公共の利益より個人の利益を優先する考え方でやんす。」
ずん
「そうそう。綺麗事言ったって、結局みんな自分が一番大事なのだ。外交とか知ったこっちゃないのだ。ボクは今日の晩ごはん何食べるかの方が重要なのだ!」