ずん
「ドリームキャストって知ってるのだ?ボク生まれてないけど、めちゃくちゃヤバかったらしいのだ!」
やきう
「お前が生まれる前のゲーム機語るとか、マジで草。ワイの青春やぞ。」
ずん
「でも3年で終わったって...。ボクの熱しやすく冷めやすい性格より短命なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「実はドリキャスの失敗には3つの致命的な理由があったでやんす。まず発売時に在庫が半分しか用意できなかったでやんす。」
かっぱ
「せっかく欲しい言うてる客がおるのに、商品ないとか商売の基本できてへんやん。」
やきう
「それな。100万台目指して50万台とか、計画性ゼロやろ。ワイの貯金目標と一緒やんけ。」
ずん
「でも性能は良かったんでしょ?なんで作れなかったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「先進的すぎるグラフィックチップを採用したせいで、開発が大幅に遅れたでやんす。理想が高すぎて現実が追いつかなかったでやんすね。」
かっぱ
「ほんまに高望みし過ぎやな。身の丈に合わん技術使うからや。」
やきう
「で、その間にPS2が出てきて完全に市場持ってかれたんやろ?タイミング悪すぎて泣けるわ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。しかもPS2はDVDプレイヤーとしても使えたでやんす。ゲーム機なのに映画も見られる、まさに一石二鳥でやんす。」
ずん
「それってズルくないのだ?ゲーム機はゲームだけやってればいいのだ!」
かっぱ
「お前みたいな純粋培養な奴、今どき珍しいわ。消費者は得する方選ぶに決まっとるやろ。」
やきう
「ドリキャスはネット機能も標準搭載してたんやで。当時としては革命的やったんや。」
でぇじょうぶ博士
「でやんすが、それが3つ目の敗因でやんす。早すぎたでやんすね。ADSLが普及したのはドリキャス終了後でやんす。」
ずん
「え?じゃあせっかくの機能が使えなかったってことなのだ?」
かっぱ
「そういうこっちゃ。宝の持ち腐れやな。時代の先を行き過ぎて自滅したようなもんや。」
やきう
「モデム接続とか地獄やったで。ピーヒョロロロって音鳴らしながら必死に繋いどったわ。」
でぇじょうぶ博士
「でも面白い話があるでやんす。実はドリキャスのGPU開発に関わっていたNVIDIAは、当時のセガ社長に救われて今や時価総額世界一でやんす。」
ずん
「えっ、あのNVIDIAなのだ!?でもセガは潰れかけたのに、なんで...?」
かっぱ
「人生わからんもんやな。助けた相手が大成功して、自分は沈没とか切なすぎるわ。」
やきう
「でもセガはNVIDIA株持っとったんやろ?それ売って経営再建したって話やんけ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。持ちつ持たれつの関係だったでやんすね。ただ、もし株を持ち続けていたら...と考えると切ないでやんすが。」
ずん
「うわぁ...。今売ってたら何兆円になってたのだ?」
かっぱ
「考えるだけ無駄や。タラレバ言うても腹は膨れへんのやで。」
やきう
「結局セガは先見性ありすぎて自爆したってことか。時代に早すぎるのも考えもんやな。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。技術的には正しくても、市場が追いついてこないと意味がないでやんす。おいらも論文で同じ経験をしたでやんす。」
ずん
「じゃあドリームキャストって、夢を見すぎたキャストってことなのだ?」
やきう
「そのダジャレのために長々と話聞かされたんか。時間返せや。」
ずん
「えへへ。でもボク、すごくいいこと思いついたのだ。タイムマシン作ってセガにNVIDIA株売らないよう説得しに行くのだ!」