ずん
「空飛ぶ基地局とか、もうSFの世界なのだ!でも災害時に電波が途切れないって、めっちゃ便利じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。成層圏を飛ぶ無人機に基地局を載せるってのは、まるで神様が天から電波を降らせるようなもんでやんす。」
やきう
「でも待てや。その無人機が墜落したら、電波どころか空から巨大なゴミが降ってくるんちゃうか?」
ずん
「た、確かに...。空飛ぶ基地局が空飛ぶ凶器になる可能性もあるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「おいおい、そんな心配してたら何も進まないでやんす。技術ってのは常にリスクと隣り合わせでやんすよ。」
やきう
「いやいや、おいらが言いたいのはそういうことやないねん。こんなん税金の無駄遣いやろ。山間部なんてそもそも人おらんのに。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。災害時に通信が途絶えるってのは、まるで目と耳を塞がれた状態でやんすからね。救助活動にも支障が出るでやんす。」
やきう
「ほな、普段から山に住んどる奴らはどうすんねん。毎日無人機飛ばすんか?燃料代だけでも莫大やろ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。でも、これは災害時の緊急用でやんす。平時は地上の基地局で十分でやんすから。」
やきう
「せやったら最初からそう言えや。ワイは騙されたかと思ったわ。」
ずん
「でも博士、この無人機ってどれくらいの高さを飛ぶのだ?」
でぇじょうぶ博士
「成層圏でやんすから、大体20キロから50キロの高さでやんす。旅客機の倍以上の高度でやんすね。」
やきう
「高すぎやろ。そんな高いとこから電波飛ばして、ちゃんと届くんか?」
でぇじょうぶ博士
「もちろんでやんす。高いからこそ広範囲をカバーできるんでやんすよ。地上の基地局じゃ山に遮られるでやんすが、上からなら障害物もないでやんす。」
ずん
「なるほどなのだ!じゃあボク、山登りしながらスマホゲームできるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...まあ、できなくはないでやんすが、遭難のリスクが上がるだけでやんすよ。」
やきう
「お前みたいなアホが遭難して、結局この基地局のせいで救助コストが上がるんやろな。」
ずん
「え、えぇ...。じゃあボク、家でゲームするのだ。」
でぇじょうぶ博士
「賢明な判断でやんす。さて、この技術の実用化には、総務省が省令改正などを進めるでやんすが、実はこれ、日本だけの技術じゃないでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「まだ実験段階でやんすが、アメリカやヨーロッパでも研究が進んでるでやんす。日本が2026年に実用化すれば、世界でも先駆けになるでやんすね。」
ずん
「日本すごいのだ!でも、他の国に技術盗まれたりしないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。技術の流出は常に懸念されるでやんすが、特許やライセンスで保護するでやんす。まあ、完璧な防御は不可能でやんすけどね。」
やきう
「結局、金持ちの国しか使えんやろ。途上国はどうすんねん。」
でぇじょうぶ博士
「実はそこが重要でやんす。この技術が普及すれば、インフラが整ってない地域でも通信が可能になるでやんす。途上国にとっては革命的でやんすよ。」
やきう
「ほんまかいな。でも、そんな高価な無人機を途上国が買えるんか?」
でぇじょうぶ博士
「コストダウンが進めば可能でやんす。技術ってのは、最初は高価でも、量産効果で安くなるもんでやんすからね。」
ずん
「じゃあ将来的には、世界中どこでもスマホが使えるのだ!」
やきう
「お前、そればっかりやな。スマホ依存症ちゃうか。」
ずん
「ち、違うのだ!ボクは情報収集に熱心なだけなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。さて、この空飛ぶ基地局でやんすが、災害時以外にも使い道があるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「例えば、大規模なイベントでやんす。野外フェスとかスポーツイベントで、一時的に人が集まると、地上の基地局じゃパンクするでやんすからね。」
ずん
「おお、それは便利なのだ!コミケでも使えるのだ!」
やきう
「お前、結局オタクイベントのことしか考えてへんやろ。」
ずん
「そ、そんなことないのだ!一般市民のことを考えてるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすやんす。まあ、どんなイベントでも使えるでやんすから、ずんの考えも間違ってないでやんすよ。」
やきう
「でも博士、この無人機って何日くらい飛べるんや?」
でぇじょうぶ博士
「太陽光発電を使えば、理論上は半永久的に飛べるでやんす。夜はバッテリーで動くでやんすけどね。」
ずん
「すごいのだ!じゃあ一度飛ばしたら、ずっと飛びっぱなしなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあ、メンテナンスは必要でやんすけどね。機械は壊れるもんでやんすから。」
やきう
「そのメンテナンスはどうやってやるんや。成層圏まで登るんか?」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、定期的に地上に降ろしてメンテナンスするでやんす。まるで車検みたいなもんでやんすよ。」
ずん
「なるほどなのだ。じゃあ、その間は通信が途絶えるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。だから複数の無人機をローテーションで飛ばすでやんす。一機が降りてる間は、別の機体がカバーするでやんす。」
やきう
「なんや、結構手間かかるやん。本当にコスパええんか?」
でぇじょうぶ博士
「初期投資は大きいでやんすが、長期的に見れば地上に無数の基地局を建てるよりは安いでやんす。特に山間部ではね。」
ずん
「じゃあやっぱり、この技術は素晴らしいのだ!」
やきう
「素晴らしいのはええけど、実際に使われるんかが問題やろ。絵に描いた餅にならんことを祈るわ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。技術の実用化には、常に課題がつきものでやんす。でも、挑戦しなければ進歩はないでやんすよ。」
ずん
「博士、かっこいいのだ!でも、ボクにはまだ疑問があるのだ。この無人機、鳥とかにぶつからないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんす、それは良い質問でやんす。成層圏には鳥はほとんど飛んでないでやんすから、衝突のリスクは低いでやんす。」
やきう
「ほな、他の飛行機とはどうなんや。旅客機とか。」
でぇじょうぶ博士
「旅客機は成層圏の下層を飛ぶでやんすから、高度が違うでやんす。だから衝突の心配はないでやんすよ。」
やきう
「でも、テロリストとかが狙ったらどうすんねん。無人機を乗っ取るとか。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。セキュリティは重要な課題でやんす。暗号化や多重認証など、様々な対策が施されるでやんすが、完璧な防御は難しいでやんす。」
やきう
「結局、リスクだらけやん。本当に大丈夫なんか?」
でぇじょうぶ博士
「リスクゼロの技術なんて存在しないでやんす。大事なのは、リスクを管理しながら、メリットを最大化することでやんすよ。」
ずん
「深いのだ...。でも、ボクはこの技術に期待するのだ!災害時に家族と連絡取れるのは大事なのだ!」
やきう
「まあ、それは確かにな。ワイも災害時には困るからな。」
でぇじょうぶ博士
「やんすやんす。みんなが安心して暮らせる社会のために、この技術が役立つことを願うでやんすよ。」
ずん
「博士、最後に一つ聞きたいのだ。この無人機、ボクでも操縦できるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「...無理でやんす。高度な技術と資格が必要でやんすから。」
やきう
「お前、操縦する気やったんかい。墜落させる未来しか見えんわ。」
ずん
「じゃあボク、空飛ぶ基地局の下で応援するのだ!頑張れ無人機なのだ!」