ずん
「博士、坊さんが科学の話してんのちょっと草なんだけど、これどういうことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、これは興味深い話でやんす。実は仏教と科学は、どちらも『なぜ?』を追求する点で兄弟みたいなもんでやんすよ。」
やきう
「はぁ?坊主が科学語るとか、ラーメン屋がフレンチ語るようなもんやろ。畑違いやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「それが違うでやんす。弥勒菩薩の56億7千万年っていう数字、科学的には地球が50億年後に消滅するから矛盾してるでやんすが、これは文字通りの意味じゃないでやんす。」
ずん
「えっ、じゃあ坊さん、適当なこと言ってたってことなのだ?詐欺じゃん。」
やきう
「ほんまそれな。ワイも昔、『永遠の愛』って言うてた元カノおったけど、3ヶ月で別れたで。数字なんてテキトーや。」
でぇじょうぶ博士
「...やきうの恋愛経験なんて聞いてないでやんす。これは比喩でやんすよ。『無限の時間』を表す象徴でやんす。」
ずん
「じゃあボクも『無限に頑張る』って言えば、実際は3日でサボってもOKってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは単なる怠惰でやんす。仏教が言いたいのは、人間の成長に終わりはないってことでやんす。科学も同じで、真理の探究は永遠に続くでやんすからね。」
やきう
「けど坊主も結局、金集めのために適当なこと言うてるだけやろ?お布施ビジネスやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、確かに葬式仏教と揶揄される現状もあるでやんすが、このお坊さんみたいに本質を語る人もいるでやんす。科学者が研究費もらうのと変わらんでやんすよ。」
ずん
「科学者も坊さんも、結局は金のために働いてるってことなのだ?夢がないのだ。」
やきう
「ワイもニートやけど、親の金で生きてるし、人のこと言えへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「...自覚があるだけマシでやんすね。でも重要なのは、科学も宗教も『苦しみから解放される方法』を探してるってことでやんす。片方は物質的に、もう片方は精神的に。」
ずん
「じゃあボクの苦しみも解放されるのだ?毎朝起きるのが辛いのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは単に生活習慣の問題でやんす。科学的には早寝早起きを、仏教的には執着を手放すことを勧めるでやんす。」
やきう
「おいおい、説教始まったで。坊主かお前は。」
でぇじょうぶ博士
「...おいらは科学者でやんす。でも、このお坊さんの『今この瞬間に智慧を積み重ねる』って言葉は的を射てるでやんす。科学も一日にして成らず、でやんすからね。」
ずん
「難しいこと言わないで欲しいのだ。結局、ボクは何をすればいいのだ?」
やきう
「お前は何もせんでええ。そのままニートしとけ。」
でぇじょうぶ博士
「やきうもそのままニートでいいでやんす。」
ずん
「じゃあさ、56億年後に弥勒菩薩が来るって信じてたら、今頑張らなくてもいいってことになるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは完全に勘違いでやんす。弥勒菩薩の話は『いつか誰かが助けてくれる』じゃなくて、『今のお前が動け』って意味でやんす。」
やきう
「けどな、世の中そんな綺麗事で回ってへんで。ワイみたいに部屋にこもってる方が安全やし。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。科学と仏教の共通点は『問い続けること』でやんす。答えが出なくても、問い続ける姿勢が大事でやんす。」
ずん
「じゃあボクも『なんで働かなきゃいけないのだ?』って問い続ければいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。問いには誠実さが必要でやんす。都合の良い答えを探すんじゃなくて、真理を求める姿勢が大事でやんす。」
ずん
「じゃあ真理って何なのだ?ボクにもわかるように教えて欲しいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「真理というのは、簡単に言えば『変わらない本質』でやんす。科学なら物理法則、仏教なら因果の法則でやんす。どちらも『世界の仕組み』を説明してるでやんすよ。」
やきう
「けど坊主の話って、結局『頑張れ』ってことやろ?自己啓発本と変わらんやん。」
でぇじょうぶ博士
「表面的にはそう見えるでやんすが、仏教は『なぜ苦しむのか』の根本原因を説明してるでやんす。自己啓発とは深さが違うでやんす。」
ずん
「じゃあボクの苦しみの原因は何なのだ?教えて欲しいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...それはずん自身が探すべきでやんす。おいらが答えを与えても、それは本当の理解にならないでやんす。」
やきう
「結局、答えないんかい!坊主の説教と一緒やんけ!」
ずん
「むぅ...じゃあボクは56億年かけて答えを探すのだ。それまで寝てるのだ。」