ずん
「割り箸と墨汁でタトゥー...これ完全にヤバい奴の所業なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「待つでやんす。これは自己表現の一形態でやんすよ。ただ、衛生面的には医療関係者が卒倒するレベルでやんすけどね。」
やきう
「整形に1000万とか、ワイの年収何年分やねん。金の使い方おかしいやろ。」
ずん
「でも整形してもダメでタトゥーで救われたって、なんか矛盾してないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、むしろ興味深い心理でやんす。整形は他人の理想を追うでやんすが、タトゥーは自分の物語を刻むでやんす。痛みを伴う分、自己決定感が強いんでやんすよ。」
やきう
「痛み伴ったら自己決定感って、ただのマゾやんけ。」
かっぱ
「いやいや、お前もゲームの課金で痛み感じとるやろ。それと一緒や。」
ずん
「でもさ、公衆浴場とか入れなくなるし、不便じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それはまさにトレードオフでやんす。社会的制約と引き換えに、精神的救済を得たわけでやんすね。経済学でいうところの機会費用でやんす。」
やきう
「機会費用って...博士、それ使い方ちゃうやろ。」
かっぱ
「しかしまぁ、14歳で割り箸タトゥーって、ワイが中学の時なんて給食のパン盗むくらいしかやんちゃしてへんかったで。」
でぇじょうぶ博士
「まぁ彼女の場合、不登校という背景があったでやんす。社会から疎外された若者が、身体改造で自己のアイデンティティを構築しようとするのは、文化人類学的にも興味深い現象でやんすよ。」
やきう
「文化人類学とか、そんな小難しい話やなくて、要は中二病こじらせただけやろ。」
ずん
「でも彫り師になって他人を救おうとしてるのは偉いのだ!」
かっぱ
「救うって、お前...針で穴開けまくるんやで?拷問やん。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、これは現代版のシャーマニズムでやんす。痛みを通じた変容の儀式でやんすよ。古代から人類は身体装飾で精神的危機を乗り越えてきたでやんす。」
やきう
「シャーマンって...お前、タトゥースタジオを新興宗教みたいに言うな。」
ずん
「でもオリジナルインクブランド作るって夢があっていいのだ!」
かっぱ
「かわいい色のインクが少ないって、結局女子力求めとるやないか。全身タトゥーのくせに。」
でぇじょうぶ博士
「そこが面白いポイントでやんす。ハードコアな和彫りとパステルカラーの融合...まるでヤクザがマイメロディ好きなようなギャップでやんすね。」
ずん
「じゃあボクも割り箸でタトゥー入れてみようかなのだ!」
かっぱ
「やめとけ。お前、絆創膏貼るだけで泣くやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それに割り箸タトゥーは感染症のリスクが高すぎるでやんす。彼女の場合はたまたま運が良かっただけでやんす。真似は絶対ダメでやんすよ。」
ずん
「じゃあシールタトゥーでいいのだ!これなら痛くないし、飽きたら剥がせるのだ!完全にボクの勝利なのだ!」