ずん
「就活が人生の罠って、マジかよ!ボクもうすぐ就活なのだ!」
やきう
「ワイはもう罠にハマっとるで。毎日深夜まで働いて哲学する暇なんかあらへん。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。この難波優輝氏は、就活面接で自分の人生を物語として語らされることが、実は企業に都合よく洗脳される第一歩だと指摘してるでやんす。」
ずん
「えー!じゃあ面接で『私の夢は御社で働くことです!』とか言っちゃダメなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まさにそれでやんす。そう語ってるうちに自分でもそう信じ込んで、気づいたら仕事漬けの人生になってるでやんす。おいらの友人も修士出て就職したら、趣味の哲学をやる時間がなくなったでやんす。」
やきう
「物語化ってそんなにヤバいんか?ワイは『御社の理念に共感しました』言うて入社したけど、今や完全に社畜やで。」
かっぱ
「せやろな。お前の人生、会社に食われとるやんけ。」
ずん
「じゃあどうすればいいのだ?面接で『特に志望動機はないです』って言えばいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは極端でやんす。この著者が提案してるのは『遊び』の哲学でやんす。物語、ゲーム、パズル、ギャンブル、おもちゃ遊びの5つを軸に、人生を物語の枠に押し込めない生き方を考察してるでやんす。」
やきう
「遊び?ワイの人生に遊びなんてあらへんわ。仕事と睡眠だけや。」
ずん
「でもはかせ、おもちゃ遊びとか言われても、ボク大人なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「バカでやんす!ここでいう『おもちゃ遊び』は、物語に縛られない自由な主体のあり方を象徴してるでやんす。つまり、『こうあるべき』という筋書きから解放されることでやんす。」
やきう
「なるほどな。ワイの人生、完全に会社の筋書き通りや。出世して、結婚して、家買って...って。」
ずん
「じゃあボク、就活で『私の人生に物語はありません!』って言ってみるのだ!」
かっぱ
「でもな、この著者の言いたいことはわかるで。自分の人生を勝手に意味づけされて、それに縛られるのはクソやもんな。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。特に日本の就活は『学生時代に何を頑張りましたか?』と聞いて、それを企業への忠誠心の物語に変換させようとするでやんす。まるで宗教の勧誘みたいなもんでやんす。」
ずん
「怖すぎるのだ...じゃあボク、どうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「この著者が提案してるのは、人生を『遊び』として捉え直すことでやんす。ゲームやパズルのように、絶対的な意味を求めず、プロセスそのものを楽しむ姿勢でやんす。」
ずん
「じゃあボクも就活を『遊び』だと思えばいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それは違う気がするでやんす。」
やきう
「ワイは毎日の仕事を『ギャンブル』やと思っとるで。いつクビになるかわからんからな。」
かっぱ
「それ、ギャンブルちゃう。ただの不安定雇用や。」
ずん
「結局、物語化に抵抗するってどういうことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「自分の人生に『こうあるべき』というゴールを設定しないことでやんす。就活で『10年後のビジョン』を語らされるけど、そんなもん誰にもわからないでやんす。むしろ、その瞬間瞬間を自由に生きることが大事でやんす。」
かっぱ
「せやな。結局、就活は企業に都合のええ物語を語れる奴が勝つゲームや。」
でぇじょうぶ博士
「難しい問いでやんすね。この著者も答えを出してるわけじゃないでやんす。ただ、物語化の危険性に気づくことが第一歩でやんす。」
やきう
「結局、抵抗したところで社会は変わらんのやろ?」
かっぱ
「変わらんかもしれんけど、自分の人生を自分のもんとして取り戻すことはできるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「でも考えてみるでやんす。やきう君は今、会社の物語に完全に取り込まれてるでやんす。自分が本当にやりたいことを忘れてしまってるでやんす。」
やきう
「...まあ、確かにな。学生の頃は哲学書読むの好きやったのに、今は全然読んでへん。」
ずん
「でもボク、就活しないと生きていけないのだ...」
でぇじょうぶ博士
「だからこそ、就活をしながらも、自分の人生を企業の物語に明け渡さない姿勢が大事でやんす。面接で嘘をつく必要はあるけど、心の中では自由でいることでやんす。」
かっぱ
「いや、それが大人ってもんやろ。建前と本音を使い分けるんや。」
ずん
「じゃあボク、面接では『御社が大好きです!』って言いながら、心の中では『別にどうでもいいのだ』って思えばいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そういうことでやんす。ただし、それを続けると精神が病むリスクもあるでやんす。だから本当は、もっと根本的に就活システムそのものを変える必要があるでやんす。」
やきう
「無理やろそんなん。日本の就活は戦後からずっとこのスタイルや。」
かっぱ
「せやけど、最近は多様な働き方も増えとるやろ。フリーランスとか。」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。フリーランスはもっと厳しいでやんす。自分で物語を作って営業しないといけないでやんす。」
やきう
「結局どこ行っても物語化から逃れられへんやんけ。」
かっぱ
「それが資本主義社会ってもんや。全員が自分を商品として売らなあかん。」
ずん
「じゃあ、この哲学者の言ってることって意味ないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そんなことないでやんす。意味がないかどうかを判断するのも、また物語的思考でやんす。この著者が言いたいのは、そういう『意味』を求めること自体から自由になることでやんす。」
かっぱ
「まあでも、自分の人生を会社に捧げて死ぬまで働くのがアホらしいってのは事実やな。」
やきう
「お前、さっきから同じこと聞いとるやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「答えはないでやんす。ただ、この著者が提案する『遊び』の哲学は、一つのヒントになるでやんす。人生をゲームやパズルのように捉えて、絶対的な意味を求めず、プロセスを楽しむことでやんす。」
ずん
「じゃあボク、人生をおもちゃ遊びだと思って生きることにするのだ!今日から毎日が遊び!仕事も遊び!就活も遊びなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「結局、ずん君は物語化に抵抗する以前に、まず働く必要があるでやんす。」
ずん
「うぅ...じゃあとりあえず、面接では『御社で働くのが夢です!』って言っておくのだ。で、心の中では『どうでもいいのだ』って思っておくのだ!これで完璧なのだ!」