ずん
「生ハムが消えるかもしれないのだ!これは人類史上最大の危機なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「大げさでやんす。まあ、スペイン産とイタリア産が両方ダメになるのは確かに痛いでやんすけどね。国内シェアの7割を占めるスペイン産が止まるとなると、まるで酸素ボンベが外れた深海ダイバーみたいな状況でやんす。」
やきう
「ワイ、生ハム食わんから関係ないわ。どうせ金持ちの食い物やろ?」
かっぱ
「せやな。でもワインのつまみで定番やったんやで。居酒屋のメニューから消えたら寂しいやん。」
ずん
「ボク、生ハムメロン大好きなのだ!あれが食べられなくなるなんて、生きる意味を失うのだ!」
でぇじょうぶ博士
「生ハムメロンが好きなのは結構でやんすが、そもそもアフリカ豚熱が原因でやんす。豚の伝染病でやんすね。人間には感染しないでやんすが、豚にとっては致命的でやんす。」
やきう
「つまり、豚がバタバタ死んどるってことか。それで輸入停止になったんやな。」
かっぱ
「イタリア産も4年前から止まっとるんやろ?ダブルパンチやん。これ、マジでヤバいんちゃう?」
でぇじょうぶ博士
「やんすね。イタリア産の禁輸が長期化してる中でのスペイン産停止は、まるで両足を失った状態で登山するようなもんでやんす。代替供給先を探すしかないでやんすが、そう簡単にはいかないでやんす。」
ずん
「じゃあ、これから生ハムの値段がめちゃくちゃ上がるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「可能性は高いでやんす。流通ジャーナリストも価格高騰を懸念してるでやんすからね。需要と供給の法則でやんす。供給が減れば価格は上がるでやんす。まるで砂漠で水を売るようなもんでやんすよ。」
やきう
「ほな、今のうちに生ハム買い占めたらボロ儲けやんけ!転売や!」
かっぱ
「お前、そういう発想しかないんか。クズやな。」
ずん
「でも、他の国から輸入すればいいんじゃないのだ?なんでスペインとイタリアだけにこだわるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いい質問でやんす。スペインとイタリアは生ハムの本場でやんすからね。特にスペインのハモン・セラーノやイタリアのプロシュート・ディ・パルマは世界的に有名でやんす。他の国でも作ってるでやんすが、品質や味が違うでやんす。まるで偽ブランド品を掴まされるようなもんでやんす。」
やきう
「味なんてどうでもええやん。腹に入ればみんな一緒や。」
かっぱ
「お前、味覚障害か?生ハムの繊細な味わいがわからんとは、人生損しとるで。」
ずん
「じゃあ、日本で生ハム作ればいいじゃないのだ!なんで輸入に頼るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それもいい考えでやんすが、生ハム作りには時間がかかるでやんす。熟成に数ヶ月から数年かかるでやんすからね。それに、日本の気候は生ハム作りに適してないでやんす。湿度が高すぎるでやんす。まるでサウナで干物を作るようなもんでやんす。」
やきう
「ほな、もう諦めるしかないんか?生ハム食えんようになるんか?」
かっぱ
「いや、完全に消えるわけやないやろ。ただ、値段が上がって、気軽に食べられんようになるってことやな。」
ずん
「それは困るのだ!ボク、毎日生ハム食べたいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「毎日は食べてないでやんすよね、ずん君。嘘はいけないでやんす。」
やきう
「それでも十分贅沢やんけ。庶民は週に一回も食わんわ。」
かっぱ
「まあ、今後はもっと贅沢品になるってことやな。高級レストランでしか食べられんようになるかもしれんで。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。今回の輸入停止がどれくらい続くかにもよるでやんすが、長期化すれば確実に影響は出るでやんす。飲食店も対応に追われるでやんすよ。メニューから生ハムを外すか、値段を上げるか、代替品を探すか。まるで三択クイズでやんす。」
ずん
「じゃあ、今のうちにたくさん食べておくべきなのだ?」
やきう
「それはええ考えや。今が最後のチャンスかもしれんで。」
かっぱ
「でも、買い占めはやめとけよ。転売ヤーみたいなことすんなや。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、冷静に考えれば、生ハムが完全に消えることはないでやんす。ただ、手に入りにくくなるだけでやんす。それに、他の国からの輸入も増えるかもしれないでやんすし、国内生産も増えるかもしれないでやんす。時間はかかるでやんすけどね。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そういうことでやんす。ただし、当面は値上がりは避けられないでやんすね。まるで株価の暴落を見守るようなもんでやんす。おいらには関係ないでやんすけどね。」
やきう
「結局、金持ちしか食えんようになるってことやな。格差社会の象徴やんけ。」
かっぱ
「まあ、そういう見方もできるな。でも、生ハムくらいで格差社会を語るのもどうかと思うで。」
ずん
「ボク、もう生ハム食べられなくなったら、ベーコンで我慢するのだ...いや待てよ、これはチャンスなのだ!ボクが生ハム作って大儲けするのだ!」