ずん
「おい聞いたか!?大阪から長野まで7時間超の特急が復活するのだ!これって完全に罰ゲームなのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、ずん君。これは罰ゲームじゃないでやんす。むしろ現代人が忘れかけた『移動そのものを楽しむ』という贅沢な時間の使い方でやんす。」
やきう
「ハァ?7時間も電車乗るとか、ワイなら発狂するわ。飛行機なら1時間やぞ。効率悪すぎやろ。」
かっぱ
「せやけど、窓から景色眺めながらビール飲むんは最高やで。お前、そういう風流を知らんのやろ?」
ずん
「でも名古屋飛ばすって書いてあるのだ。名古屋かわいそうなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「名古屋を飛ばすのは合理的でやんす。停まっても降りる人おらんでやんすからね。まるで誰も読まない参考文献のようなもんでやんす。」
やきう
「草。名古屋ディスられてて草。でも『やけに揺れる』って書いてあるやん。7時間揺れっぱなしとか地獄やろ。」
かっぱ
「揺れるのは線路が古いからやろな。けど、その揺れも旅の醍醐味や。お前みたいな軟弱者には分からんやろうけど。」
ずん
「でぇじょうぶ博士、なんでこんな非効率な列車がウケるのだ?みんなドMなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。現代人は効率化に疲れてるんでやんす。あえて非効率を選ぶことで、心の余裕を取り戻そうとしてるんでやんすよ。」
やきう
「ほーん。でも旅行会社が120周年記念でやるってことは、採算度外視の道楽やろ?ビジネスとして成り立たんわ。」
かっぱ
「道楽でええやん。すべてが金勘定やったら息詰まるで。たまには非効率を楽しむのも人生やろ。」
ずん
「じゃあボクも乗ってみたいのだ!7時間あれば何ができるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「7時間あれば、映画3本見れるでやんす。本を2冊読めるでやんす。あるいは、車窓を眺めながら人生について深く考えることもできるでやんす。」
やきう
「お前が7時間電車乗ったら、5時間目くらいで『もう無理なのだ!降ろしてくれなのだ!』って泣き叫ぶやろ。」
ずん
「...うっ。図星なのだ。でもこれって結局、昔を懐かしむ老人向けのイベントってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「半分正解でやんす。でも若い世代にとっては新鮮な体験でもあるでやんす。スマホ漬けの日常から離れて、ただ景色を眺める7時間は、ある意味デジタルデトックスでやんす。」
かっぱ
「せや。強制的にスマホから離れるええ機会や。まあ、お前らは7時間スマホいじってそうやけどな。」
やきう
「当たり前やろ。7時間も暇やったらソシャゲしまくるわ。むしろWi-Fiの有無が重要や。」
ずん
「じゃあ結局、この特急は成功するのだ?それとも爆死するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おそらく満席になるでやんす。日本人は『最後』『限定』『記念』という言葉に弱いでやんすからね。これ全部当てはまってるでやんす。」
かっぱ
「せやな。しかも10年ぶりって希少性もあるしな。鉄オタが群がるで。」
やきう
「でも2日間だけやろ?足りんやろ。もっとやれや。金の匂いがプンプンするで。」
ずん
「やきうさん、さっき採算度外視って言ってたのに、急に金の話するのだ。ブレブレなのだ。」
やきう
「...うるさいわ。ワイは一貫して資本主義の犬や。矛盾こそが人間の本質やろが。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。この特急の真の価値は、『移動』を『目的』に変えたことでやんす。目的地じゃなく、プロセスを楽しむ。これは哲学的でやんす。」
かっぱ
「はかせ、急に小難しいこと言い出すな。要するに『旅は道連れ、世は情け』ってやつや。」
ずん
「でもボク思ったのだ。7時間も同じ人と隣り合わせって、地獄なのだ。隣がクチャラーだったら終わりなのだ。」
やきう
「それな。あと体臭キツい奴が隣に来たら最悪やで。7時間耐えるとか拷問やん。」
でぇじょうぶ博士
「そういうリスクも含めて旅の醍醐味でやんす。人生と同じでやんすよ。隣に誰が座るかは運次第でやんす。」
かっぱ
「ポジティブやなぁ。でも最悪、デッキに逃げればええやん。7時間立ちっぱなしは辛いけど。」
ずん
「それって座席の意味ないのだ...。あ、でも立ち飲み屋みたいな感じで楽しめるかもなのだ!」
やきう
「お前、絶対3時間で飽きるやろ。そして『やっぱり新幹線の方が良かったのだ』って後悔する未来しか見えんわ。」
ずん
「むぅ...。じゃあこの特急、結局誰が一番楽しめるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「時間に余裕がある人、鉄道が好きな人、そして何より『非日常』を求める人でやんす。現代人は刺激に飢えてるでやんすからね。」
かっぱ
「せやな。インスタ映えも狙えるしな。『#日本最長昼行特急』とかでバズるで。」
やきう
「結局SNSかよ。どこまで行っても承認欲求の奴隷やな、現代人は。」
ずん
「やきうさんもSNS大好きなクセに、よく言うのだ。この前『いいね』が少なくて落ち込んでたのだ。」
やきう
「...お前、余計なこと言うなや。ワイは分析のためにやってるだけや。」
でぇじょうぶ博士
「はいはい、そこまででやんす。結論としては、この特急は『移動の民主化』とも言えるでやんす。飛行機や新幹線だけが移動手段じゃないという選択肢を示したでやんす。」
かっぱ
「民主化って大げさやな。けど、確かに選択肢が増えるのはええことや。多様性やな。」
ずん
「でもボク、やっぱり7時間は長いと思うのだ。せめて途中で温泉に入れたら最高なのだ!」
やきう
「お前、それただの温泉旅行やんけ。特急関係ないやろ。」
ずん
「いや、車内に温泉があればいいのだ!走る温泉列車なのだ!これは天才的アイデアなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...技術的に不可能でやんす。揺れで湯が溢れるでやんす。」
かっぱ
「っていうか、ただの銭湯の願望やん。特急要素ゼロやで。」
やきう
「お前ほんまアホやな。でもある意味、そういう発想が次世代の鉄道を生むかもしれんで。...ないな。」
ずん
「むむむ...。じゃあボクは7時間かけて、人生で一番長い『ずんだもち』の妄想をするのだ!これで暇つぶし完璧なのだ!」