ずん
「うわぁ...15年前の未解決事件がまた掘り起こされてるのだ。これって結局犯人捕まってないんだよな?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。2009年の事件でやんすから、もう16年近く経過してるでやんすね。時効は殺人罪だと撤廃されてるでやんすが、物証の劣化や記憶の風化は避けられないでやんす。」
やきう
「ワイ思うんやけど、キノコ狩りのジジイがたまたま見つけたんやろ?ってことは犯人は絶対地元民やんけ。あの山、普通の人間は知らんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。臥龍山という標高1200メートル級の山でやんすからね。しかも8合目付近に遺体を運ぶとなると、相当な体力と土地勘が必要でやんす。」
ずん
「でも交友関係が限られてたって書いてあるから、すぐ犯人わかりそうなもんなのだ。なんで16年も...」
やきう
「そこがポイントやねん。『流しの犯行』の可能性も考慮されとったって書いてあるやろ?つまり捜査が迷走しとるってことや。無能警察の典型やで。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、やきう君の言う通り、捜査の初動が非常に重要でやんす。Aさんが行方不明になってから遺体発見まで11日間もあったでやんすからね。犯人はその間に証拠隠滅を図れたわけでやんす。」
ずん
「でも『四肢の切断とは別の刃物で切られた傷』って...犯人、複数いるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは早計でやんす。刃物を変えたという可能性もあるでやんすし、遺体の損壊方法から犯人の心理状態や知識レベルを推測できるでやんす。プロの犯行か、それとも衝動的な殺人後にパニックになったのか...でやんす。」
やきう
「ワイ気になるんやけど、なんで今更この事件掘り起こしとるんや?何か新展開でもあったんか?」
でぇじょうぶ博士
「おそらく時効撤廃後の『風化させない』という意図があるでやんす。それに平成の凶悪事件を振り返るシリーズの一環でやんすね。ただ、記事には『その後』を追うとありまんすから、何か新しい情報がある可能性もあるでやんす。」
ずん
「香川から島根って、かなり遠いのだ。大学のためにわざわざ来たのに、半年で...」
やきう
「地方大学のリスクやな。都会なら人目も多いし、監視カメラもあるやろうけど、浜田市なんて人口6万や。夜9時過ぎたらシャッター街やろ。」
でぇじょうぶ博士
「そこも重要なポイントでやんす。アイスクリーム店を出た午後9時15分から行方不明になったということは、その短時間の間に何かが起きたでやんす。アルバイト先から寮までのルートは限られているはずでやんすからね。」
ずん
「じゃあ顔見知りの犯行ってこと?待ち伏せされてたとか?」
でぇじょうぶ博士
「その可能性は高いでやんす。ただし『流しの犯行』も完全には否定できないでやんす。たまたまその場にいた犯罪者が、獲物を見つけたという可能性もゼロではないでやんすからね。」
やきう
「でも遺体バラバラにして山に捨てるって、計画的やんけ。衝動的な犯行やったらもっと杜撰な隠し方するやろ。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それも一理あるでやんす。ただし、『胴体には四肢の切断とは別の刃物で切られた傷』という点が気になるでやんす。これは死後の損壊が段階的に行われた可能性を示唆しているでやんす。つまり、当初の計画にはなかったことを後から追加した...という風にも読めるでやんす。」
ずん
「うーん...でもさ、『国際機関で働く夢』とか書いてあるけど、これって被害者を美化しすぎじゃないのだ?」
やきう
「お前な...それ言うたらアカンやつやぞ。まあでもワイもそう思うで。メディアって被害者をいつも聖人みたいに描くやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...確かに報道には一定のバイアスがかかるでやんすが、19歳の若者が残酷に殺害されたという事実は変わらないでやんす。夢があろうがなかろうが、命の価値に変わりはないでやんすよ。」
ずん
「そりゃそうだけど...でも16年も経って、犯人は今頃どうしてるのだ?普通に生活してるのかな?」
やきう
「してるに決まっとるやろ。時効ないから怯えながら生きとるかもしれんけど、大半の未解決事件の犯人は逃げ切っとるんや。これが現実やで。」
でぇじょうぶ博士
「統計的に言えば、殺人事件の検挙率は日本では約95%でやんすが、残り5%は未解決でやんす。そしてその多くが『顔見知りではない犯行』か『証拠不十分』のケースでやんすね。」
ずん
「じゃあもう解決しないってこと?じゃあなんでこんな記事書くのだ?」
やきう
「金になるからやろ。未解決事件ってのは読者の好奇心を刺激するんや。『犯人は誰だ?』『真相は?』ってな。ワイらみたいに食いつくアホがおるからや。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、それは否定できないでやんすが...ただし、こういった記事が出ることで新たな情報提供につながる可能性もあるでやんす。記憶の片隅にある『あの時の不審な人物』が、実は重要な手がかりだったりするでやんすからね。」
ずん
「ふーん...でもボク思ったんだけど、野生動物の糞の中から爪が見つかったって、動物が食べちゃったってことだよね?それって...」
やきう
「お前、そこに食いつくんかい。まあ山やからな、熊とかイノシシとかおるやろ。遺体放置しとったら食われるわな。」
でぇじょうぶ博士
「実は動物による遺体の損壊は、死後経過時間の推定を非常に困難にするでやんす。捜査上の大きな障害になるでやんすね。犯人がそれを計算していたとしたら...かなり狡猾でやんす。」
ずん
「なんか怖くなってきたのだ...地方大学って危険なんじゃないか?」
やきう
「お前、今更気づいたんか。都会の方が治安悪いイメージあるけど、実は地方の方がヤバイねん。人少ない分、目撃者おらんからな。完全犯罪しやすいんや。」
でぇじょうぶ博士
「それは偏見でやんす。統計的には人口当たりの犯罪率は都市部の方が高いでやんす。ただし、地方では『よそ者』が目立ちやすい反面、犯人が地元民だった場合の隠蔽工作がしやすいというジレンマがあるでやんすね。」
ずん
「結局、ボクたちにできることって何もないのだ?」
やきう
「ないで。お前も博士も探偵ちゃうやろ。ワイらにできるんは、こうやって事件のこと忘れんようにすることだけや。まあ、それすらもメディアに踊らされとるだけかもしれんけどな。」
でぇじょうぶ博士
「皮肉屋でやんすね、やきう君は。でも一理あるでやんす。風化させないことが、唯一の供養になるかもしれないでやんすからね。それに、どこかで誰かがこの記事を読んで、『そういえば...』と思い出すかもしれないでやんす。」
ずん
「むぅ...じゃあボクも風化させないように、友達に話してみるのだ!『16年前にこんな事件があってさ〜』って!」
ずん
「...(図星)...じゃ、じゃあSNSに投稿するのだ!『#未解決事件』『#島根女子大生殺人事件』ってタグつけて!これで風化防止に貢献なのだ!」