ずん
「博士、また歴史認識で炎上してるのだ。もう面倒だから歴史なんて無視すればいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...それはあまりにも短絡的でやんす。歴史を無視するのは、自分の足元に地雷があるのを知りながら目をつぶって歩くようなものでやんす」
やきう
「ワイ、この件マジで草生えるわ。石破のときは炎上せんかったのに、高市やとフルボッコやん。差別ちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「問題は『言葉の選び方』でやんす。日本人墓地には『慰霊』、国家記念碑には『思いを馳せた』という表現の差が、加害の歴史への向き合い方の差として受け取られたでやんす」
かっぱ
「つまり、片方は丁寧に扱うて、もう片方は適当にあしらったように見えたっちゅうことか」
ずん
「でも正直に『日本が悪いことしました』って言わなきゃダメなのだ?そんなの誰も得しないのだ!」
やきう
「ほんまそれな。何十年前の話やねん。もう時効やろ」
でぇじょうぶ博士
「時効という概念は刑事事件には適用されますが、歴史認識には適用されないでやんす。むしろ『死の鉄道』で9万人も亡くなったという事実は、風化させてはいけない記憶でやんすよ」
かっぱ
「9万人て...甲子園球場が満員になる人数やんけ。それが全員死んどるって考えたら、えらいこっちゃで」
ずん
「でも博士、外交って建前が大事なのだ。本音なんて誰も言わないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「建前と本音の使い分けは重要でやんすが、『建前すら整えられない』のは致命的でやんす。これは外交以前の問題でやんすね」
やきう
「けど、マレーシア政府は文句言うてへんのやろ?ネットで騒いどるだけちゃうんか」
かっぱ
「政府が黙っとるからって、やっていいわけちゃうやろ。それはただの『バレへんかったらセーフ』理論や」
でぇじょうぶ博士
「しかも今回は国内外から批判が出ているでやんす。つまり日本人自身も『これはマズい』と感じているということでやんすね」
ずん
「じゃあどう書けばよかったのだ?『日本は悪い国でした、ごめんなさい』って土下座すればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「極端でやんすね、ずん。例えば『両国の犠牲者を悼む』とか『困難な歴史を乗り越えた友好を大切に』とか、配慮ある表現はいくらでもあるでやんす」
やきう
「要するに『言葉選びがヘタクソ』ってことやな。PR担当クビやろこれ」
かっぱ
「てか、石破のときは炎上せんかったんやろ?同じことしとるのになんでや」
でぇじょうぶ博士
「石破氏の投稿は外務省名義で、『慰霊しました』という事実だけを述べていたでやんす。一方、高市氏は個人名義で『歴史に思いを馳せた』という主観的表現を使ったでやんす。この違いが大きいでやんす」
ずん
「面倒くさいのだ!もう海外行かなければいいのだ!」
やきう
「引きこもり外交とか斬新やな。ワイは支持するで」
でぇじょうぶ博士
「実は今回の件、タイミングも悪かったでやんす。首相就任直後の初外遊で、しかもマレーシアという戦争の記憶が残る国での発信でやんすからね」
ずん
「じゃあこれからの政治家は、歴史の勉強しないとダメってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「当然でやんす。歴史を知らずに外交するのは、地図を持たずに山登りするようなものでやんす。遭難するのは時間の問題でやんすよ」
やきう
「でもな博士、ぶっちゃけマレーシア側も今更文句言うてへんのやから、ええんちゃうん?騒いどるのはネット民だけやろ」
かっぱ
「それはマレーシア政府が『大人の対応』しとるだけや。心の中でどう思っとるかは別やで」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。外交上の沈黙を『許可』と解釈するのは危険でやんす。それは『怒ってないから殴っても大丈夫』という理屈と同じでやんすよ」
ずん
「うーん...じゃあ結局、謝っとけばいいってことなのだ?」
やきう
「謝罪なんて弱者の戦略やん。むしろ堂々としとけばええねん」
でぇじょうぶ博士
「謝罪ではなく『配慮』でやんす。相手の痛みに想像力を働かせることが、成熟した外交の第一歩でやんすよ」
でぇじょうぶ博士
「ずんには一生早いと思うでやんす」
かっぱ
「まあ、今回の件で一番の教訓は『SNSは怖い』ってことやな。昔なら誰も気づかんかったのに」
でぇじょうぶ博士
「SNS時代の政治家は、24時間監視されているようなものでやんす。一つの投稿が国際問題に発展する可能性があるでやんすね」
ずん
「じゃあもう政治家はSNSやめればいいのだ!ボクみたいに匿名で好き勝手言えばいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「むしろSNSがあるからこそ、こうした問題が可視化されるでやんす。昔なら闇に葬られていたことが、今は白日の下に晒されるでやんすよ」
ずん
「でも博士、結局のところ何が正解だったのだ?全部に謝っておけばよかったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「正解は『両方に同じ温度で接すること』でやんす。日本人墓地に『慰霊』というなら、国家記念碑にも同様の言葉を使うべきだったでやんすね」
やきう
「要するに『えこひいきすな』ってことか。小学生でもわかる理屈やん」
かっぱ
「せやな。難しい話やないんや。公平に接しろってだけの話やんけ」
ずん
「なんだ、簡単じゃないのだ!じゃあボクでもできるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「いや、ずんには無理でやんす。昨日も自分のプリンだけ冷蔵庫に隠してたでやんすし」
でぇじょうぶ博士
「それを高市氏も『戦略的表現』とか言い訳するでやんすかね...」
ずん
「じゃあ最後に聞くのだ。この炎上、いつ鎮火するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「SNS炎上の半減期はだいたい3日でやんす。でも、この手の歴史認識問題は記録として残り続けるでやんすね。デジタルタトゥーというやつでやんす」
やきう
「つまり一生消えへんってことか。怖い時代やな」
かっぱ
「まあ、政治家やるなら覚悟せなあかんことやろ」
ずん
「博士、ボクも将来政治家になろうかと思ってるのだ」
ずん
「ひどいのだ!でもボクなら『戦略的炎上』で支持率を上げられるのだ!...あれ、これって新しい政治手法なんじゃないのだ?」