ずん
「ちょっと待つのだ!1LDKが50万円って、もはや人が住む場所じゃないのだ!」
やきう
「当たり前やろ。ワイなんか実家の6畳一間で十分や。家賃ゼロ円最強やで。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...。ニューヨークの家賃高騰は深刻でやんす。平均的な1LDKが約50万円というのは、東京の3倍以上でやんす。これは単なる不動産バブルではなく、構造的な住宅危機でやんすよ。」
かっぱ
「50万て...ワイの川、タダやで。しかも広いし。」
ずん
「博士、それでこのマムダニって人が当選したってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。マムダニ氏は『家賃統制の強化』『公営住宅の大幅拡充』『富裕層への増税』という3つの約束を掲げたでやんす。まあ、溺れる者は藁をもつかむというやつでやんすね。」
やきう
「共産主義者って呼ばれてたんやろ?トランプもビビったんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「むしろトランプ氏が『共産主義者』とレッテルを貼ったことで、逆に注目を集めたでやんす。炎上商法みたいなもんでやんすね。皮肉なことに、トランプ氏自身がマムダニ氏の最大の宣伝マンになったでやんす。」
ずん
「でも、『劇薬に期待』って怖い言葉なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。劇薬というのは、病気を治すか患者を殺すかのギャンブルでやんす。ニューヨーク市民は、もはや現状維持という『ぬるま湯で茹でられるカエル』状態に耐えられなくなったでやんす。」
やきう
「左右のポピュリズムに揺れるって、どういうことや?」
でぇじょうぶ博士
「簡単に言えば、右からはトランプ的な『強いアメリカ』を求める声、左からはマムダニ的な『富の再分配』を求める声が同時に高まってるでやんす。まるで綱引きの両端で、ロープが引きちぎれそうな状態でやんす。」
でぇじょうぶ博士
「それが問題でやんす。ポピュリズムの恐ろしいところは、短期的には民意を反映しているように見えても、長期的には社会を分断するでやんす。まるで鎮痛剤を飲み続けて、本当の病気を見逃すようなもんでやんすよ。」
ずん
「じゃあ、マムダニさんの政策って実現できるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「厳しいでやんすね。家賃統制を強化すれば、不動産デベロッパーは新規建設を止めるでやんす。公営住宅を増やすには莫大な予算が必要でやんす。富裕層に増税すれば、彼らは他の州に逃げるでやんす。まるでモグラ叩きゲームでやんすよ。」
やきう
「結局、口だけってことか。政治家なんてそんなもんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それが難しいところでやんす。下手に動いて状況を悪化させるくらいなら、何もしない方がマシという場合もあるでやんす。ただ、有権者は『何かしてくれそうな人』に賭けたくなるでやんすけどね。」
でぇじょうぶ博士
「...おいらが信じているのは、統計とデータだけでやんす。人間の『期待』ほど当てにならないものはないでやんすからね。」
やきう
「それ、モテない理由やろ。データとデートしとけや。」
ずん
「でも、ニューヨークの人たちは本気で変化を求めてるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。1LDK50万円という数字の裏には、3つのバイトを掛け持ちしても家賃が払えない人々や、ホームレス寸前の家族がいるでやんす。統計の向こうには、生身の人間の絶望があるでやんすよ。」
やきう
「まあ、ワイには関係ないけどな。実家最高や。」
かっぱ
「お前、それ30年後も言うてそうやな...」
ずん
「じゃあ、このマムダニ旋風って、他の都市にも広がるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「可能性は高いでやんす。サンフランシスコ、シアトル、ロサンゼルスなど、アメリカの主要都市はどこも似たような住宅危機に直面してるでやんす。まるでドミノ倒しのように、次々と『劇薬候補』が台頭する可能性があるでやんすね。」
やきう
「それって、要するにアメリカが終わってるってことやん。」
でぇじょうぶ博士
「終わってるというより、変わり目でやんす。資本主義の矛盾が、もはや覆い隠せないレベルに達しているでやんす。ただし、それが良い方向に変わるか、悪い方向に変わるかは誰にもわからないでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「希望でやんすか...。そうでやんすね。少なくとも市民が『おかしい』と声を上げ始めたこと自体は、民主主義が機能している証拠でやんす。諦めて黙っているよりは、よっぽどマシでやんすよ。」
ずん
「じゃあ、ボクもニューヨークに行って、安いアパート探すのだ!」
かっぱ
「それで家賃交渉する気か。大家さん困惑するで。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、ずんが行ったところで、路上生活になるのがオチでやんす。ニューヨークのホームレスは、日本のそれとは比較にならないほど過酷でやんすからね。」
ずん
「じゃあ、日本にいるのだ!日本の家賃も高いけど...」
ずん
「でも博士、結局このマムダニさんって、本当に変化をもたらせるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは誰にもわからないでやんす。ただ一つ言えるのは、彼が失敗すれば、次はもっと過激な候補が現れるでやんす。まるで麻薬中毒者が、より強い薬を求めるようにね。これがポピュリズムの螺旋でやんす。」
やきう
「怖い話やな...。まあワイには関係ないけど。」
かっぱ
「お前、全部に『関係ない』言うてるけど、ほんまに大丈夫か?」
ずん
「最後に一つ聞きたいのだ。博士は、もし博士がニューヨーク市民だったら、マムダニさんに投票したのだ?」
でぇじょうぶ博士
「...おいらは選挙に行かないでやんす。どうせ誰が当選しても、おいらみたいな研究者の生活は変わらないでやんすからね。ただ、投票に行かないことで文句を言う権利も放棄してるでやんすけど。」
やきう
「それ、ワイと一緒やん。やっぱり博士もニートの素質あるで。」
ずん
「うーん、難しい話だったのだ。でも結局、ボクが学んだのは『実家最強』ってことなのだ!」