ずん
「歩きながら顔と虹彩で認証とか、もうボク何も隠せないじゃん!これ完全にディストピアなのだ!」
やきう
「お前が隠すもんなんて、せいぜい検索履歴ぐらいやろ。それも大したことないわ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。NECが開発したこの技術は、顔認証と虹彩認証を組み合わせたマルチモーダル認証でやんす。歩いたまま本人確認ができるということは、まるで透明人間が服を着たまま裸にされるようなもんでやんすよ。」
ずん
「え、それって怖すぎるのだ…。でも空港とかで並ばなくていいなら便利かも?」
やきう
「便利の代償に自由を差し出すんやな。ワイらは家畜みたいに管理されるんやで。」
でぇじょうぶ博士
「確かに、プライバシーとセキュリティのトレードオフは永遠の課題でやんす。ただし、虹彩認証は指紋よりも偽造が難しく、双子でも識別可能でやんすからね。セキュリティの観点では革命的でやんす。」
ずん
「じゃあボク、サングラスかけて歩けば認証されないから無敵なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。この技術は屋内外問わず高精度に認証できるでやんす。サングラス程度じゃ防げないでやんすよ。それに不審者扱いされるだけでやんす。」
やきう
「結局、逃げ場なんてないんやな。ワイらは檻の中の鳥や。」
ずん
「でもさ、ディープフェイクとかあるし、顔認証って騙されるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そこで富士通が開発したディープフェイク検知技術が活躍するでやんす。偽造された顔映像を見破る技術も進化してるでやんすよ。まるでイタチごっこでやんすけどね。」
やきう
「技術が進化すればするほど、犯罪者も進化するんやろ?結局いたちごっこやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。でも2027年に実用化されれば、空港や決済の現場で劇的に混雑が緩和されるでやんす。時間という貴重なリソースを取り戻せるわけでやんす。」
ずん
「じゃあボク、もっと寝坊できるってことなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ちなみに日立と東武鉄道も『SAKULaLa』という生体認証サービスを拡大中でやんす。改札も店舗決済も手ぶらでOK。財布を忘れても生きていけるでやんす。」
ずん
「それ最高じゃん!もうお金持ち歩かなくていいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ただし、生体認証が普及すれば、データ漏洩のリスクも増大するでやんす。パスワードは変更できるでやんすが、虹彩や顔は変更できないでやんすからね。」
やきう
「つまり、一度漏れたら終わりってことか。ワイ、整形するしかないな。」
ずん
「やきう、整形しても無駄なのだ。虹彩は変わらないし、そもそもお前の性格がアレだから…」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。この技術が社会に浸透すれば、犯罪抑止にも繋がるでやんす。顔認証カメラが街中に設置されれば、犯罪者は逃げ場を失うでやんすからね。」
やきう
「甘いわ。監視社会が完成するだけや。国家権力が国民を完全にコントロールできるようになるんやで。」
でぇじょうぶ博士
「そこは倫理とガバナンスの問題でやんすね。技術は中立でやんすが、使い方次第で天国にも地獄にもなるでやんす。」
ずん
「難しい話はやめて!ボクはただ便利に生きたいだけなのだ!」
やきう
「便利さに溺れて自由を失うんやな。まあ、お前みたいな奴には丁度ええんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「結局のところ、この技術が普及するかどうかは、社会がどれだけプライバシーを犠牲にできるか次第でやんす。便利さと自由、どちらを選ぶかでやんすね。」
ずん
「ボクは便利さを選ぶのだ!だってボク、賢くて優秀なエリートだから、監視されても問題ないのだ!」
やきう
「お前、エリートちゃうやろ。ただのニートや。」
ずん
「うるさいのだ!ボクは未来のエリートなのだ!…たぶん。」