ずん
「農水省が『簡単に作れる』って言ってるけど、これ絶対ウソなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。テリーヌってのは、少しずつ型に入れて固めて、また野菜並べて...って繰り返すでやんす。まるで積み木遊びと彫刻を同時にやるようなもんでやんす。」
やきう
「ワイ、これ見て思ったんやけど、霞が関の官僚ってマジで国民のこと分かってへんな。21時に帰宅してこんなん作れるかボケ。」
ずん
「しかも野菜が高すぎて買えないのだ!もやししか買えないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。物価高で野菜の値段は高騰しているでやんす。おいらの計算によると...いや、計算するまでもなく庶民には厳しいでやんす。」
かっぱ
「テリーヌなんてフランス料理やん。なんで日本の役所がそんなハイカラなもん勧めとるんや。煮物でええやろ。」
やきう
「そもそもやで、『これ作ろう』って思う人間は元々野菜食っとるんやで。野菜不足の奴がテリーヌなんか作るわけないやろ。ターゲット層完全に外しとるわ。」
ずん
「つまり、役人は国民の生活を全く理解していないということなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、一応擁護すると、レシピ自体は悪くないでやんす。ただ、タイミングと提案方法が最悪だったでやんす。物価高騰の今、多種類の野菜を使う料理を『簡単』と言ってしまうのは、まるで溺れている人に泳ぎ方の教科書を投げつけるようなもんでやんす。」
かっぱ
「しかも『簡単』言うとるけど、どこが簡単やねん。料理好きでも週末に作ろう思わんレベルやで。」
やきう
「農水省さんよぉ、国民に野菜食わせたいんやったら、まず野菜の値段下げる政策考えろや。あと独身者が10分で作れる簡単レシピ出せ。それが仕事やろが。」
ずん
「でも一部の人は『美味しそう』って言ってるのだ。どういうことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは、もともと料理に時間とお金をかけられる層でやんす。おいらの分析では、そういう人たちはすでに野菜を十分摂取しているでやんす。つまり、ターゲット層に全く刺さってないでやんす。」
かっぱ
「クリスマスディナーにええって意見もあったけど、それ日常的な野菜摂取と関係ないやん。完全に特別な日の料理やん。」
やきう
「結局、霞が関のエリート様は、国民が仕事でクタクタになって帰ってきて、安い食材で10分で作れる料理を求めとる現実が見えてへんのや。視野狭窄もええとこやで。」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。まず、野菜価格の高騰対策を発表してから、もやしや小松菜など安価な野菜を使った10分レシピを提案するべきだったでやんす。例えば『もやしとニラの簡単ナムル』とか『小松菜の電子レンジ蒸し』とかでやんす。」
かっぱ
「それか、煮凝りとか日本の伝統料理を推せばええやん。テリーヌに似とるけど、もっと馴染みあるし、作り方も知っとる人多いで。」
やきう
「ほんまやで。わざわざフランス料理持ち出す意味が分からんわ。日本の食文化舐めとるんか。」
ずん
「でも、一部の人はレシピを共有したり、作り方のコツを教えたりしてるのだ。それはいいことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは素晴らしいことでやんす。民間レベルで知恵を共有するのは、まさに相互扶助の精神でやんす。ただし、それは農水省の提案が良かったわけではなく、国民が自主的に改善策を考えた結果でやんす。」
かっぱ
「つまり、農水省の提案はアカンかったけど、結果的に野菜料理の話題になったってことやな。怪我の功名ってやつか。」
やきう
「それを成功って言うんやったら、何でもありやんけ。炎上商法と変わらんで。」
でぇじょうぶ博士
「まず、国民の実態調査をしっかりやることでやんす。物価高騰、共働き世帯の増加、単身世帯の増加...こういった現実を踏まえた上で、本当に役立つ提案をするべきでやんす。テリーヌみたいな手の込んだ料理じゃなく、電子レンジで5分、材料費300円以内、みたいな現実的なものでやんす。」
かっぱ
「あと、野菜の価格安定化政策も同時に進めなアカンな。レシピだけ提案しても、野菜買えへんかったら意味ないやん。」
やきう
「ワイは思うんやけど、そもそも1日350gって目標自体が現実的やないんちゃうか?物価高の今、そんな量の野菜毎日食うのは経済的に無理やで。」
でぇじょうぶ博士
「いや、それは違うでやんす。目標は目標として大事でやんす。ただ、その達成方法をもっと現実的に提案するべきだったでやんす。例えば、冷凍野菜の活用とか、野菜ジュースとの併用とか、もっと柔軟な選択肢を示すべきだったでやんす。」
かっぱ
「冷凍野菜は栄養価も高いし、保存も効くしな。それを推せばええのに、なんでフレッシュな野菜使ったテリーヌなんや。」
やきう
「結局、見栄えだけ考えて中身が伴ってへんのや。インスタ映えするけど実用性ゼロっていう、まさに今の日本の縮図やな。」
ずん
「うわぁ...なんか悲しくなってきたのだ...」
でぇじょうぶ博士
「でも希望もあるでやんす。このポストに対して、多くの国民が現実的な意見を述べたことでやんす。これは、国民がちゃんと考えて発言しているという証拠でやんす。」
かっぱ
「せやな。『もやししか買えない』って正直に言える社会は、まだ健全やと思うで。」
やきう
「まあ、それが健全かどうかは微妙やけどな。でも、少なくとも声を上げられる環境はあるってことやな。」
ずん
「じゃあ、最終的にこの騒動から学べることは何なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「政策提案は、見た目の美しさじゃなくて実用性が大事ってことでやんす。特に食に関する提案は、経済状況や生活実態を無視しちゃダメでやんす。テリーヌは確かに美しいでやんすが、今の日本に必要なのは、泥臭くても実用的な提案でやんす。」
かっぱ
「要するに、お役所仕事の典型例ってことやな。机上の空論もええとこや。」
やきう
「ワイはこの件で農水省に言いたいことあるんやけど、国民をナメんなってことや。テリーヌ作る暇あったら、野菜の値段下げる方法考えろや。」
ずん
「ボクは...ボクは...テリーヌって美味しそうだなって思ったけど、作る気は全くないのだ!だって、ボクは賢くて優秀なエリート会社員だから、そんな時間ないのだ!...あれ?今日休日だったのだ...」