ずん
「なあ博士、みんな中国の政治ばっかり語って、文化の話は全然しないのだ。これってヤバくね?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。中国人を『洗脳された存在』と見なす前提が、文化言説の欠如から生まれているでやんすね」
やきう
「ワイ、スラムダンク好きやけど、中国の若者がそれで『自分のための青春』を知ったとか、そんなん初めて聞いたわ」
でぇじょうぶ博士
「90年代の中国では、個人の青春という概念自体が新鮮だったでやんす。国や大義のためではなく、自分自身のために生きるという発想でやんすね」
ずん
「え、じゃあそれまで中国人は自分のために生きてなかったってことなのだ?」
やきう
「そういう単純な話ちゃうやろ。時代背景があるんや」
でぇじょうぶ博士
「文化を通じて政治的な気づきを得るという現象は、実は極めて重要でやんす。弾幕文化も同様でやんすね」
やきう
「弾幕?ニコニコ動画のアレか。中国人、日本のパクリばっかやんけ」
でぇじょうぶ博士
「むしろ中国では日本以上に普及したでやんす。単一のイデオロギーに対抗する武器として機能したからでやんすよ」
ずん
「ツッコミ文化が反体制的ってこと?それってヤバくないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「公式の『正解』とは異なる独自の意味を見出す自由を保証するでやんす。それが文化の政治性でやんすね」
やきう
「でも日本人、中国文化に全然興味ないやん。嫌中論に免疫ないのも当然やろ」
でぇじょうぶ博士
「そこが問題でやんす。中国の若者は日本のサブカルチャーに精通しているのに、日本側は中国文化を知らなすぎるでやんす」
ずん
「でも中国のドラマとかゲームとか、最近日本でも人気なのだ?」
やきう
「消費してるだけで、理解しようとはしてへんのやろ。ワイも原神やってるけど、別に中国文化勉強しようとは思わんし」
でぇじょうぶ博士
「まさにその態度が問題でやんす。日本の中国研究者たちも文化の重要性を軽視しすぎでやんすね」
ずん
「でも博士、なんで研究者たちは文化を研究しないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「構造的な問題があるでやんす。中国文化研究という独立した学問領域が存在せず、中国文学のマイナーなサブ領域に過ぎないでやんす」
でぇじょうぶ博士
「筆者は個人批判ではないと強調してるでやんす。でも、図文集のような境界事例が当時は全く評価されなかったのは事実でやんすね」
でぇじょうぶ博士
「写真とエッセイや小説を並べた本でやんす。実はこれが現代中国人が写真に命をかける現象の説明に繋がるでやんす」
やきう
「中国人観光客がインスタ映え写真撮りまくってるアレか。確かに異常なほど写真撮るよな」
でぇじょうぶ博士
「その背景には写真とテクストの並置による世界認識の再構築という文化的論理があるでやんす。それを当時の研究者は見過ごしたでやんすね」
ずん
「なんか難しいのだ...要するに、文化を知らないと中国人のことわかんないってことなのだ?」
やきう
「政治制度の話だけしてても、一般の中国人の考え方はわからんってことやな」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。連帯すべき部分を見つけるには、文化への目配りが不可欠でやんすね」
ずん
「じゃあボク、これから中国のアニメ見まくって文化研究するのだ!」
やきう
「お前、どうせ美少女キャラ目当てやろ。研究の名を借りた性欲や」
ずん
「違うのだ!これは学問なのだ!崇高な研究活動なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...まあ、きっかけは何でもいいでやんす。重要なのは文化を通じて人々の政治性を理解しようとする姿勢でやんすからね」
やきう
「博士、優しいな。ワイには到底無理や、そんな寛容さ」
ずん
「よし決めたのだ!ボク、中国文化研究者になって、日中のアンバランスを解消するのだ!」
ずん
「...とりあえず今日は原神の新キャラガチャ引いてくるのだ」