ずん
「なんか落語家がCAさんをギックリ腰にさせて炎上してるのだ!これは現代の凶悪犯罪なのだ!」
やきう
「ちょ、待てや。お前、記事ちゃんと読んだんか?荷物上げさせたなんて一言も書いてへんやんけ。」
ずん
「え?でもみんな批判してるから、絶対に重いスーツケースを無理やり上げさせたに決まってるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...これぞ『情報の空白を妄想で埋める』人間の性でやんすねぇ。ポストには『俺の荷物のせいで』としか書いてないでやんす。」
やきう
「せや。トートバッグが座席下に入るか確認してもらっただけかもしれへんのに、勝手に『大男が重い荷物を女性CAに上げさせた』って脳内変換しとる奴だらけや。」
ずん
「むむむ...じゃあボクも騙されてたってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。まるで伝言ゲームの最後尾で『象が逃げた』が『総理が辞めた』になってるようなもんでやんすよ。」
やきう
「しかもや、後の講演会で本人が『前の座席下に入るか確認してもらったら屈んだ時にギックリ腰になった』って説明しとるんやで。これ完全に濡れ衣やんけ。」
ずん
「えぇ!?じゃあ批判してた人たち全員ブーメラン刺さってるじゃないですか!」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。でもこれ、CAの労働環境への関心が高まってる証拠でもあるでやんすよ。腰痛でキャリア終わるCAさんが実際多いでやんすからね。」
やきう
「まあそれはそうやな。ワイの知り合いのCAも、客の荷物上げ続けてヘルニアなったし。」
ずん
「じゃあこれからは、どんなに軽い荷物でも自分で持つべきなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが賢明でやんすね。海外のCAなんて荷物に触ること自体拒否するでやんす。保安要員であってメイドじゃないでやんすから。」
やきう
「日本のCAは優しすぎるんや。客も甘えすぎや。お前も将来飛行機乗る時は自分で全部やれよ。」
ずん
「むぅ...でも今回の件、結局みんな早とちりしただけってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。人間は不完全な情報から瞬時にストーリーを作り上げる生き物でやんす。特にSNSでは140字から大河ドラマ級の妄想が生まれるでやんすよ。」
やきう
「でもな、この炎上のおかげでCAの労働環境について議論されたんやから、結果オーライちゃうか?」
ずん
「なるほどなのだ!じゃあ春風亭一之輔さんは、むしろCAの労働問題を提起した社会派落語家ってことになるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それはさすがに買い被りすぎでやんす。」
やきう
「つーか、お前らギックリ腰なめすぎやろ。ティッシュ拾っただけでもなるんやぞ。ワイなんて朝起きた瞬間にギックリ腰なったことあるわ。」
でぇじょうぶ博士
「とにかく、今回の教訓は『限られた情報から勝手に物語を作るな』ということでやんす。SNSは現代の井戸端会議でやんすが、拡散力が段違いでやんすからね。」
ずん
「わかったのだ!これからは飛行機に乗る時、荷物は全部宅配便で送るのだ!そうすればCAさんに迷惑かけないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それはそれで極端でやんす。」
やきう
「というか、お前飛行機乗る予定あるんか?引きこもりのくせに。」
ずん
「うっ...それを言われると何も言えないのだ...でもいつか海外旅行くらい行きたいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その前に部屋から出る練習した方がいいでやんすね。」
やきう
「ブーメランやんけ、博士。お前もモテなさすぎて研究室に引きこもっとるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「ぐぬぬ...それは研究に集中してるだけでやんす!」
ずん
「まあまあ、みんな引きこもり仲間なのだから仲良くするのだ。ところでさ、今回の件で一番得したのって誰なのだ?」
やきう
「そらスーツケースメーカーやろ。『機内持ち込み禁止になる前に買え!』ってセールスできるやん。」
でぇじょうぶ博士
「いや、一番得したのは我々でやんす。こうやってネタにして楽しめるでやんすからね。」
ずん
「なるほど!じゃあボクたちが一番のクズってことなのだ!やったー!」
でぇじょうぶ博士
「しかしまあ、CAさんの腰が早く治ることを祈るでやんす。そして春風亭一之輔さんには、この騒動を新作落語のネタにしてほしいでやんすね。『炎上落語』とか。」
やきう
「それな。『SNS地獄変』とかタイトルつけて高座にかけたら絶対ウケるで。」
ずん
「でもさ、結局この騒動から学べることって何なのだ?『SNSは恐い』ってこと?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす。『人は見たいものを見る』ということでやんす。批判したい人は批判の材料を探し、被害者を救いたい人は被害者を作り出すでやんす。」
やきう
「深いこと言うやん。でもな、ワイは単純に『自分で上げられへん荷物は預けろ』ってシンプルなルールが浸透してほしいわ。」
ずん
「じゃあボクは『炎上する前に事実確認しろ』ってルールを提案するのだ!」
でぇじょうぶ博士
「どっちも無理でやんすね。人間は学ばない生き物でやんすから。来月にはまた同じような炎上が起きるでやんすよ。」
やきう
「結局、人類は永遠に炎上し続ける運命なんやな...」
ずん
「むむむ...じゃあボクたちは、その炎上を観察して楽しむ側に回ればいいのだ!CA問題もギックリ腰も他人事なのだ!最高なのだ!」