ずん
「冬のボーナス廃止とか、完全に企業の都合じゃないのだ!社員のモチベーション崩壊待ったなしなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、ずん君。実はこれ、単純な話じゃないでやんす。業績連動の賞与を減らして月給を増やすってのは、安定収入を重視する流れでやんす」
やきう
「ほーん。で、結局総額は減るんやろ?綺麗事並べて搾取するいつものパターンやんけ」
ずん
「やっぱりそうなのだ!ボクの読みは正しかったのだ!」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、そうとも限らないでやんす。評価業務の負担軽減ってのがミソでやんすね。年2回の評価が年1回になれば、管理職の負担は激減するでやんす」
やきう
「管理職が楽したいだけやんけ。結局上の都合やん。ワイの会社も評価面談とかクソ面倒やったし、なくなったらええわ」
ずん
「でも冬にお金がないと、お正月が悲しくなるのだ...年末年始の出費どうするのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは月給が上がるから、計画的に貯蓄すればいいでやんす。むしろボーナス頼みの家計の方が危険でやんすよ」
やきう
「計画的に貯蓄とか、そんなんできる奴はそもそもボーナスに依存してへんわ。現実見ろや博士」
ずん
「じゃあ結局、夏に全部もらって冬までに使い切っちゃう人が続出するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その可能性は高いでやんすね。日本人の金融リテラシーの低さを考えると、むしろ冬のボーナスは計画的な支出の訓練になってたかもしれないでやんす」
やきう
「訓練て。社員を子供扱いしとんのか。まあワイも夏のボーナス3日で溶かしたけどな」
やきう
「ソシャゲのガチャや。天井まで回したら終わっとった」
ずん
「でもさ、月給が上がるって言っても、ボーナスみたいなまとまったお金がないと、大きな買い物できないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そこなんでやんす。心理的には『特別なお金』としてのボーナスがなくなると、消費行動が変わる可能性があるでやんす。経済全体への影響も無視できないでやんすね」
やきう
「つまり景気悪化の一因になるってことやな。大和ハウスだけの問題やないで、これ」
ずん
「えっ、そんな大げさな話になるのだ?ボクはただ冬のお小遣いが心配なだけなのだ」
でぇじょうぶ博士
「大和ハウスみたいな大企業がやると、他も追随する可能性があるでやんす。まるでドミノ倒しのように、業界全体に広がるかもしれないでやんすね」
やきう
「ドミノ倒しって、お前それピザ食いたいだけやろ」
ずん
「ピザいいのだ!でもボーナスないと買えないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君の食欲の心配はさておき、この制度変更で一番得するのは誰かって考えると面白いでやんす」
やきう
「そら経営陣やろ。評価の手間減るし、業績悪い時の言い訳もしやすなるし」
でぇじょうぶ博士
「一概には言えないでやんす。安定志向の社員にとっては、毎月の収入が増える方がありがたいでやんすからね。ただし、業績好調時のボーナスアップの恩恵は受けにくくなるでやんす」
やきう
「要するにローリスク・ローリターンってことやな。夢がないわ」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。終身雇用が崩壊し、将来不安が増大する中で、安定的な収入を求める声は大きくなってるでやんす」
やきう
「でも結局、総額が同じなら意味ないやろ。むしろ税金とか社会保険料の計算が変わって、手取り減る可能性もあるんちゃうか」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす、やきう君。月給が上がると、毎月の社会保険料の算定基礎が変わるでやんすからね。場合によっては年間の手取りが減る可能性もあるでやんす」
やきう
「ほら見ろ。綺麗事言うて実は搾取や。これが資本主義の真実やで」
ずん
「じゃあボクたち、どうすればいいのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「まずは具体的な数字を出してもらうことでやんすね。『不利益にならないように』という言葉だけじゃ信用できないでやんす。透明性が重要でやんす」
やきう
「透明性とか言うても、結局は『信じろ』って言われるだけやろな。ワイは信じへんけど」
でぇじょうぶ博士
「まあ、健全な懐疑心は大切でやんすよ。ただし、変化を全て否定するのも進歩がないでやんすけどね」
やきう
「進歩って言葉使えば何でも正当化できると思うなや。ワイは現状維持が一番や」
ずん
「でも現状維持してたら、社会に取り残されるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「おや、ずん君が珍しくまともなことを言ってるでやんす」
ずん
「えへへ、たまにはいいこと言うのだ!...で、結局ボクたちはどうなるのだ?」
ずん
「ボクも大和ハウスの社員じゃないけど、他人事じゃない気がするのだ!自分の会社もいつか同じことするかもしれないのだ!」