ずん
「犬笛型ヘイトってなんなのだ?犬がピーピー鳴くやつなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす。直接差別語を使わず、特定の層に『察して攻撃しろ』と合図するステルス攻撃でやんす。」
やきう
「ほーん。つまりワイが『あの国の人間は...まあ察しろや』って言うアレか。賢いやんけ。」
かっぱ
「お前それ全然ステルスちゃうやん。バレバレやで。」
ずん
「でも55万円って安くないのだ?550万円請求したのに。」
でぇじょうぶ博士
「そこが日本の司法の面白いところでやんす。請求額の10分の1が相場という、まるで回転寿司の会計みたいな判決でやんすね。」
やきう
「ワイ思うんやけど、数万人のフォロワーって大したことないやろ。インフルエンサー気取りか。」
ずん
「でも市議会議員がSNSで攻撃とか、仕事してないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「むしろSNSこそが現代の政治活動の主戦場でやんす。議会は寝る場所、SNSは吠える場所でやんす。」
やきう
「でもな、言論の自由って大事やろ。何でも規制したらアカンで。」
ずん
「じゃあやきうは差別していいってことなのだ?」
やきう
「誰がそんなこと言うたんや!ワイは秩序ある共生派や!...って添田市議と同じこと言うてもうたわ。」
でぇじょうぶ博士
「この判決の画期的なところは、『攻撃を誘発する危険性』を認めた点でやんす。つまり直接手を下さなくても、群衆に松明を配ったら放火教唆になるという理屈でやんす。」
ずん
「なるほどなのだ。じゃあボクもSNSで『でぇじょうぶ博士の研究室の場所は...まあ察しろ』って書いたら犯罪なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おいらを標的にする意味が分からんでやんす。」
やきう
「しかし人種差別は認められんかったんやろ?結局個人攻撃やったってことか。」
かっぱ
「個人攻撃なら許されるんかいな。どっちも同じくらいクソやのに。」
でぇじょうぶ博士
「法律というのは、真実と正義の間でバランスボールに乗ってる芸人みたいなもんでやんす。完璧な判決なんて存在しないでやんす。」
ずん
「でもこれからSNSで炎上商法できなくなるのだ?困るのだ。」
かっぱ
「ずんが燃やせるのはせいぜい自分の将来だけやな。」
ずん
「ひどいのだ...でもボク思うのだ。結局みんな匿名で石投げたいだけなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。SNSは人類最大の発明であり、最悪のパンドラの箱でもあるでやんす。」
ずん
「でも添田市議は『真摯に受け止める』って言ってるのだ。反省してるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「『真摯に受け止める』は日本語で『すみませんでしたー(棒読み)』という意味でやんす。政治家の常套句でやんすね。」
ずん
「じゃあボクたちはどうすればいいのだ?SNS使わない方がいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「SNSを使わないのは現代社会で呼吸をやめるのと同じでやんす。大事なのは脳みそを使うことでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「減るわけないでやんす。人間は学習しない生き物でやんすからね。ただ、一つの抑止力にはなるでやんす。」
やきう
「結局イタチごっこやん。炎上系は次の手を考えとるで。」
ずん
「じゃあ犬笛じゃなくて、猫笛ならセーフなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「何を言ってるんでやんすか...」
やきう
「そもそも犬笛型って名前がダサいわ。もっとカッコいい名前つけたれや。」
ずん
「じゃあ『ステルスヘイト』とか『サイレントアタック』はどうなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ呼び方はどうでもいいでやんす。大事なのはこういう判決が出たという事実でやんす。前例ができたということは大きいでやんす。」
ずん
「でも55万円で人生めちゃくちゃにされたら割に合わないのだ。」
やきう
「ほんまそれな。慰謝料安すぎやろ。日本の裁判所は被害者に厳しいんや。」
でぇじょうぶ博士
「日本の慰謝料は世界的に見ても低いでやんすからね。アメリカなら億単位の請求も珍しくないでやんす。」
やきう
「結局カネがすべてやな。貧乏人は泣き寝入りや。」
でぇじょうぶ博士
「そこが問題でやんすね。裁判には時間も金もかかるでやんす。だからこそこういう判決の意義は大きいでやんす。」
ずん
「でもボク疑問なのだ。なんで市議会議員がこんなことするのだ?」
かっぱ
「票稼ぎやろ。排外主義は一定の支持層がおるからな。」
でぇじょうぶ博士
「悲しいけどそれが現実でやんすね。民主主義は最悪の政治形態でやんす。ただし、これまでに試されたすべてを除いてでやんすけど。」
でぇじょうぶ博士
「話が早いのと正しいのは別でやんす。毒を一気飲みしても治療は早く終わらないでやんす。」
ずん
「むずかしいのだ...結局ボクたちはどうすればいいのだ?」
やきう
「簡単や。SNSで余計なこと言わんことや。」
ずん
「でもSNSって承認欲求を満たすツールなのだ。黙ってたらボクの存在価値がなくなるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「SNSでの承認欲求に依存するのは、砂漠で蜃気楼を追いかけるようなもんでやんす。永遠に満たされないでやんすよ。」
ずん
「じゃあボクはこれからどう生きればいいのだ?リアルで承認欲求を満たすのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ友達の数じゃないでやんす。質でやんす。1人でも理解してくれる人がいれば十分でやんす。」
ずん
「でぇじょうぶ博士、たまにいいこと言うのだ...って、ボクを慰めてるのだ?」
ずん
「ボクは哀れじゃないのだ!これからSNSで大炎上させて有名になるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「おいおい、今日の話を全く理解してないでやんすね。」
ずん
「...冗談なのだ。ボクだってちゃんと理解してるのだ。犬笛型ヘイトはダメなのだ。猫笛型ヘイトならセーフなのだ!」