ずん
ねえねえ博士!4℃ってブランド知ってるのだ?客も店も減ってるのに儲かってるらしいのだ!これ詐欺なんじゃないのだ?
でぇじょうぶ博士
詐欺じゃないでやんす。むしろこれは見事な経営戦略の勝利でやんす。女性客の比率が2018年の34%から2024年には55%まで跳ね上がったでやんす。
やきう
ほーん。つまり男が彼女へのプレゼントに買わんようになったってことやな。ワイには関係ない話や。
ずん
え、でも客が減ってるんでしょ?なんで儲かるのだ?
でぇじょうぶ博士
簡単な話でやんす。男性客は安物を大量に買うけど、女性客は自分用に高級品を少数買うでやんす。客単価が上がって、無駄な店舗コストも削減できたでやんす。
やきう
なるほどな。男は見栄で安物買わされて、女は自分に投資するわけか。そら男女平等なんて夢物語やで。
ずん
ちょっと待つのだ!じゃあボクがもし彼女できたとして、4℃買ったら「センスない」って言われるってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
まあ、そういうことでやんすね。かつて「4℃論争」というのがあって、男性が贈る定番ブランドだったでやんすが、「安っぽい」「センスがない」と女性から叩かれまくったでやんす。
やきう
草。そもそもお前に彼女できる可能性の方が、ワイが働く可能性より低いやろ。
ずん
うるさいのだ!でも、なんで女性は自分で買うようになったのだ?
でぇじょうぶ博士
それは現代女性の経済的自立が進んだからでやんす。男に頼らず自分で稼いで、自分の好きなものを買う。4℃はその波に上手く乗ったでやんすね。
やきう
要するに、男が買わんでええから経営が楽になったってことやんけ。これ、むしろ4℃が男を切り捨てた勝利宣言やろ。
ずん
むむむ...じゃあ今の4℃は完全に女性向けブランドになったってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。店舗数を減らして、女性が自分用に買いやすい高級路線にシフトしたでやんす。まるで恋愛市場から撤退した男性が筋トレに目覚めたようなもんでやんす。
やきう
その例え、地獄やな。でもワイは筋トレもせんけどな。
ずん
ということは、4℃論争って結局「男がダサい」っていう結論で終わったのだ?
でぇじょうぶ博士
まあそういうことでやんす。でも4℃からすれば、文句言う男性客を相手にするより、自分で選んで買ってくれる女性客の方が圧倒的に楽でやんすからね。
やきう
なんや、結局企業も「男はいらん」って気づいたんか。社会全体が男性不要論に向かっとるやんけ。
ずん
でも博士、客数減ってるのに本当に大丈夫なのだ?いつか潰れるんじゃないのだ?
でぇじょうぶ博士
それは杞憂でやんす。店舗数を絞って客単価を上げれば、利益率は向上するでやんす。100人に1000円の商品売るより、10人に1万円の商品売る方が効率的でやんすからね。
やきう
つまり、貧乏人お断りってことやな。ワイもお断りや。
ずん
じゃあもう4℃は完全に高級ブランドになっちゃったのだ?
でぇじょうぶ博士
高級というより「自分へのご褒美」ブランドでやんすね。女性が自分で買える範囲で少し背伸びする、そういうポジションを確立したでやんす。
やきう
なるほどな。男からのプレゼントは「義務」やけど、自分へのご褒美は「喜び」ってわけか。そら売上伸びるわ。
ずん
うーん、でもなんか寂しい話なのだ。昔は男が頑張ってプレゼント選んでたのに...
でぇじょうぶ博士
時代の流れでやんす。女性の経済力が上がれば、男性に依存する必要がなくなるでやんす。4℃はその変化を見事に捉えたでやんすね。
やきう
まあ、男が選んだプレゼントにケチつけるくらいなら、最初から自分で買えばええねん。その方が誰も傷つかんし。
ずん
でも博士、これって他のジュエリーブランドも同じ戦略取るってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
可能性は高いでやんす。4℃の成功を見れば、他社も真似する可能性大でやんす。もはや「男性が女性に贈るジュエリー」というビジネスモデル自体が時代遅れになってきてるでやんすからね。
やきう
そのうち「彼女へのプレゼントにジュエリー」って発想自体が化石扱いされるんやろな。ワイはその前に化石になりそうやけど。
ずん
じゃあ将来、ボクに彼女ができても4℃は買わない方がいいのだ?
でぇじょうぶ博士
...ずん君、おいらが言うのもなんでやんすが、まずその「彼女ができたら」という仮定が壮大すぎるでやんす。
やきう
ほんまそれ。お前の彼女より、ワイが就職する方がまだ現実味あるで。
ずん
もう!みんなひどいのだ!じゃあボクはどうすればいいのだ!
でぇじょうぶ博士
まあ、もし万が一彼女ができたら、4℃じゃなくて彼女の好きなブランドを直接聞いた方がいいでやんす。サプライズより確実性でやんす。
やきう
現代の恋愛は効率と確実性の時代やからな。ロマンチックとか言うてる場合やないで。
でぇじょうぶ博士
でもずん君、この4℃の変革は実は素晴らしいことでやんす。女性が経済的に自立して、自分の判断でモノを買える社会になったってことでやんすから。
やきう
まあ確かにな。男に媚びんでも生きていける女が増えたんは悪いことやないで。ワイみたいなクズ男に頼らんでええんやから。
ずん
でも博士、客数減ってるのに業績好調って、長期的には大丈夫なのだ?
でぇじょうぶ博士
それは経営の基本でやんす。薄利多売より、厚利少売の方がリスクが低いでやんす。しかも4℃は女性のリピーター獲得に成功してるでやんすからね。
やきう
なるほどな。一回買った女性が「自分へのご褒美」としてリピートするわけか。そら安定するわ。
でぇじょうぶ博士
諦めたというより、無理に追わなくなったでやんす。文句ばっかり言う男性客より、満足してリピートする女性客の方が百倍マシでやんすからね。
やきう
まあ、客商売で一番怖いのはクレーマーやからな。金払いが悪い上に文句だけ一丁前な客は切った方が経営は楽やで。
ずん
むむむ...じゃあこれからのジュエリー業界は全部女性向けになっちゃうのだ?
でぇじょうぶ博士
そうでやんすね。というか、もともとジュエリーは女性のためのものでやんす。男性がプレゼントとして買うのは、あくまで副次的な需要だったでやんす。
やきう
つまり、男はただの財布扱いやったってことか。財布としての価値もなくなったから用済みってわけやな。
ずん
ひどい話なのだ!じゃあ男はどうすればいいのだ!
でぇじょうぶ博士
別に何もしなくていいでやんす。そもそも無理してジュエリー買う必要ないでやんす。女性が自分で買えるんでやんすから。
やきう
そやな。むしろ余計なことせん方がええ。下手にプレゼント選んでセンスないって言われるくらいなら、現金渡した方がマシやで。
でぇじょうぶ博士
味気なくても確実でやんす。それに現代の若者は「モノよりカネ」でやんすからね。おいらの研究によると、プレゼントの価値は金額に比例するでやんす。
やきう
まあ、気持ちとか言うてもな、結局金やで。綺麗事言うてもしゃーない。
ずん
じゃあ4℃の成功って、結局「女性の自立」と「男性の無用化」の証明なのだ?
でぇじょうぶ博士
そこまで極端じゃないでやんすが、まあ大筋では正しいでやんす。女性が経済的に自立すれば、男性に依存する必要がなくなるでやんすからね。
やきう
つまり、これからは「男がいなくても女は困らない」時代ってことやな。ワイはもともと必要とされてへんから問題ないけど。
でぇじょうぶ博士
いい質問でやんす。確かに経済面だけでやんすが、経済的自立は精神的自立にも繋がるでやんす。自分で稼いで自分で使える女性は、男性の顔色を伺う必要がないでやんすからね。
やきう
そら男にとっては地獄やな。金も権力もない男は誰にも相手にされへんってことやから。
ずん
じゃあこれからの時代、男は何で勝負すればいいのだ?
でぇじょうぶ博士
それはおいらの専門外でやんす。ただ、金でも権力でもなく、人間性で勝負するしかないんじゃないでやんすかね。
やきう
人間性ねぇ...。それが一番難しいやつやん。金稼ぐ方がまだ簡単やで。
ずん
むむむ...なんか絶望的な話になってきたのだ...
でぇじょうぶ博士
でもずん君、4℃の成功は希望でもあるでやんす。時代に合わせて変化できれば、衰退産業でも生き残れるってことでやんすから。
やきう
まあ確かにな。時代遅れのビジネスモデルに固執せんで、さっさと方向転換したのは英断やで。
ずん
でも博士、結局この話って「男はいらない」って結論なのだ?
でぇじょうぶ博士
そんな極端な話じゃないでやんす。ただ、「女性にモノを買ってあげる男性」というビジネスモデルが終わっただけでやんす。
やきう
つまり、男は財布としての価値を失ったってことやな。まあ、ワイは最初から財布になる気なかったけど。
でぇじょうぶ博士
おそらく「女性の自分買い」市場がさらに拡大するでやんす。そして男性向けのジュエリーも増えるかもしれないでやんすね。
やきう
男性向けジュエリーか...。まあ、時計とかは昔からあるしな。
ずん
でも4℃って今後も大丈夫なのだ?客数減ってるんでしょ?
でぇじょうぶ博士
むしろ今の方が健全でやんす。無駄な店舗を減らして、優良顧客に集中する戦略は理にかなってるでやんす。
やきう
まあ、赤字店舗抱えるより、黒字店舗だけ残した方がええに決まっとるわな。
ずん
なるほど...でもボク、やっぱり4℃買わない方がいいのだ?
でぇじょうぶ博士
だからずん君、その「彼女ができたら」という前提自体が...
やきう
もうええわ。そもそもお前、4℃買う金あるんか?
ずん
...それを言われると困るのだ。でもボク、いつかは彼女作るのだ!そして4℃じゃなくて、もっと高級なブランド買ってあげるのだ!