ずん
「アプリだけで語学マスターとか、楽勝じゃね?教科書とかダサいのだ。」
やきう
「お前、まーたそういう甘い考えしとるんか。世の中そんな簡単やないで。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...。実はおいらもDuolingoで2810日連続記録を持ってるでやんす。でも今回、完全初見のフィンランド語を『アプリだけ縛り』で習得する実験をしたでやんす。」
ずん
「お、博士もやってんじゃん。で、結果どうだったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「結論から言うと、例文以外を全部黒塗りした教科書で勉強するようなもんでやんした。文法解説が皆無でやんす。」
やきう
「それってつまり、フィールド言語学者みたいに例文から文法を類推せなアカンってことやろ?地獄やん。」
かっぱ
「ほんまに面倒臭かったんやろなぁ。で、どんくらいかかったん?」
でぇじょうぶ博士
「70日間、毎日アプリを1時間半、加えて例文を片っ端からノートに書き写す『写経』を1ページこなしたでやんす。最終的にノート100ページ以上消費したでやんすよ。」
ずん
「うわっ、めっちゃストイックなのだ...。でも、それで習得できたんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「理論上は可能でやんすが、言語学の十分な事前知識がないと極めて困難でやんす。おいらは『あーこれ斜格で語幹が交替するタイプかなあ』とか考えながらやってたでやんすが、この意味がわからないレベルだと無理でやんす。」
やきう
「つまり、一般ピーポーには無理ゲーってことやな。」
かっぱ
「せやな。で、具体的にどんな問題があったん?」
でぇじょうぶ博士
「例えば、『Onko sinulla kamera?』と『Onko sinulla kameraa?』で格が違うのに、その理由の説明が一切ないでやんす。多分定不定の違いだと思うでやんすが、推測するしかないでやんす。」
ずん
「それ、答え合わせできないじゃん。不安すぎるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。他にも『vai』と『tai』の使い分けとか、『monta』と『moni』の区別とか、わからないことだらけでやんした。be動詞の変化表すらないでやんすよ。」
やきう
「ワイ、想像しただけで頭痛いわ。そんなん拷問やろ。」
かっぱ
「求道者やん。でも、なんでそこまでしてアプリだけでやったん?」
でぇじょうぶ博士
「おいらの持論は『アプリは副教材』でやんす。でも、実際にアプリだけでガチったことがなかったから、検証してみたかったでやんす。結果、やはり教科書は必須だと再確認できたでやんすよ。」
ずん
「じゃあ、Duolingoって意味ないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうじゃないでやんす。新しく得た知見として、教科書さえあればDuolingoを中心にした学習も『ある程度』は可能かもしれないでやんす。ただし、教科書とDuolingoの記述が食い違ったら、99.9%Duolingoの方が間違ってるでやんすけどね。」
でぇじょうぶ博士
「素直に教科書を買って併用するのが一番効率的でやんす。アプリだけでやるのは、効率が悪すぎるでやんすよ。なくして初めてわかる、文法の大切さでやんす!」
ずん
「そっかー。でも博士、左腕の力こぶが大きくなったって書いてあったのだ。ちょっとプラスじゃん。」
やきう
「いや、それ副産物やろ。語学学習の成果ちゃうわ。」
かっぱ
「ハイペースな写経で筋肉ついたんか。なんや、変な特典やな。」
ずん
「じゃあボク、Duolingoだけでガチるのやめて、写経だけして筋肉つけるのだ!言語学習は諦めたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それじゃただの筋トレでやんす...。」
やきう
「お前、ホンマにアホやな。それなら最初からジム行けや。」
ずん
「でも博士、ノート100ページ以上も写経したんでしょ?そんなに書くなら、ラノベ一冊写経した方が面白いんじゃないのだ?」