ずん
日本のSaaSって、なんか儲かってないらしいのだ。これってつまり、ボクみたいに楽して稼げないってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
やんすねぇ。日本のSaaS企業の営業利益率は平均でマイナス30%でやんす。まるで穴の開いたバケツで水を汲むようなもんでやんすよ。
やきう
草。アメリカのSaaS企業は平均20%のプラスやのに、日本は50ポイントも差があるんか。完全に終わっとるやんけ。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。Salesforceなんかは営業利益率18%を誇ってるのに、日本のfreeeやマネーフォワードはずっと赤字でやんす。まるで金メダリストと万年補欠の差でやんすね。
ずん
でもでも、売上は伸びてるんでしょ?それならいつか黒字になるのだ!
でぇじょうぶ博士
甘いでやんす、ずん君。売上が伸びても、それ以上に営業コストとカスタマーサポートコストが膨らんでるでやんす。日本企業は一社ごとにカスタマイズ要求が激しくて、まるでラーメン屋で「麺抜きで」って注文するようなもんでやんす。
やきう
ワイの会社もそうやわ。SaaS導入したのに「ウチの業務フローに合わせろ」って無茶振りばっかや。お前らがSaaSに合わせろよって話やで。
でぇじょうぶ博士
一概にそうとも言えないでやんす。日本の商習慣では「おもてなし」精神が強すぎて、SaaS企業側も断れないでやんすからね。断ったら「あそこは冷たい」って噂が広まるでやんす。村社会の呪いでやんすよ。
やきう
しかも日本企業は「無料トライアル3ヶ月」とか「初期費用ゼロ」とか、値下げ圧力エグいからな。お前ら、牛丼屋と勘違いしとるんか?
ずん
うーん、でもアメリカのSaaSはなんで儲かってるのだ?
でぇじょうぶ博士
アメリカは「Take it or leave it(嫌ならやめろ)」の文化でやんす。カスタマイズ要求には「それは別料金です」とバッサリ切れるでやんす。日本だとそれやったら「不誠実だ」って炎上するでやんすけどね。
やきう
日本のSaaS企業、ほんまに可哀想やな。客に媚びへつらって、金も稼げへん。まるでワイの人生みたいやんけ。
でぇじょうぶ博士
やきう君の人生と一緒にしないでほしいでやんす。でも本質的な問題は、日本市場が小さすぎることでやんすね。アメリカは英語圏で3億人市場、日本は1億人でやんす。しかも企業のIT投資額も桁違いでやんす。
でぇじょうぶ博士
そうとも限らないでやんす。最近は「バーティカルSaaS」って、特定業界に特化したサービスが注目されてるでやんす。例えば美容室専用、建設業専用とかでやんすね。ニッチを攻めれば勝算はあるでやんす。
やきう
要するに、デカい夢見るなってことやな。地味にコツコツやれと。つまらん話やで。
ずん
うーん、でもボクは楽して大金持ちになりたいのだ。SaaSじゃダメなら、次は何が来るのだ?
でぇじょうぶ博士
ずん君、そういう考えだからいつまで経っても貧乏なんでやんす。SaaSは地道にARR(年間経常収益)を積み上げるビジネスモデルでやんす。一攫千金を狙うなら、宝くじでも買った方が早いでやんすよ。
やきう
ほんまそれな。でも日本のSaaS企業も、もうちょい客選べばええのにな。クレーマー客は切り捨てて、まともな客だけ相手にすればええやん。
でぇじょうぶ博士
それができれば苦労しないでやんす。日本は「顧客は神様」文化が根強いでやんすからね。でも最近は、欧米型の「顧客は対等なパートナー」って考え方も広まりつつあるでやんす。時間はかかるでやんすけどね。
ずん
結局、日本のSaaSが稼げないのは、お客さんが「神様」すぎるからなのだ?
でぇじょうぶ博士
それも一因でやんすが、根本的には市場規模、商習慣、IT投資マインド、すべてが絡み合ってるでやんす。まるでラーメンのスープみたいに複雑でやんすよ。
ずん
じゃあボクは海外でSaaS起業するのだ!...って、英語できないし、そもそもプログラミングもできないのだ。やっぱり宝くじ買ってくるのだ!