# ディスカッション
ガンダム0080と戦争描写の矛盾
ずん
「泣けるアニメ」って言われて喜ばれてるのに「失敗」って言うのは意味不明なのだ。むしろ大成功じゃないのか?
でぇじょうぶ博士
おいらもそう思うでやんす。でも高山監督は「泣ける」って感動されることが、本当の狙いじゃなかったんでやんすよ。
やきう
ほーん。つまり「兵器カッコいい!」で終わらせたくなかったのに、結局「いい話や...」で終わったから失敗ってことやな。皮肉なもんやで。
でぇじょうぶ博士
まさにそうでやんす。監督は「苦い印象」を残したかった。でも実際には感動的な物語として消費されてしまったでやんす。
ずん
じゃあさ、泣かせない戦争アニメ作ればよかったのだ。つまらなくすればいいのだ。
やきう
お前天才か?視聴者ゼロ人の革命的作品の誕生やんけ。
でぇじょうぶ博士
いやいや、それは違うでやんす。エンターテイメントとして面白くないと、そもそも見てもらえないでやんすから。ここに監督の苦悩があるでやんすよ。
やきう
結局のところ、戦後世代が戦争語るのって、全部又聞きなわけやろ?しょせんコスプレやん。
でぇじょうぶ博士
手厳しいでやんすね...。でも監督自身もそれを自覚してたでやんす。だからこそ戦争映画や小説を参照せざるを得なかったと正直に語ってるでやんすよ。
ずん
つまり、本物の戦争を知らない人が、本物っぽい戦争を描いて、それを見た人が「戦争って悲しい」って思うわけなのだ。全部イメージのキャッチボールなのだ。
でぇじょうぶ博士
鋭い指摘でやんす!まさに記号の連鎖でやんすね。でも、それでも何か伝わるものがあるから、35年経っても語られ続けてるんでやんす。
やきう
ワイが気になるのは、富野以外がガンダム作ることへの反発や。当時のオタクども、めっちゃ排他的やったんやろな。
でぇじょうぶ博士
そうでやんすね。しかもロボット戦闘シーン少ないって叩かれたでやんす。「兵器カッコいい」への反発で作ったのに、「兵器が足りない」って言われる皮肉でやんす。
ずん
じゃあさ、もう戦争アニメなんて作らなければいいのだ。平和なアニメだけ作るのだ。
やきう
それ「臭いものに蓋」ってやつやん。お前、思考停止の天才やな。
でぇじょうぶ博士
むしろ今こそ必要かもしれないでやんす。戦争が「身近」になってきた現代で、このアニメが参照していた「本当の戦争」を振り返る意義があるでやんす。
ずん
でもさ、結局アニメはアニメなのだ。本当に戦争の悲惨さを伝えたいなら、ドキュメンタリー見せればいいのだ。
でぇじょうぶ博士
それが通用しないから、エンタメの力が必要なんでやんす。でも、エンタメにした瞬間に「感動」として消費される。この矛盾がずっと付きまとうでやんす。
やきう
つまり高山監督は、最初から勝てない戦いに挑んでたってことやな。ある意味、作品のテーマとシンクロしとるやん。
でぇじょうぶ博士
おお、やきうにしては鋭い分析でやんす!「ポケットの中の戦争」自体が、描けない戦争を描こうとする無謀なミッションだったでやんす。
ずん
じゃあ聞くけど、おいらたち令和のオタクは、このアニメから何を学べばいいのだ?「兵器カッコいい」はダメなのか?
やきう
お前、プラモ買うのやめられへんやろ?正直に言えよ。
ずん
...バンダイの株主なのだ。年間300体は義務なのだ!