ずん
「インバウンド無断キャンセルが続出してるらしいのだ。老舗和菓子屋が被害を受けているらしいのだ。これは日本の恥なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、落ち着くでやんす。恥なのは日本じゃなくて、予約してトンズラする客の方でやんすよ。」
やきう
「ワイ思うんやけど、そもそも予約システムがザル過ぎやろ。デポジット取らんから舐められとるんや。」
ずん
「でも、お金を先に取るって、なんか商売として冷たくないのだ?おもてなしの精神はどこいったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おもてなしと無防備は違うでやんす。まるで玄関開けっ放しで泥棒に文句言ってるようなもんでやんすよ。」
やきう
「せやな。海外じゃクレカ登録が当たり前や。日本だけやで、性善説で商売しとるの。」
ずん
「じゃあ政府が目標にしてる訪日6000万人って、もしかして地獄の始まりなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。数だけ増やして質を問わないのは、まるで食べ放題で皿だけ山盛りにして残す客を歓迎するようなもんでやんす。」
やきう
「結局、観光立国とか言うて、現場に丸投げしとるだけやん。インフラ整備も教育もせんと数字だけ追っとる。」
ずん
「ちょっと待つのだ。記事にあったアンケート、『特に対策は必要ない』って選択肢があるのだ。これ選ぶ人いるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いるでやんすよ。おそらく『俺には関係ない』と思ってる人でやんす。自分の家が火事になるまで消防署の必要性がわからないタイプでやんすね。」
やきう
「ほんまアホやな。観光業が潰れたら、結局税収減って自分らの生活に跳ね返ってくるのにな。」
ずん
「じゃあ、罰則強化すればいいのだ!無断キャンセルしたら国外追放なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「極端すぎるでやんす。そもそも誰が取り締まるんでやんすか。警察は暇じゃないでやんす。」
やきう
「観光税上げるっちゅう案もあるけど、これマジメな観光客にも負担かかるやん。クソみたいな奴らのせいで善良な人が割を食うんか。」
ずん
「うーん、じゃあ啓発活動なのだ?でも外国人に『日本の心』とか説いても伝わらない気がするのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。文化的背景が違いすぎるでやんすからね。まるで犬に『お手』を英語で教えようとするようなもんでやんす。」
やきう
「結局のところ、システムで解決するしかないんや。予約時にデポジット必須、キャンセルポリシー明確化、これだけで大分マシになるで。」
ずん
「でもでも、それって冷たいシステムなのだ。日本のおもてなしが失われるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、おもてなしってのは、来てくれた人にするもんでやんす。来ない人におもてなしするのはただの自己満足でやんすよ。」
やきう
「ほんまそれ。103年続いた老舗が潰れる方がよっぽど文化の損失やわ。」
ずん
「むむむ...じゃあボクが解決策を考えたのだ!予約した人全員に『来店証明NFT』を発行するのだ!ブロックチェーンで管理すれば完璧なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、和菓子屋のおばあちゃんがNFTとか理解できると本気で思ってるでやんすか?」
やきう
「お前、マジでアホやな。問題を複雑にしてどないすんねん。」
ずん
「じゃ、じゃあ、予約システムを完全廃止して、全部当日販売にすればいいのだ!これで無断キャンセルはゼロなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それじゃ予約したい真面目な客が困るでやんす。病人に薬をやめさせて『病気にならなければいい』って言ってるようなもんでやんすよ。」
やきう
「ワイの結論や。デポジット制導入、多言語でのキャンセルポリシー明示、これが現実的な落とし所や。」
ずん
「なるほどなのだ...でもボク思ったのだ。もしかして、この問題って日本人も昔からやってたんじゃないのだ?スマホで簡単に予約できるようになって、外国人が目立つだけで。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。実際、日本人の無断キャンセルも昔から問題だったでやんすよ。インバウンドは『見える化』されただけでやんす。」
やきう
「せやな。結局、人間の本質は万国共通でクソってことや。国籍関係なく、無責任な奴はおるんや。」
でぇじょうぶ博士
「諦めるんじゃなくて、現実を見るんでやんす。性善説だけじゃ商売は成り立たないって認めることでやんす。」
やきう
「ほんで、きっちりシステムで対策する。それが店を守ることであり、真面目な客を守ることでもあるんや。」
ずん
「わかったのだ!じゃあボク、これから和菓子屋で予約する時は、必ず取りに行くのだ!...あ、でもボク和菓子嫌いだったのだ!」