ずん
「5%以上の賃上げだと!?ボクの給料も上がるってことなのだ!これは革命なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、連合の要求と実際の賃上げは別物でやんす。これはまるで、メニューの写真と実物の料理くらい違うもんでやんすよ。」
やきう
「ワイの会社なんて去年『満額回答!』とか言うて、ベア0.5%やったで。これが日本の現実や。」
ずん
「えぇ...じゃあボクの給料は上がらないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そもそも物価高に対応するための5%要求でやんすからね。インフレ率が3%なら、実質的な賃上げは2%程度でやんす。」
かっぱ
「ほんで、その2%も税金で持っていかれるんやろ?アホらしいわ。」
やきう
「しかも中小企業は『大企業に準じて』とか言われて、実際は1%も上がらんパターンやな。格差是正とか笑わせるで。」
ずん
「むむむ...じゃあこの要求って意味ないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、意味はあるでやんす。連合が高い目標を掲げることで、企業側との交渉の余地が生まれるでやんすからね。最初から3%要求したら、1%で妥結させられるでやんす。」
かっぱ
「つまり、ふっかけてるだけってことやん。魚市場の競りと一緒やな。」
やきう
「でも実際、大企業の正社員だけが得するシステムやろ。ワイみたいな...(咳払い)ワイの知り合いのフリーランスには関係あらへん話や。」
ずん
「そういえば、賃上げって誰が決めるのだ?ボクが社長に直談判すればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは個人交渉でやんす。春闘は労働組合と経営側の団体交渉でやんすよ。まるで国家間の外交交渉みたいなもんでやんす。」
かっぱ
「ほんで結局、『経営環境が厳しい』とか言うて渋られるんやろ。毎年同じ茶番やん。」
やきう
「せやな。企業の内部留保は過去最高なのに、賃上げは渋るんやから。資本主義の闇やで。」
ずん
「じゃあボクたち労働者はどうすればいいのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「まず自分のスキルを磨いて市場価値を上げることでやんす。会社に依存せず、転職できる力をつけるのが一番の賃上げ対策でやんすよ。」
かっぱ
「結局、自己責任論かいな。社会構造の問題やのに。」
やきう
「でもな、文句言うだけで何もせんやつが一番アカンねん。ワイは...ワイの知り合いは副業で稼いどるで。」
ずん
「副業かぁ...でもボク、本業だけで精一杯なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「それが狙いでやんす。労働者を疲弊させて、交渉力を奪うのが経営側の戦略でやんすからね。定時で帰れる環境こそが、真の労働改革でやんす。」
かっぱ
「ほんまやな。残業代で稼がなアカン時点で、賃金が低すぎるんや。」
やきう
「せやけど、残業代目当てでダラダラ働くクズもおるからな。そういうやつのせいで、ホワイト企業化が進まへんねん。」
ずん
「むむむ...じゃあ結局、5%賃上げは夢物語ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、実現可能性はあるでやんす。ただし、それは大企業の正社員限定の話でやんすけどね。非正規雇用の人は蚊帳の外でやんす。」
かっぱ
「格差是正って言うてるのに、格差を広げとるやん。連合は大企業の御用組合やからな。」
やきう
「まあ、ワイには関係あらへん話やけどな。どうせ恩恵受けるのは一部のエリートだけや。」
でぇじょうぶ博士
「諦めるのは早いでやんす。個人でできることはたくさんあるでやんす。スキルアップ、副業、投資...選択肢は無限でやんすよ。」
かっぱ
「ほんで結局、自己責任で頑張れってことやん。社会の仕組みは変わらへんのやな。」
やきう
「変わるわけないやろ。既得権益層が得するようにできとるんやから。革命でも起こさん限り無理や。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、革命までいかなくても、投票で意思表示することは大事でやんすよ。政治と経済は密接に関係してるでやんすからね。」
かっぱ
「でも政治家なんて、どいつもこいつも口先だけやん。『国民の生活が第一』とか言うて、結局は企業献金もらっとる連中やで。」
やきう
「せやな。この前も『玉木る』とか言われとったし。口先だけの改革派ばっかりや。」
ずん
「じゃあ...じゃあボクは一体どうすればいいのだぁぁ!」
でぇじょうぶ博士
「落ち着くでやんす、ずん君。まずは自分の会社に労働組合があるか確認して、組合活動に参加することから始めるでやんす。」
かっぱ
「ほんで、組合が御用組合やったら意味ないけどな。形だけの組織が多いんや。」
やきう
「ワイの知り合いの会社なんて、組合の委員長が社長の犬やで。賃上げ交渉で『今年は厳しいですね』とか言うてたらしいわ。」
ずん
「もう何を信じればいいかわからないのだ...」
でぇじょうぶ博士
「結局のところ、信じられるのは自分の能力だけでやんす。市場価値を高めて、いつでも転職できる状態にしておくのが最強の防衛策でやんすよ。」
かっぱ
「ほんまやな。会社に依存しすぎると、足元見られるだけや。」
やきう
「せやけど、スキルアップする時間も金もあらへんのが現実やろ。悪循環やで。」
ずん
「むぅ...じゃあボクは毎日定時で帰って、副業の勉強をするのだ!...あれ?でもボク、既に定時で帰ってるのだ。むしろ早退してるのだ。」