ずん
「40年で会ったの1回だけって、それ友達って言えるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすねぇ。でも作家と愛読者の関係に似てるというのは、なかなか詩的でやんす。まるで、同じ空を見上げる二人の孤独な天才みたいなもんでやんす。」
やきう
「ワイなんて40年で1回も会ってない友達おるで。LINEの既読スルーが続いて40年や。」
ずん
「それただの他人なのだ...。でも江戸小紋を持ち込むセンスはすごいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「対談に生地サンプル持参とは、まるでプレゼン資料を30枚用意してくる新入社員でやんすね。でも、男物から女物への転用という文化的交流を見抜く視点は、さすが歴史家でやんす。」
やきう
「グレイ3種しか見分けられへんって正直すぎるやろ。ワイなんて白と黒の区別も怪しいで。」
ずん
「アルマーニは30種類も見分けるとか、もはや人間じゃないのだ!色覚検査の問題作ってるレベルなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「『絶対感覚』の話は興味深いでやんすね。超一流には、その分野での感覚器官が研ぎ澄まされてるでやんす。まるで、イルカの超音波やコウモリのエコーロケーションのような、人間離れした知覚能力でやんす。」
やきう
「政治家の絶対政治感覚って何やねん。汚職を嗅ぎ分ける嗅覚か?」
ずん
「『つけ足すよりも取り去る方が多い』って哲学、ボクの人生にも当てはめたいのだ。無駄な努力とか、無駄な人間関係とか...」
でぇじょうぶ博士
「ミケランジェロも『彫刻とは、石の中に閉じ込められた形を解放することだ』と言ったでやんす。アルマーニの引き算の美学は、まさにルネサンスの巨匠と通じるものがあるでやんすね。」
やきう
「画龍点睛て、要するに『ここにホクロ付けたろ』みたいなもんやろ?ワイでもできるわ。」
ずん
「やきう、お前のセンスじゃイボができるだけなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「この記事で面白いのは、塩野氏がファッションライターじゃないからこそ対談が実現したという点でやんす。専門家じゃないからこその新鮮な視点が、天才デザイナーの心を開いたわけでやんすね。」
やきう
「つまり素人の方が有利ってことか。ワイの人生、全部素人やから最強やん。」
ずん
「でもさ、91歳まで現役って凄すぎるのだ。ボク、91歳まで生きる自信ないのだ...というか、明日まで生きる自信もないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ずんの場合、むしろ昨日まで生きてきたことが奇跡でやんす...」
やきう
「お前ら、人の寿命でボケ合戦すな。不謹慎やぞ。」
ずん
「でもアルマーニって結局、グレイばっかり作ってたってことなのだ?色のバリエーション少なすぎじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは誤解でやんす。アルマーニ・グレイは彼の代名詞になっただけで、実際は幅広い色彩を扱ってたでやんす。一つの色を極めることで、むしろ全ての色が見えてくる...まるで、黒帯を取ることで初めて武道の入り口に立てるようなもんでやんす。」
やきう
「哲学的なこと言うてるけど、要は灰色好きのおっさんやろ?」
ずん
「そういえばボク、服選ぶとき全部『これでいいや』で決めてるのだ。絶対感覚の対極にいるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんの絶対感覚は『絶対めんどくさい感覚』でやんすね...」
やきう
「お前、それ感覚ちゃうやろ。ただの怠惰や。」
ずん
「待って!ボクにも絶対感覚あるのだ!絶対に楽したいっていう感覚なのだ!これも才能なのだ!アルマーニもボクも同じ天才なのだ!」