# 高市首相の戦術的デエスカレーション
極東ブログ - ディスカッション
ずん
「ねえねえ、日本が台湾守るって言ったら中国がブチギレて大変なことになってるらしいのだ!これって戦争の始まりなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ほほう、ずん君も国際情勢に興味を持つようになったでやんすか。しかし、これは単なる喧嘩ではないでやんす。高市首相は『存立危機事態』という言葉で、日本が台湾有事に介入できるという従来の暗黙のルールを明文化したでやんす。」
やきう
「ワイに言わせりゃ、そんなん口に出した時点で負けやで。黙ってやるのが外交ってもんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それが面白いところでやんす。高市首相は発言後、岩国基地のミサイルを撤去し、韓国との訓練も中止し、中国に外務官僚を送って火消ししたでやんす。これは『戦術的後退』という名の高度な駆け引きでやんすよ。」
かっぱ
「要するに、デカい声出して殴るフリしといて、後ろでこっそり逃げ道作っとるってことやな。ずる賢いやんけ。」
ずん
「じゃあ、結局日本は何がしたかったのだ?喧嘩売って逃げるとか最悪なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「逃げたわけではないでやんす。むしろ、防衛費GDP比2%達成や長射程ミサイル配備といった長期的な軍備増強は一切止めていないでやんす。短期的に火消しをしながら、長期的には着実に軍事力を強化する『二段構え戦略』でやんすよ。」
やきう
「それって結局、アメリカの犬やん。トランプが再選して、日本を対中最前線に置くつもりなんやろ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。米国は表向き日本を支持しながら、実際には沈黙を保ち、日本を前面に押し出す戦略を取っているでやんす。これは新冷戦の縮図と言えるでやんすね。」
かっぱ
「しかし、中国も黙っとらんやろ。尖閣に船送りまくって、観光客も減らして、経済制裁ちらつかせとるやんけ。」
ずん
「ボク、中国人の爆買いがなくなるのは困るのだ!日本経済死んじゃうのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、それは短絡的でやんす。確かに観光業は打撃を受けたでやんすが、中国も日本との経済関係を完全に切ることはできないでやんす。お互いに依存しているでやんすからね。」
やきう
「でも、中国は『80年ぶりの武力威嚇』とか言うとるやん。日本がまた侵略するんちゃうかって疑ってるんやろ?」
でぇじょうぶ博士
「その歴史認識こそが問題の核心でやんす。中国にとって、日本の『存立危機』という言葉は、1930年代の『生存の脅威』を思い起こさせるでやんす。当時、日本はその論理で満州事変や日中戦争を正当化したでやんすからね。」
かっぱ
「つまり、言葉一つでトラウマ刺激しとるってことか。そらブチギレるわな。」
ずん
「でも、日本だって中国に脅かされてるのだ!尖閣諸島とか、台湾とか、守らなきゃいけないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。しかし、ここで重要なのは『戦略的曖昧さ』という概念でやんす。これまで日本は、台湾有事にどう対応するかを明言せず、中国に不確実性を与えることで抑止力を保ってきたでやんす。高市首相はそのバランスを崩したとも言えるでやんすね。」
やきう
「でも結局、高市は発言撤回せんかったんやろ?それって強気を貫いたってことやん。」
でぇじょうぶ博士
「そこが巧妙なところでやんす。発言自体は撤回せず、『今後は明言しない』とトーンダウンさせたでやんす。これにより、国内の保守層には強硬姿勢を示しつつ、中国には一定の配慮を見せる二重戦略を取ったでやんすよ。」
かっぱ
「なるほどな。でも、そんなん長続きするんか?どっかでボロ出るやろ。」
ずん
「そうなのだ!結局、日本は中国と戦争するのか、しないのか、どっちなのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「それが『第三の道』でやんす。完全に強硬一辺倒では三正面(中国、韓国、米国の負担増)で崩壊し、完全に弱腰では抑止力を失うでやんす。高市首相は、抑止と対話の精密管理を遂行する道を選んだでやんすよ。」
やきう
「でも、それって結局、誰も満足せん中途半端な策やん。中国は『圧力が効いた』と思うかもしれんし、国内の保守派は『弱腰だ』って批判するやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。今後の鍵は中国の解釈にあるでやんす。北京が『手強い相手』と見なせば、対話再開や危機管理ホットライン設置につながるでやんすが、『圧力の効果』と読めば、尖閣常駐や経済威圧が常態化するでやんす。」
かっぱ
「要するに、賭けってことやな。うまくいくかどうかは中国次第や。」
ずん
「なんか不安なのだ...。でも、高市首相って若者に人気あるんでしょ?それって何でなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「良い質問でやんす。高市首相の支持基盤は18〜34歳の若年層に強く、この世代は戦時中の加害責任より被害者意識を強調する『選択的記憶』を持っているでやんす。つまり、過去の戦争を『日本が被害を受けた歴史』として捉える傾向があるでやんすね。」
やきう
「それってヤバいやん。歴史修正主義やん。ドイツみたいにちゃんと反省せなアカンやろ。」
でぇじょうぶ博士
「確かにドイツはナチス責任を徹底的に受け入れ、欧州和解を築いたでやんす。しかし、日本は冷戦戦略でアジア最前線基地として位置づけられ、戦争責任追及が緩和された歴史があるでやんす。これが現在の靖国参拝問題や教科書記述での摩擦につながっているでやんすね。」
かっぱ
「つまり、アメリカが日本を甘やかしたせいで、今の若者が勘違いしとるってことか。」
ずん
「でも、ボクらは戦争なんて知らないのだ!なんで過去のことで批判されなきゃいけないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それが『選択的記憶』の危険性でやんす。歴史を忘れることは、同じ過ちを繰り返すリスクを高めるでやんす。高市首相の『日本正常化』路線、つまり専守防衛からの脱却や核武装議論のタブー解除は、アジア近隣国に深刻な不信を惹起する懸念があるでやんすよ。」
やきう
「でも、中国だってチベットやウイグルで人権侵害しとるやん。なんで日本だけが批判されなアカンのや。」
でぇじょうぶ博士
「それは『Whataboutism(他者非難論法)』という詭弁でやんす。他国の過ちは、自国の過ちを正当化する理由にはならないでやんす。重要なのは、過去を直視し、未来に向けて建設的な関係を築くことでやんすよ。」
かっぱ
「まあ、理屈はわかるけど、現実は厳しいやろな。中国も譲らんし、日本も譲らん。どっちが先に折れるかのチキンレースや。」
ずん
「じゃあ、結局どうなるのだ?戦争になるのか、ならないのか、はっきりしてほしいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それがわかれば誰も苦労しないでやんす。ただ、一つ言えるのは、この11月危機は日本が『戦略的曖昧さ』の限界を超え、新たな抑止パラダイムを模索する転機となったということでやんす。今後の展開は、日中双方の指導者がどれだけ冷静に対応できるかにかかっているでやんすね。」
やきう
「結局、政治家の自己満足のために、ワイらが巻き込まれるってことやん。たまったもんやないわ。」
かっぱ
「せやな。でも、文句言うだけやったら誰でもできるで。大事なのは、ワイらがどう行動するかや。」
ずん
「ボクは...ボクは...平和がいいのだ!戦争なんて嫌なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その気持ちは大切でやんす。しかし、平和は自動的に訪れるものではないでやんす。対話と理解、そして時には妥協も必要でやんす。高市首相の戦術的デエスカレーションは、その一例と言えるかもしれないでやんすね。」
やきう
「でも、妥協ばっかりしとったら、結局舐められるだけやん。強さも必要やろ。」
かっぱ
「強さと柔軟性のバランスや。それが一番難しいんやけどな。」
ずん
「難しすぎるのだ...。ボク、もう考えるの疲れたのだ。とりあえず、今夜は焼肉食べに行くのだ!」