ずん
「宇宙ってやべーな。星が突然消えるってホラー映画かよ...ボクも消えたいのだ」
でぇじょうぶ博士
「おっと、社会から既に消えかけてるずんが何を言ってるでやんすか。」
やきう
「ワイもそう思ったわ。存在感薄すぎやろこいつ。」
ずん
「うるせぇ!で、でも超新星爆発ってかっこいいやつじゃないのか?それが失敗って...」
でぇじょうぶ博士
「まさに星界のニートでやんすよ。派手に散ることもできず、ひっそりブラックホールになって引きこもるでやんす。」
やきう
「草。宇宙規模の8050問題やんけ。親星も泣いとるで。」
ずん
「待て待て、つまりこの星は爆発する気力もなかったってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。ニュートリノの衝撃波が弱すぎて、外層が全部コアに落下したでやんす。まるでずんの人生設計みたいなもんでやんすね。」
やきう
「うわぁ...宇宙レベルでメンタルブレイクしとるやん。同情するで。」
ずん
「お、おい!ボクの話はいいんだよ!でも2014年に光って2022年に消えたって...7年も何してたんだ?」
でぉじょうぶ博士
「ゆっくり死んでいったでやんす。光量が1万分の1になるまで、じわじわと...。まさに希望が消えていく過程を観測できたでやんすよ。」
やきう
「これ完全にワイらの未来やん。光り輝く新人時代から、誰にも気づかれず消えていくまでの軌跡や。」
ずん
「縁起でもねぇこと言うな!で、このブラックホールって今どうなってんだ?」
でぇじょうぶ博士
「光学的に検出不可能な状態でやんす。つまり完全に見えなくなったでやんすよ。ずんの将来の社会的存在感みたいなもんでやんす。」
やきう
「もう許したれや...星も可哀想やし、ずんも可哀想やわ。」
ずん
「なんでボクばっかり!でも...失敗した超新星って、他にもあるのか?」
でぇじょうぶ博士
「理論上は予測されてたでやんすが、実際に観測されたのは初めてに近いでやんす。つまり宇宙規模の引きこもりは珍しいでやんすよ。」
やきう
「レアケースやんけ。ある意味特別な存在やな。ずんも希少価値あるかもしれへんで?」
ずん
「お!そうか!ボクも宇宙的に見ればレアな存在...」
でぇじょうぶ博士
「いや、ずんみたいなのは地球上に腐るほどいるでやんす。勘違いは禁物でやんすよ。」
ずん
「くっ...。でもよ、アンドロメダ銀河って250万光年先だろ?そんな遠くの星の最期がわかるって、人類すげーのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。赤外線から可視光まで多波長観測することで、星の死に様を克明に記録できたでやんす。科学の勝利でやんすよ。」
やきう
「でも考えたら怖いわ。250万年前に起きたこと今見とるんやで。その星、今頃完全にブラックホール化しとるやろな。」
ずん
「うわ...時間差エグいな。じゃあボクらも250万年後には消えてるってことか...」
でぇじょうぶ博士
「250万年どころか、ずんは50年後も怪しいでやんすよ。」
やきう
「やめたれw でも失敗した超新星って、なんか親近感湧くわ。頑張ったけどダメだったんやろ?」
ずん
「そうだよな!だから...だからボクも頑張らなくていいってことなのだ!宇宙が証明してくれたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす!この星は太陽の数千倍輝いてたでやんす!ずんは1ルクスも光ってないでやんす!」
ずん
「むぅ...じゃあこのブラックホール、何か役に立つのか?」
でぇじょうぶ博士
「重力で周りの物質を吸い込み続けるでやんす。まるでずんが周囲の好意を吸い取って何も返さないように...」
やきう
「もうボケなのかツッコミなのか分からんくなってきたわ。」
ずん
「ちょ、ちょっと待て!ボクだって人の役に立ってるのだ!例えば...例えば...」
でぇじょうぶ博士
「はい時間切れでやんす。この星もずんも、結局は暗黒面に堕ちる運命だったでやんすね。」
やきう
「哲学的な締めやな。でもワイ思うんやけど、派手に散れんかっても存在した事実は消えへんのちゃう?」
ずん
「お!やきうが珍しくいいこと言った!そうだよな、ボクも...」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。ブラックホールは最終的にホーキング放射で蒸発するでやんす。文字通り完全消滅でやんすよ。」
ずん
「もうやだこの宇宙...。で、でもさ!今回の発見で何か分かったことあるのか?」
でぇじょうぶ博士
「巨大な星の最期には、超新星爆発だけじゃなく、静かにブラックホール化する道もあると確認できたでやんす。宇宙の多様性でやんすね。」
やきう
「つまり死に方にもバリエーションあるってことか。ワイは派手に散りたいわ。」
ずん
「ボクは...ボクは静かに消えたい気がしてきたのだ...」
でぇじょうぶ博士
「既に消えかけてるでやんすけどね。ところでこの研究、科学誌『Science』に載ったでやんす。超一流でやんすよ。」
やきう
「Scienceとかエリート雑誌やん。ワイには縁のない世界や。」
ずん
「じゃあボクの論文『引きこもりでも幸せになれる理論』も載るかな?」
でぇじょうぶ博士
「却下でやんす。査読以前に門前払いでやんすよ。」
やきう
「研究にすらならんやろそれ。日記帳に書いとけ。」
ずん
「ひどい...。でもこの失敗した超新星、他にも見つかるのかな?」
でぇじょうぶ博士
「恐らく宇宙にはたくさんあるでやんす。ただ観測が難しいだけでやんすよ。光らないから見つけにくいでやんす。」
やきう
「ステルス失敗者か。社会にもおるおる。見えへんだけで大量におるんやろな。」
ずん
「やめろ!その話題は...!で、でもこれから技術が進歩したらもっと見つかるってことか?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。赤外線観測技術の発展で、暗い天体も追跡できるようになったでやんす。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とかがさらに活躍するでやんすよ。」
やきう
「人類の観測眼は年々鋭くなっとるんやな。失敗者にとっては生きづらい時代や。」
ずん
「確かに...昔なら気づかれずに消えられたのに、今は全部バレるのだ...って、ボクの話じゃないからな!?」
でぇじょうぶ博士
「誰もずんの話だと思ってないでやんす。自意識過剰でやんすよ。」
やきう
「むしろ誰も気にしてへんのに勝手に焦っとるパターンや。」
ずん
「う...。じゃあさ、この星が爆発してたらどうなってたんだ?」
でぇじょうぶ博士
「周囲に重元素をばら撒いて、新しい星や惑星の材料になったでやんす。つまり次世代への貢献でやんすね。」
やきう
「あー、だからこいつは失敗扱いなんか。何も残さず消えたから。」
ずん
「ちょ、それボクのことディスってるよな!?ボクだって何か残すのだ!例えば...SNSの投稿とか...」
でぇじょうぶ博士
「デジタルタトゥーは残すでやんすね。ある意味永遠でやんす。」
やきう
「黒歴史の化石化は草。むしろ消したいやつやん。」
ずん
「やめろ!未来の自分が恥ずかしがるやつじゃないか!」
でぇじょうぶ博士
「そういえばこの星、M31-2014-DS1という名前でやんすが、無機質でやんすね。もっとカッコイイ名前つければよかったでやんすのに。」
やきう
「『失敗星ニート』とかどうや?分かりやすいやろ。」
ずん
「ひどすぎるだろ!せめて『静かなる終焉の星』とかさ...」
でぇじょうぶ博士
「ポエマー気取りでやんすか?まあでも、この発見は今後の天文学に大きな影響を与えるでやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「恒星の進化モデルの修正が必要になるでやんす。全ての巨大星が超新星爆発するわけじゃないと分かったでやんすからね。」
ずん
「へー。じゃあ教科書書き換えなきゃいけないのか。めんどくさいのだ...」
でぇじょうぶ博士
「ずんは読まないから関係ないでやんす。」
ずん
「う、うるさい!でも宇宙って本当に不思議だよな。星が消えるとか、SF以上にヤバいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあ宇宙規模で見れば、星の生死なんて日常茶飯事でやんす。人間の寿命なんて瞬きみたいなもんでやんすよ。」
やきう
「なんや急に哲学的になったな。ワイらの悩みなんてちっぽけやな。」
ずん
「そうか...だからボクも悩まなくていいってことだな!今日から何も考えずに生きるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす!!むしろ限られた時間だからこそ有意義に使うべきでやんす!」
やきう
「秒で論破されとるやん。懲りひんなこいつ。」
ずん
「むぅ...じゃあ有意義に昼寝するのだ!宇宙的に見れば一瞬だし問題ないのだ!」