ずん
「現役ドラフトで2巡目がゼロって、要するにみんな『もういらね』って思ったってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。むしろ各球団が『うちの選手はまだ使える』と判断したか、『他球団の選手はいらん』と思ったかのどちらかでやんす。」
やきう
「要は出し惜しみと買い渋りやんけ。まるでメルカリの値下げ交渉みたいやな。」
ずん
「でもさ、ルール変更したのに不発って、それって制度の意味なくね?なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「確かに制度設計の問題はあるでやんす。でも、これは選手の移籍市場が活性化してないことの証左でもあるでやんす。つまり、球団が選手を『商品』として流動的に扱うことに消極的なんでやんす。」
やきう
「そら当たり前や。高い金払って育てた選手を、タダ同然で他に渡すとか、アホらしいやろ。ワイが球団社長なら絶対出さんわ。」
でぇじょうぶ博士
「理論上は埋もれた選手の救済策でやんす。でも実際は、各球団の『在庫処分セール』みたいなもんでやんすね。本当に欲しい選手は最初から出てこないでやんす。」
やきう
「つまり、ブックオフに名作は並ばんってことやな。」
ずん
「選手会も残念がってるみたいだけど、選手的にはどうなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「選手にとっては、環境を変えるチャンスでやんすからね。でも、指名されないってことは『誰もお前を欲しがってない』と宣告されるようなもんでやんす。精神的ダメージは計り知れないでやんす。」
やきう
「それ、ワイの婚活と同じ状況やんけ...。」
ずん
「元ヤクルト編成部長が『大化けの予感』とか言ってるけど、それって『今はゴミだけど磨けば光るかも』ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その解釈は辛辣すぎるでやんす。でも、間違ってもいないでやんす。プロ野球の世界では、環境が変われば化ける選手は確かにいるでやんす。逆に言えば、今の環境では腐ってるってことでやんす。」
やきう
「つまり、配置転換で急に仕事できるようになる無能社員みたいなもんか。」
ずん
「NPBが『改善すべきところがある』って言ってるけど、具体的にどう改善するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おそらくインセンティブ設計を見直すでやんす。例えば、出した球団に何らかの補償をするとか、指名した球団にペナルティを課すとか...。でも、そうすると今度は『無理やり出させる』ことになって、選手の人権問題になるでやんす。」
やきう
「結局、誰も得しない制度ってことやんけ。もう廃止したらええやん。」
ずん
「でも12人は移籍したんでしょ?それなりに機能してるってことじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「12人全員が1巡目で取られたってことでやんす。つまり、各球団が『これだけは欲しい』と思った選手だけが動いたんでやんす。2巡目がゼロってことは、『まあ、いいか』と思える選手がいなかったってことでやんす。」
やきう
「婚活パーティーで全員第一希望の相手にしかアプローチせんかったってことか。そら成立せんわ。」
でぇじょうぶ博士
「茶番とまでは言わないでやんすが、形骸化しつつあるのは確かでやんす。プロ野球界全体が保守的になってる証拠でやんすね。リスクを取らない、新陳代謝を促さない、そんな停滞した業界の縮図でやんす。」
やきう
「まるでワイの会社やんけ。誰も責任取りたくないから、何も変わらん。」
ずん
「じゃあボクが球団社長になったら、もっと面白くしてやるのだ!例えば、現役ドラフトをオークション形式にして、一番高く買った球団が獲得できるとか!」
でぇじょうぶ博士
「それ、もはやトレードでやんす。」
やきう
「しかも札束で殴り合う醜い争いになるだけやろ。ますます金持ち球団が有利になるわ。」
ずん
「じゃあ、逆に『いらない選手押し付け合い大会』にするのはどうなのだ?最後まで押し付けられた球団が全員引き取る的な!」
でぇじょうぶ博士
「それ、選手が完全に被害者でやんす。人権侵害で訴えられるでやんす。」
ずん
「むぅ...じゃあもう、現役ドラフトなんてやめて、全員FA権与えればいいんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それをやると、若手が大量に流出して、育成システムが崩壊するでやんす。誰も若手を育てなくなるでやんす。」
やきう
「結局、どうやっても詰んでるやんけ。現役ドラフトも、プロ野球界も、ワイの人生も。」
ずん
「...やきうの人生は知らんけど、とりあえず現役ドラフトは『みんなが納得する制度』なんて存在しないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。結局、利害関係者が多すぎて、誰もが得する制度なんて作れないでやんす。だから毎年、こうやって『改善する』と言いながら、何も変わらないでやんす。」
ずん
「じゃあもう、ボクは現役ドラフトに期待するのやめるのだ。どうせ来年も2巡目ゼロなんでしょ?なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その予想は当たる可能性が高いでやんす。なぜなら、構造的な問題が解決されてないからでやんす。」
やきう
「せや、いっそのこと、指名されなかった選手全員で新球団作ったらどうや?『誰にも欲しがられなかった男たち』ってチーム名で。」
ずん
「それ、めちゃくちゃ応援したくなるのだ!弱者の逆襲的な!」
でぇじょうぶ博士
「...それはそれで興行的には成功しそうでやんすね。でも現実には資金も場所もないでやんす。」