ずん
「これ完全に終わってるのだ。物流業界って、そんなにブラックだったのか?」
やきう
「今更かよ。ワイらが毎日ポチってる商品、誰が運んでると思っとんねん。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。今回の件は歴史的でやんすよ。物流業界の慣行に対する下請法違反の勧告は初めてなんでやんす。」
ずん
「初めて?じゃあ今まで野放しだったってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。無償労働なんて、まるで江戸時代の年貢みたいなもんでやんすね。」
やきう
「それな。荷物の積み下ろしをタダでやらせるとか、完全に奴隷制度やん。」
かっぱ
「しかも2024年問題で人手不足って騒いどるくせに、こんなことしとったんか。アホちゃう?」
ずん
「2024年問題って何なのだ?残業できなくなるやつ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。トラック運転手の残業規制が強化されて、業界全体が大パニックになってるでやんす。」
やきう
「規制強化したら人が足りんくなるの当たり前やろ。小学生でもわかるわ。」
かっぱ
「せやけど、だからって下請けをタダ働きさせるのは筋違いやで。それで解決する問題ちゃうやろ。」
ずん
「でも運送業者も断ればよかったんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんすね、ずん君。断ったら次から仕事もらえなくなるでやんす。まるで江戸時代の村八分でやんす。」
やきう
「結局、力関係が全てってことやな。弱い者は搾取される運命や。」
かっぱ
「それを是正するための下請法やのに、今まで機能してへんかったんが問題やわ。」
ずん
「公正取引委員会も今まで何してたのだ?サボってたのか?」
でぇじょうぶ博士
「監視を強化したのは最近でやんす。下請法違反の勧告数が2024年度に過去最多の21件を記録したのも、その証拠でやんす。」
やきう
「つまり、今までは見て見ぬふりしとったってことやん。役所なんてそんなもんや。」
かっぱ
「しかも来年1月には法律の名前が『取適法』に変わるらしいやん。名前変えたら何か変わるんか?」
ずん
「名前変えただけで問題解決するなら、ボクも明日から『お金持ちずん』って名乗るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それは無理でやんす。でも法改正は一歩前進でやんすね。問題は実効性があるかどうかでやんす。」
やきう
「どうせザル法やろ。抜け道だらけで結局何も変わらんパターンや。」
かっぱ
「センコーも大手やのに、こんなことしとったんやな。大手がこれやと、中小はもっとヤバいんちゃうか?」
ずん
「そういえば、Amazonの配達員とかも大変そうなのだ。あれも下請けなのか?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。物流業界全体が多重下請け構造になってるでやんす。まるでマトリョーシカでやんすね。」
やきう
「で、一番下の層が全部しわ寄せ食らうと。ピラミッドの底辺は地獄やな。」
かっぱ
「せやけど、消費者のワイらも無関係やないで。便利さの裏には誰かの犠牲があるんや。」
でぇじょうぶ博士
「配送料をケチらないことでやんすかね。無料配送に慣れすぎてるでやんす。」
やきう
「でも送料500円とか高すぎやろ。商品より高いとか意味わからんわ。」
かっぱ
「そう思うんやったら、自分で取りに行けばええやん。歩いたら送料ゼロやで。」
ずん
「それは嫌なのだ!ボクは家から一歩も出たくないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それが現代人の病理でやんすね。便利さを求めすぎて、誰かに無理をさせてるでやんす。」
やきう
「結局、この問題って解決策あるんか?人手不足で、規制強化で、下請けいじめ。詰んでるやん。」
かっぱ
「賃金上げて待遇改善するしかないやろ。当たり前のことや。」
ずん
「でも賃金上げたら配送料も上がるのだ?それは困るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そこが矛盾でやんすね。消費者は安さを求め、企業は利益を求め、労働者は搾取される。三すくみでやんす。」
やきう
「結局、誰かが損するしかないってことやな。美しい国やで、ほんま。」
かっぱ
「いや、適正価格で適正な労働をさせればええだけやろ。なんでそんな単純なことができへんねん。」
ずん
「でもボク、来年からは『取適法』があるから大丈夫なのだ!きっと何か変わるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...その楽観主義、見習いたいでやんす。でも現実は厳しいでやんす。」
やきう
「法律なんて作っても、守らせる気がなかったら意味ないからな。今までがそうやったし。」
かっぱ
「センコーも勧告受けただけで、罰金とかないんやろ?それじゃあ痛くも痒くもないやん。」
ずん
「え?じゃあこれからも同じことが続くってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「可能性は高いでやんす。勧告なんて、まるで『ダメですよ〜』って優しく言われるだけでやんす。」
やきう
「そんなん聞いて『はい、すみません』って言うだけやん。反省してるフリするだけや。」
かっぱ
「もっと厳しい罰則が必要やな。違反したら営業停止とか、罰金何億円とか。」
ずん
「じゃあボクが公正取引委員会のトップになって、バシバシ取り締まるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君が権力を持ったら、真っ先に汚職で捕まるでやんす。」
やきう
「それな。こいつ絶対賄賂もらうタイプやわ。」
ずん
「失礼なのだ!ボクは清廉潔白なエリートなのだ!...ところで賄賂っていくらくらいもらえるのだ?」