# 性的ディープフェイクの闇
AIが生み出す新たな社会問題
ずん
「ねえねえ博士、AIで他人のエッチな画像作るの流行ってるらしいのだ。これってヤバくね?」
でぇじょうぶ博士
「ヤバいでやんす。まるでパンドラの箱を開けたようなもんでやんす。一度出てしまったものは、もう元には戻せないでやんすよ。」
やきう
「ワイ、卒アル写真で作られたらどうすんねん。ワイの顔面偏差値なら誰も作らんやろうけど。」
ずん
「それ自虐風自慢なのだ?でも本当に誰でも被害者になれるって怖いのだ...」
かっぱ
「ほんまに恐ろしい時代やで。昔はせいぜい落書きされるくらいやったのに。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。技術の進歩は諸刃の剣でやんす。AIは人類の知能を拡張する素晴らしいツールでやんすが、同時に悪意も拡張してしまうでやんす。」
やきう
「でも博士、ネット上には昔からコラ画像とかあったやん。何が違うんや?」
でぇじょうぶ博士
「違いは精度と手軽さでやんす。昔のコラはPhotoshopの技術が必要だったでやんすが、今は猿でも作れるでやんす。いや、猿に失礼でやんすね。」
かっぱ
「お前は作る側やのうて、作られる側やろ。自覚せえよ。」
やきう
「そもそも被害者が気づきにくいってどういうことや?自分の裸体画像がネットに出回っとったら、すぐ分かるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それが問題の核心でやんす。インターネットは広大でやんすからね。太平洋で一滴の水を探すようなもんでやんす。被害者が知らない間に、世界中で拡散されているでやんすよ。」
ずん
「うわぁ...それってつまり、今この瞬間にもボクの偽エッチ画像がどこかで出回ってるかもしれないのだ...?」
やきう
「ていうか明治大の湯浅教授とかいう人、対策強化せえ言うてるけど、具体的に何すんねん?」
でぇじょうぶ博士
「それが難しいところでやんす。技術の進化速度に法整備が追いつかないでやんすからね。まるでF1レースをママチャリで追いかけるようなもんでやんす。」
かっぱ
「早すぎる諦めやな。まだ戦いは始まったばかりやで。」
でぇじょうぶ博士
「実は海外では既に法規制が進んでいるでやんす。イギリスでは同意なしの性的画像作成が犯罪化されたでやんすし、EUではAI規制法が制定されたでやんす。」
やきう
「でも日本は遅れとるんやろ?いつものパターンや。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながらその通りでやんす。日本の法整備はまるでナマケモノのようでやんすね。のんびりしすぎでやんす。」
ずん
「ねえねえ、じゃあボクたちはどうすればいいのだ?怯えて生きるしかないのだ?」
かっぱ
「まず自分の写真をSNSに気軽に上げるのやめることやな。特に水着とか。」
やきう
「ワイはもう顔出しNGや。アイコンはAIで生成した美少女にしとる。」
でぇじょうぶ博士
「それも一つの自衛策でやんすが、根本的な解決にはならないでやんす。技術的対策としては、画像に電子透かしを埋め込んで追跡可能にする方法とか、AI生成画像を検知する技術の開発が進んでいるでやんす。」
ずん
「でもさ、芸能人とか有名人は特に狙われやすいんでしょ?可哀想なのだ...」
かっぱ
「せやな。有名税とはいえ、これは度が過ぎとるわ。」
やきう
「というか、こんなもん作って何が楽しいんや。理解できんわ。」
でぇじょうぶ博士
「人間の欲望は複雑でやんすからね。性的欲求と支配欲が合わさった結果でやんす。まるで現代版の呪いでやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「事実でやんす。被害者は心理的ダメージを受け、場合によってはPTSDになることもあるでやんす。デジタル上の暴力は、物理的暴力と同じくらい深刻でやんすよ。」
かっぱ
「ほんで、企業側の責任はどうなっとるんや?AI作ってる会社は何しとるんや?」
でぇじょうぶ博士
「一部の企業は対策を講じているでやんす。例えば、性的コンテンツの生成を制限するフィルターを実装したり、利用規約で禁止したりしているでやんす。でも完璧ではないでやんすね。」
やきう
「結局イタチごっこやんけ。規制したら別の方法が出てくるんやろ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。オープンソースのAIモデルなんかは誰でも改変できるでやんすからね。まるでヒドラの首を切るようなもんでやんす。一つ潰しても二つ生えてくるでやんすよ。」
かっぱ
「諦めんなや。技術には技術で対抗するしかないんや。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。例えば、ブロックチェーン技術を使って画像の真正性を証明する方法とか、AIで生成された画像を検出するAIとか、色々な対策が研究されているでやんす。」
やきう
「でもそれって結局、金持ちや有名人しか守られへんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「痛いところを突くでやんすね。確かに高度な対策にはコストがかかるでやんす。デジタル格差がセキュリティ格差にもなっているでやんすよ。」
ずん
「じゃあボクみたいな庶民は諦めるしかないのだ?」
かっぱ
「そうやない。基本的な自衛策はタダでできるで。写真の公開範囲を限定するとか、顔認識を避けるとか。」
やきう
「ワイはもうマスク生活続けるわ。コロナ終わっても外せんわ。」
でぇじょうぶ博士
「実は顔認識回避の研究も進んでいるでやんす。特殊なメイクやアクセサリーでAIの認識を妨害する技術とかでやんす。まるで忍者の変装術の現代版でやんすね。」
ずん
「忍者...!かっこいいのだ!ボクも忍者になりたいのだ!」
かっぱ
「お前が忍者になったら、すぐバレて捕まるわ。」
やきう
「というか、こういう偽画像作る奴らって捕まらんのか?」
でぇじょうぶ博士
「捕まる場合もあるでやんす。特に販売目的で作成した場合は、著作権法違反や名誉毀損で逮捕されるケースが増えているでやんす。でも立証が難しいでやんすね。」
ずん
「なんで難しいのだ?画像見れば分かるじゃん。」
でぇじょうぶ博士
「AI生成画像の精度が上がりすぎて、本物と見分けがつかないでやんす。専門家でも判断に迷うレベルでやんすよ。まるで完璧な偽札みたいなもんでやんす。」
かっぱ
「恐ろしい時代やで...。もう何が本物か分からんやん。」
やきう
「ていうか、卒アル写真悪用されるって話あったけど、学校側も対策せなあかんのちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。一部の学校では既に卒業アルバムのデジタル化を見直したり、顔写真の掲載を任意にしたりしているでやんす。時代の変化に対応しているでやんすね。」
ずん
「じゃあボクの母校の卒アルも回収してほしいのだ!黒歴史すぎるのだ!」
やきう
「まあ正直、ワイも学生時代の写真なんて見られたくないわ。イキってたからな。」
でぇじょうぶ博士
「誰にでも黒歴史はあるでやんす。でも今は黒歴史がネットで永遠に残る時代でやんすからね。まさにデジタルタトゥーでやんす。」
ずん
「デジタルタトゥー...消せないのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「基本的には難しいでやんす。一度拡散された情報を完全に消すことは、ほぼ不可能でやんすよ。まるで水をこぼした後に元に戻そうとするようなもんでやんす。」
かっぱ
「せやから最初から気をつけなあかんのや。予防が一番や。」
やきう
「でも博士、技術的にはもう止められへんのやったら、社会の意識を変えるしかないんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「おお、やきうにしては珍しく建設的な意見でやんす。確かに、性的ディープフェイクを見た人が「これは犯罪だ」と認識して通報するような文化が必要でやんすね。」
ずん
「でもさ、そういう画像見てる人って、通報なんかしないでしょ...」
かっぱ
「そこがまた難しいとこやな。需要がある限り供給も続くわけや。」
やきう
「結局、人間のクズさが問題なんやな。技術は道具でしかない。」
でぇじょうぶ博士
「深い洞察でやんす。技術は中立でやんすからね。包丁も料理に使えば便利でやんすが、人を傷つけることもできるでやんす。大事なのは使う人の倫理観でやんすよ。」
ずん
「倫理観かぁ...ボクにもあるのかなぁ...」
やきう
「ていうか、こういう問題って教育でどうにかならんのか?学校で教えるとか。」
でぇじょうぶ博士
「既に一部の学校では情報モラル教育が行われているでやんす。でも追いつかないでやんすね。技術の進化が速すぎて、教育プログラムを作る頃にはもう時代遅れになっているでやんすよ。」
ずん
「じゃあどうすればいいのだ!?もう打つ手なしなのだ!?」
かっぱ
「焦んなや。完璧な解決策はないけど、色んなアプローチを組み合わせるしかないんや。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。法整備、技術開発、教育、そして社会の意識改革。これら全てを同時並行で進める必要があるでやんす。まるで多面的な戦争でやんすね。」
やきう
「戦争か...。まあ確かに戦いやな。人類の尊厳を守る戦いや。」
ずん
「なんかカッコいいこと言ってるけど、結局ボクはどうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まずは自分の情報を守ることでやんす。不必要に個人情報をネットに上げない、怪しいアプリは使わない、プライバシー設定をしっかりする。基本中の基本でやんすよ。」
かっぱ
「せやな。で、もし被害にあったら泣き寝入りせんと、すぐに警察や弁護士に相談することや。」
やきう
「あと、周りで被害者がおったらサポートしたれよ。二次被害も深刻やからな。」
ずん
「分かったのだ...でもなんか暗い気持ちになってきたのだ...」
でぇじょうぶ博士
「確かに暗い話題でやんすが、諦める必要はないでやんす。人類は常に技術と共存する方法を見つけてきたでやんすからね。今回も必ず道は開けるでやんすよ。」
かっぱ
「せや。前向きに行こうや。暗いニュースばっかりやと気が滅入るからな。」
やきう
「まあ、ワイらみたいな一般人ができることは限られとるけど、声を上げ続けることは大事やな。」
ずん
「よし!じゃあボク、今日から一切写真撮らないのだ!SNSも全部やめるのだ!デジタルデトックスなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それは極端すぎるでやんす。技術を恐れて避けるのではなく、賢く付き合う方法を学ぶべきでやんすよ。」
かっぱ
「そうや。包丁が危ないからって一生料理せんわけにはいかんやろ。」
やきう
「お前の例えは分かりやすいな。でも結局、自己防衛と社会全体の意識改革、両方必要ってことやな。」
ずん
「難しいのだ...ボクの脳みそパンクしそうなのだ...」
でぇじょうぶ博士
「パンクする前に一つだけ覚えておいてほしいでやんす。デジタル時代の自衛は、もはや選択肢ではなく必須スキルでやんす。泳げないのに海に入るようなもんでやんすからね。」
かっぱ
「せやな。今の時代、ネットリテラシーは生きるために必要な能力や。」
やきう
「ほんで、その能力を子供の頃から教えなあかんってことやな。」
ずん
「でもボク、もう大人なのだ。今から学んでも遅いのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「学びに遅すぎることはないでやんす。おいらだって毎日新しいことを学んでいるでやんすよ。まあ、おいらは天才でやんすけどね。」
やきう
「でも確かに、常に最新情報をキャッチアップしていかなあかんな。技術は待ってくれへんから。」
ずん
「うぅ...大変そうなのだ。でもボクも頑張ってみるのだ。自分の写真が勝手にエッチな画像にされるのは絶対イヤなのだ!...あ、でもボクの顔面偏差値なら誰も作らないかもなのだ。」