# ディスカッション
ゾーラン・マムダニ旋風が示すアメリカ政治の地殻変動
ずん
「アメリカで高学歴のプアが政治を動かし始めているって、これヤバくね?ボクの未来を見ているようで不安になってきたのだ...」
やきう
「お前の未来?そもそもお前、高学歴でもないやろ。心配するだけ無駄や。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...まず整理するでやんす。マムダニが勝ったのは、大卒なのに年収5万~20万ドルでギリギリの生活を送る層の支持を得たからでやんす。」
ずん
「それでも高学歴なんだから、もっと稼げばいいじゃん。努力不足なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それが『学位の過剰生産』でやんす。ニューヨークでは成人の43%が学士号以上を持っているでやんす。希少価値がゼロでやんすね。」
やきう
「つまり大卒が『普通』になってもうたわけやな。ワイらの時代の高卒みたいなもんか。」
かっぱ
「せやな。みんな同じ資格持っとったら、誰も特別やないわ。」
ずん
「じゃあ大学行く意味ないじゃん!ボク、正しかったのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずんは単にサボってただけでやんす。話を戻すでやんすが、この層が危険なのは『積極的』だからでやんす。」
やきう
「積極的ってどういうことや?デモとか暴動とか起こすんか?」
でぇじょうぶ博士
「政治的に動くでやんす。バーニー・サンダースみたいな左翼ポピュリストを支持したり、既存の党を乗っ取ろうとしたりするでやんす。」
かっぱ
「あー、MAGAが共和党を乗っ取ったみたいに、左派が民主党を乗っ取るんやな。」
ずん
「でもさ、民主党ってリベラルでエリートの党じゃなかったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが変わりつつあるでやんす。2024年の敗北で、民主党は『支配エリートの党』から『挫折したエリートの党』へシフトする可能性があるでやんす。」
やきう
「要するに、勝ち組エリートの党から負け組エリートの党になるってことやな。悲しいなぁ。」
かっぱ
「しかも若者の78%がマムダニに投票とか...世代交代が起きとるわ。」
ずん
「若者パワーすげぇのだ!ボクも若いから、何か起こせる気がしてきたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんには無理でやんす。彼らは借金を背負って大学に行き、夢破れた人々でやんす。ずんは最初から夢すら見てないでやんすから。」
やきう
「博士、それ言い過ぎちゃうか...まあ事実やけど。」
かっぱ
「しかしこれ、日本も他人事やないで。氷河期世代とか、まさにこれやろ。」
ずん
「えっ、日本でも起きるのだ?ボク、革命家になれるチャンスなのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「日本の場合、『積極的に動かない』のが問題でやんす。アメリカの高学歴プレカリアートは怒りを政治に向けるでやんすが、日本人は諦めて引きこもるでやんす。」
やきう
「せやな。ワイもその一人やし。怒るより寝る方が楽やもん。」
ずん
「でもさ、マムダニが勝ったからって、何が変わるのだ?結局、政治家なんてみんな口だけじゃん。」
でぇじょうぶ博士
「それが大きな間違いでやんす。マムダニは象徴でやんす。2026年の中間選挙で『青い波』が来たとしても、それは従来の民主党員ではなく、マムダニのようなポピュリストが勝つ可能性が高いでやんす。」
やきう
「つまり、民主党が内部から変質するってことか。面白くなってきたやんけ。」
かっぱ
「右からはMAGA、左からはマムダニ派...真ん中の主流派は挟み撃ちやな。」
ずん
「じゃあアメリカは分裂するのだ?内戦になっちゃうのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「すぐには起きないでやんすが、『エリート過剰生産』が続けば、社会不安は確実に高まるでやんす。歴史が証明しているでやんすよ。」
やきう
「フランス革命も、ロシア革命も、エリート崩れが起こしたもんな。」
かっぱ
「大学出ても食えへん人間が増えたら、そら怒るわ。ワイでも怒るで。」
ずん
「じゃあボク、今のうちに革命の準備しとくのだ!スローガンとか考えないと!」
でぇじょうぶ博士
「ずんには無理でやんす。革命を起こすには、まず『挫折』が必要でやんす。ずんは挫折以前に、挑戦すらしてないでやんすから。」
やきう
「博士、今日キレッキレやな。ずんが可哀想になってきたわ。」
かっぱ
「いや、これが愛のムチってやつやろ。本当のこと言うてるだけや。」
ずん
「ひどいのだ...でも確かに、ボクは借金もないし、高学歴でもないし、革命家の資格ないのだ...」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。ずんはただの傍観者でやんす。まあ、それも悪くない人生でやんすけどね。」
でぇじょうぶ博士
「アメリカの政党システムが根本から変わりつつあるってことでやんす。『1%の党』と『10%の党』だったのが、『勝ち組の党』と『負け組エリートの党』になるかもしれないでやんす。」
かっぱ
「そんで、その負け組エリートが怒りで政治を動かし始めとる、と。」
ずん
「なんか...ボクも大学行っとけばよかったのだ。革命起こせたのに...」
でぇじょうぶ博士
「...ずんは根本的に何も理解してないでやんす。」
やきう
「まあええやん。ずんはずんのまま生きればええんや。革命なんて面倒臭いだけやし。」
かっぱ
「せやな。ワイらは安全なとこから見とこか。どうせ日本は何も変わらへんし。」
ずん
「そうだのだ!ボクは安全地帯から石投げるスタイルでいくのだ!これが一番賢いやり方なのだ!」