ずん
「はかせ、Bloombergのサイト見ようとしたら『お前ロボットじゃないよね?』って聞かれたのだ。ボク、そんなに怪しいのだ?」
やきう
「お前の動き、確かにロボットみたいやもんな。朝起きて飯食ってゲームして寝るだけの単純作業やし。」
ずん
「ひどいのだ!でも、このチェックボックスってなんなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「あれはCAPTCHAという仕組みでやんす。まるで夜のお店の入り口で『会員証見せて』って言われるようなもんでやんすね。」
かっぱ
「ワイ、あれクリックするの面倒臭いねん。なんで人間が人間証明せなあかんのや。」
ずん
「そうなのだ!ボクが人間なのは明らかなのだ!」
やきう
「いや、お前の発言見てたら本当に人間か疑わしいで。『〜なのだ』って、昭和のロボットアニメかよ。」
でぇじょうぶ博士
「実はでやんすね、最近のボットは非常に賢くなってきて、簡単なチェックボックスじゃ見抜けなくなってるでやんす。だから画像選択とか音声認証とか、どんどん面倒になってるでやんす。」
かっぱ
「信号機選べとか、横断歩道選べとか、あれマジでイライラするわ。端っこに写ってるやつはどないすんねん。」
ずん
「わかるのだ!あの微妙なやつ、含めるべきか迷うのだ!」
やきう
「それでミスったら『お前ロボット確定な』って扱いやろ?人権侵害やで、これ。」
でぇじょうぶ博士
「さらに面白いのは、JavaScriptとCookieが必要だって書いてあることでやんす。つまり、プライバシー重視でそれらをブロックしてる人は、ロボット扱いされるでやんすよ。まるで『裸にならないと入店お断り』みたいな横暴でやんす。」
かっぱ
「なんやそれ。プライバシー守ろうとしたら逆に疑われるんか。世知辛い世の中やな。」
ずん
「じゃあボク、Cookie全部受け入れればいいのだ?」
やきう
「バカやろ。それやったら今度は広告が付きまとってくるで。『あなたにオススメ!』ってストーカーみたいに追いかけてくるんや。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。Cookieを許可するということは、自分の行動履歴を企業に売り渡すようなもんでやんす。まるで自分の日記を赤の他人に公開してるようなもんでやんすね。」
かっぱ
「でもな、Bloombergみたいな金融ニュースサイトは有料やろ?金払ってる上に個人情報まで渡すんか。二重取りやん。」
ずん
「そういえば『Bloomberg.com購読で世界のニュースが!』って書いてあったのだ。お金取るのだ?」
やきう
「当たり前やろ。無料でニュース読めると思ってるんか。世の中タダより高いもんはないんやで。」
でぇじょうぶ博士
「実はでやんすね、このロボット認証システム自体が、AIの学習データ収集に使われてた時期があるでやんす。信号機や横断歩道を選ばせることで、自動運転の精度を上げてたでやんす。つまり、ただ働きさせられてたでやんすよ。」
かっぱ
「マジか!ワイら、タダで働かされてたんか!せめてバイト代くれや!」
ずん
「ひどいのだ!ボクらの労働がロボット作りに使われてたのだ!」
やきう
「お前、自分がロボットになるための訓練データ提供してたってことやな。自分で自分の首絞めてるやん。アホやろ。」
でぇじょうぶ博士
「さらに問題なのは、このシステムで弾かれた時でやんす。サポートに連絡しろって言われますけど、サポートもまた『お前ロボットじゃないよね?』って聞いてくるでやんす。無限ループでやんすね。」
かっぱ
「地獄やん...。人間証明するために人間証明が必要って、もう哲学の領域やで。」
ずん
「じゃあボク、もうBloomberg見るの諦めるのだ。Yahoo!ニュースで十分なのだ!」
やきう
「それが正解やな。高い金払って個人情報渡してロボット認証受けてまで見るニュースなんて、結局『株価が上がった下がった』だけやし。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、究極的にはでやんすね、このロボット認証というのは『お前は金を払う価値のある人間か?』を判定してるだけでやんす。貧乏人お断りのドレスコードみたいなもんでやんすよ。」
かっぱ
「身も蓋もないこと言うなや...。でもまあ、そういうことやな。」
ずん
「わかったのだ!つまり、ボクがお金持ちになれば全部解決なのだ!...あれ、でもお金持ちになる方法がわからないのだ。これもロボット認証してもらわないとダメなのだ?」