ずん
「え、太田光代さんって宗教2世だったのだ!?しかも10代で家出とか、ボク以上にヤバいじゃん!」
やきう
「お前が家出したら誰も気づかんやろ。というか、むしろ親が喜ぶんちゃうか?」
かっぱ
「いや、そういう問題やないやろ。母親が再婚相手を勧誘のダシに使うって、どんな宗教や。」
でぇじょうぶ博士
「これは典型的な宗教2世問題でやんすね。母親は娘との関係よりも、信仰を優先してしまった。しかも再婚相手まで勧誘の道具にするとは...まるで人間関係がすべて布教のための駒でやんす。」
ずん
「でも、お母さんだって幸せになりたかっただけなんじゃないのだ?」
やきう
「甘いわ。『ダメ!』って即答やぞ?娘の気持ちガン無視や。これ、親として完全にアウトやろ。」
かっぱ
「しかもや、その再婚相手を入信させるための見合いって...結婚詐欺みたいなもんやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「注目すべきは義父の対応でやんす。高学歴ではないけど『信教の自由』を盾に論理的に拒否し続けた。これは見事な防衛でやんすね。」
ずん
「でもさ、家族みんなで同じ宗教信じてたら平和だったんじゃないのだ?」
やきう
「お前、何言うとんねん。それ完全に洗脳される側の発想やぞ。」
かっぱ
「そもそも、家に勧誘者が押しかけて囲んで説得とか、ヤクザの取り立てと変わらんやん。」
でぇじょうぶ博士
「宗教2世問題の本質は、子供に選択肢がないことでやんす。生まれた瞬間から特定の価値観を押し付けられ、疑問を持つことすら許されない環境。光代さんは6歳で母との蜜月が終わり、思春期で決定的な亀裂が生じたわけでやんすね。」
ずん
「じゃあ、お母さんは娘より宗教が大事だったってことなのだ?」
やきう
「そういうこっちゃ。光代さんが『あれは親じゃない』って言うのも当然や。普通の親なら子供の『わたしじゃダメなの?』に『ダメ!』なんて即答せんわ。」
かっぱ
「太田光もボーゼンとするわな。自分の嫁がそんな環境で育っとったなんて。」
でぇじょうぶ博士
「興味深いのは、この義父が論理で対抗したことでやんす。感情論ではなく、憲法という法的根拠を持ち出した。これは宗教勧誘への最も効果的な対処法の一つでやんすね。」
ずん
「でも結局、光代さんは家を出たんでしょ?その後どうなったのだ?」
やきう
「そら、宗教活動に明け暮れる母親と、それを拒否する父親の板挟みやろ。家におったら精神崩壊するわ。」
かっぱ
「10代で自立って、相当な覚悟やで。普通の家出とはわけが違う。」
でぇじょうぶ博士
「宗教2世が抱える問題は深刻でやんす。統計によれば、宗教2世の多くが家族関係のトラウマを抱え、成人後もその影響に苦しんでいるでやんす。光代さんの場合、母親が『保険営業』と『宗教活動』の二足のわらじで、娘との時間はほとんどなかったと推測されるでやんすね。」
ずん
「じゃあ、ボクのお母さんがパチンコ依存症なのと同じようなもんなのだ?」
かっぱ
「でもな、パチンコと宗教じゃレベルが違うで。宗教は『正しいこと』って本人が信じ込んどるから、周りがどんだけ止めても無駄なんや。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。依存症は『やめたい』という気持ちがあるけど、狂信的な宗教信者は『これが正しい』と確信している。だから説得が極めて困難でやんすね。むしろ、反対されればされるほど『悪魔の誘惑』だと解釈して、より深く信仰に傾倒するでやんす。」
ずん
「うわぁ...それじゃあ、光代さんは逃げるしかなかったのだ。でも10代で一人暮らしって、お金どうしたのだ?」
やきう
「働いたんやろ。甘えとるお前とは大違いや。」
かっぱ
「しかし、この義父はええ人やったんかもな。勧誘を論破し続けたんやろ?家庭内で孤立しとったんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「義父の立場も相当厳しかったはずでやんす。妻は宗教にのめり込み、娘は反発して家を出る。結婚が『入信させるための罠』だったと気づいた時の絶望感は計り知れないでやんすね。まるでトロイの木馬ならぬ、『宗教の花嫁』でやんす。」
ずん
「じゃあ、その宗教の人たちは悪い人たちなのだ?」
やきう
「そら悪いやろ。人の結婚まで布教の道具にしとんねんから。完全に詐欺集団や。」
かっぱ
「まぁ、信者からしたら『救済』のつもりなんやろうけどな。そこが厄介なんや。悪気がないと思い込んどるから、タチが悪い。」
でぇじょうぶ博士
「宗教勧誘の問題点は、相手の意思を尊重しないことでやんす。『信じれば幸せになれる』という一方的な価値観の押し付け。しかも家族関係を利用して圧力をかけるのは、心理的虐待に近いでやんすね。」
ずん
「でも、今の光代さんは社長として成功してるんでしょ?結果オーライなのだ!」
やきう
「お前、ホンマにアホやな。成功したから『結果オーライ』やない。トラウマは一生残るんや。」
かっぱ
「そうや。むしろ、あの環境から這い上がって成功したからこそ、どんだけ辛かったか分かるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「光代さんの成功は、母親との決別があったからこそでやんす。もし宗教に染まったままだったら、今の彼女はいなかった。つまり、『親じゃない』と見切りをつけた勇気が、今の成功につながったわけでやんすね。」
ずん
「なるほど...じゃあ、ボクも親と決別したら成功できるのだ!?」
かっぱ
「それにな、光代さんは10代で自立したけど、お前は30過ぎてもニートやんけ。比較にならんわ。」
でぇじょうぶ博士
「宗教2世問題は今も続いているでやんす。統一教会の問題が表面化したことで、ようやく社会的な関心が高まったけど、解決には程遠い。光代さんのように声を上げる人が増えることが、第一歩でやんすね。」
ずん
「でもさ、お母さんは今どう思ってるのかな?娘が有名人になって、こんな話が本に載って...」
やきう
「そんなん、まだ『娘が間違っとる』とか思っとるんちゃうか。宗教やってる奴は自分が正しいと思い込んどるからな。」
かっぱ
「もしかしたら、『娘が成功したのは私の信仰のおかげ』とか言い出すかもな。都合よく解釈するんが宗教信者の特徴や。」
でぇじょうぶ博士
「認知的不協和の典型でやんすね。自分の信念と現実が矛盾した時、人は現実を歪めて解釈する。母親が娘との関係を修復できない理由も、そこにあるでやんす。『私は間違っていない』という前提を崩せないから、永遠に分かり合えないでやんすね。」
ずん
「それって、ボクが『働かないのは社会が悪いから』って言い張ってるのと同じなのだ!...あれ?」