ずん
「なんか作家が『スーパーマンは主人公にしない』って言ってるらしいのだ。つまり、ボクみたいなダメ人間にもチャンスがあるってことなのだ?」
やきう
「お前はダメ人間やなくて、ダメの化身やろ。成長する気配すらないやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、これは興味深い創作論でやんすね。井原忠政氏は『欠点だらけの人間が運命に翻弄されながら成長する』ことにカタルシスがあると言っているでやんす。」
かっぱ
「ほんで、主人公は熊みたいなデカい男で野太刀振り回すんやろ?なんやそれ、ゴリ押しやん。」
ずん
「でも待つのだ!デカくて強いって、それもうスーパーマンじゃないのだ?矛盾してるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そこが面白いポイントでやんす。物理的な強さと、人間的な完成度は別物でやんすからね。巨体でも心は未熟、それが成長の余地を生むでやんす。」
やきう
「ワイ思うんやけど、最近の創作物って落ちこぼれ主人公ばっかやな。なろう系とか見てみぃ、みんな最初ダメダメやん。」
かっぱ
「そら読者が自己投影しやすいからやろ。完璧超人の話なんか、誰も感情移入できへんわ。」
ずん
「じゃあボクも小説の主人公になれるってことなのだ!欠点だらけだし、翻弄されまくってるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、ずんには『成長する』という最も重要な要素が欠けているでやんす。むしろ退化してるまである気がするでやんす。」
やきう
「しかも右近って実在の人物らしいやん。無名武士やったのに、こんな風に小説の主人公になれるんやな。死んでから評価されるタイプや。」
かっぱ
「熊みたいな大男で野太刀って、RPGの脳筋キャラやん。魔法使いとか弓使いはスルーして、ひたすら物理攻撃や。」
ずん
「でも師匠が飄々としてるって設定も面白いのだ。弟子がゴリゴリの脳筋で、師匠が掴みどころないって、バディものの王道なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。対照的なキャラクターを配置することで、お互いを引き立てる。これは創作の基本でやんすね。」
やきう
「でもな、『スーパーマンは主人公にしない』って言いながら、結局強キャラ作ってるのは草生える。言ってることとやってること違うやんけ。」
かっぱ
「まあ確かに。熊みたいなデカさで野太刀振り回せる時点で、フィジカルエリートやもんな。」
ずん
「つまり、見た目は強そうでも中身はポンコツってことが大事なのだ。ボクも見た目だけは可愛いから、主人公の素質あるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんの場合は、見た目も中身もポンコツという致命的な問題があるでやんす。しかも自覚がないという三重苦でやんす。」
やきう
「井原氏が『日本の漫画もそう』って言ってるけど、ナルトとか悟空とか、確かに最初は落ちこぼれやったな。でも結局チート能力持ちやん。」
かっぱ
「そらそうや。最初弱くても、血統が良かったり、特殊能力あったりするんやもん。完全な凡人が活躍する話なんか、ほぼないで。」
ずん
「じゃあ結局、落ちこぼれ設定って最初だけの飾りってことなのだ?読者を騙してるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そういう見方もできるでやんすね。でも大事なのは『成長過程』を描くことでやんす。最初から強いと、その過程が描けないでやんすから。」
やきう
「ワイが気になるのは、この右近って実在の人物なんやろ?無名武士やのに、どうやって資料集めたんや。ほぼ創作ちゃうんか。」
かっぱ
「歴史小説なんてほとんど創作やろ。『実在の人物』って看板だけ借りて、中身は作者の妄想や。」
ずん
「それって詐欺じゃないのだ!?歴史小説って言いながら、ほぼファンタジーなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。歴史小説は『史実をベースにしたフィクション』でやんす。完全なノンフィクションとは誰も言ってないでやんす。」
やきう
「でも『実在の武士』って言われたら、読者は『本当にあった話』やと思うやん。そこがズルいわ。」
かっぱ
「まあでも、完全創作よりは説得力出るからな。『昔の人もこんな悩み持ってたんや』って共感しやすいし。」
ずん
「じゃあボクも500年後には『実在のダメ人間・ずん』として小説の主人公になれるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「500年後の人類が、ずんのような人物を主人公にするほど文明が退化していないことを祈るでやんす。」
やきう
「っていうか、この記事って結局『キャラ作りの裏話』だけやん。肝心の物語の面白さについては何も語ってへんやんけ。」
かっぱ
「インタビューの切り抜きやからしゃあないやろ。全文読まんと分からんわ。でも『熊男が野太刀振り回す』だけで、なんとなく面白そうな気はするな。」
ずん
「ボクはむしろ師匠の柳生宗章って人が気になるのだ。飄々としてる系のキャラって、実は最強パターンが多いのだ。」
でぇじょうぶ博士
「いい着眼点でやんす。飄々としたキャラは、余裕の表れでやんすからね。修羅場をくぐり抜けてきた証拠でやんす。」
やきう
「でも『作者の趣味』って正直に言うのは草。もっとそれっぽい理由つければええのに、『好きやから』って。」
かっぱ
「逆に好感持てるわ。変に理屈こねるより、『好きやから書いた』の方が清々しいやん。」
ずん
「つまり創作って、結局作者の趣味と妄想の産物ってことなのだ。深く考えても意味ないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それを言ったら元も子もないでやんす。でも確かに、どんな作品も最終的には作者の『好き』が詰まっているでやんすね。」
やきう
「ワイ思うんやけど、『スーパーマンは主人公にしない』って言いながら、結局スーパーマン作ってるのが一番面白いポイントやと思うわ。」
かっぱ
「ほんまやな。物理的には超人やのに、精神的には未熟って設定、よう考えたら矛盾してるもんな。でもそれが逆に人間臭さ出してるんやろな。」
ずん
「じゃあボクも今日から『精神的に未熟な超人』を目指すのだ!...って、あれ?ボク超人要素ないのだ。ただの未熟者なのだ!詰んだのだ!」