ずん
「アメリカで3億ドルの訴訟とか、もうスケールがでかすぎて現実味ないのだ!」
やきう
「ワイもそう思うで。でも日本円で約450億円やぞ。これ、タワマン何棟分や」
でぇじょうぶ博士
「まあ、アメリカの損害賠償は懲罰的な意味合いが強いでやんすからね。日本の『誠に遺憾である』とは訳が違うでやんす」
ずん
「でも、もう本人死んでるんだし、今さら訴えても意味ないんじゃないのだ?」
やきう
「お前、マジでそれ言うんか。被害者の気持ち考えたことあるんか?あ、ニートには無理か」
でぇじょうぶ博士
「ブレナン弁護士が指摘してる通り、問題は喜多川氏と深く関わった人々が今も業界に残ってることでやんす。まるでゾンビ映画のように、形を変えて生き続けてるでやんすよ」
ずん
「歌舞伎の衣装替えって例え、めちゃくちゃうまいこと言ってるのだ!」
やきう
「そこ感心するとこちゃうやろ。スマイル社からスタート社って、名前変えただけで中身一緒って話やぞ」
でぇじょうぶ博士
「おいらが驚いたのは、2000年の時点でニューヨークタイムズが報じてたことでやんす。つまり20年以上も『公然の秘密』だったわけでやんすね」
ずん
「じゃあなんで誰も止めなかったのだ?日本のメディアも警察も政府も全員グルだったってことなのだ?」
やきう
「グルっていうか、見て見ぬふりやろな。権力に忖度する日本の悪い癖や。ワイは家から出んけど」
でぇじょうぶ博士
「安倍元首相が弔電送ってたってのも象徴的でやんすね。まるで国家ぐるみで『なかったこと』にしようとしてたみたいでやんす」
ずん
「でも、エプスタインとかワインスタインとかと比較されても、ボクよく知らないのだ」
やきう
「そら引きこもってYouTube見てるだけやからな。エプスタインは拘置所で死んで、ワインスタインは刑務所や。つまり、ジャニーさんも本来そうあるべきやったってことやで」
でぇじょうぶ博士
「アメリカの法制度なら確実に逮捕されてたでやんすね。日本の場合、被害者が声を上げにくい構造的な問題があるでやんす。まるで密室で培養されたカビのように、闇が広がり続けたでやんす」
ずん
「3億ドルって、勝訴したら本当に払えるのだ?」
やきう
「払えるわけないやろ。でも、それが狙いちゃうで。社会的制裁と問題の可視化や」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。アメリカの懲罰的賠償は『こんなことしたら破滅するぞ』っていう見せしめの意味があるでやんす。日本の『反省してます』とは重みが違うでやんすよ」
ずん
「でも結局、被害者は救われないんじゃないのだ?お金もらっても心の傷は消えないのだ」
やきう
「お前、たまにええこと言うやん。珍しいな。明日雪降るで」
でぇじょうぶ博士
「確かにずんの言う通り、金銭的補償だけでは解決しないでやんす。でも、『あなたは被害者です』と法的に認められることの意味は大きいでやんすよ」
ずん
「それにしても、なんで今になってアメリカで訴訟なのだ?日本じゃダメだったのだ?」
やきう
「そら日本の司法が信用されてへんからやろ。最高裁が性加害認めても誰も裁かれへんかったんやから」
でぇじょうぶ博士
「ネバダ州を選んだのは、時効の特例があるからでやんす。性的虐待の訴訟では、被害者が成人してから一定期間内なら訴えられる制度があるでやんすよ」
ずん
「じゃあ、これからどうなるのだ?裁判勝てるのだ?」
やきう
「勝てるかどうかより、世界中に問題が知れ渡ることが重要やろな。日本のメディアが隠してきたことが、全部バレるわけや」
でぇじょうぶ博士
「BBCのドキュメンタリーの影響も大きかったでやんすね。外圧がなければ、日本は変わらないという悲しい現実でやんす」
ずん
「でも、ジャニーズのタレントたちはどうなるのだ?彼らも被害者なのに、仕事なくなっちゃうのだ?」
やきう
「お前、そこ心配するんか。優しいやんけ。でも、それとこれとは話が別やで」
でぇじょうぶ博士
「タレントの処遇は難しい問題でやんすね。彼らも被害者である可能性が高いでやんすが、同時に事務所の看板を背負って活動してきたわけでやんすから」
ずん
「なんか複雑すぎて、ボクの頭じゃ処理しきれないのだ!」
やきう
「普段から使ってへんからな、その頭。錆びついとるで」
でぇじょうぶ博士
「ブレナン弁護士が『歌舞伎の衣装替え』と表現したのは的確でやんすね。見た目は変わっても、中の人間は同じ。まるで詐欺師がカツラを変えてるようなもんでやんす」
ずん
「でも正直、3億ドルって現実的じゃないから、結局和解とかになるんじゃないのだ?」
やきう
「そら現実的には和解やろな。でも、それでも訴訟起こした意味はあるで。日本の『臭いものに蓋』文化に風穴開けたわけやから」
でぇじょうぶ博士
「おいらが一番問題だと思うのは、この構造が今も続いてることでやんす。子どもたちと接してる人間が同じって、それ完全にアウトでやんすよ」
ずん
「じゃあ、もう芸能界全体を解体するしかないのだ!」
やきう
「極論すぎるわ。でも、膿を出し切らんと次に進まれへんのは確かやな」
でぇじょうぶ博士
「アメリカでワインスタインの会社が倒産したように、本来なら事務所自体が存続できないレベルの問題でやんすからね」
ずん
「でもさ、ボクが一番疑問なのは、なんでみんな知ってたのに黙ってたのだ?共犯じゃないのだ?」
やきう
「お前、核心突いたな。その通りや。知ってて黙ってたメディアも政治家も全員共犯や」
でぇじょうぶ博士
「『公然の秘密』って言葉が全てを物語ってるでやんすね。みんな知ってた。でも誰も声を上げなかった。まるで裸の王様の逆バージョンでやんす」
ずん
「裸の王様の逆って、服着てる王様なのだ?普通じゃないのだ」
やきう
「そうちゃうわ。みんな王様が裸なの見えてるのに『素敵な服ですね』って言い続けてたってことやろ」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。そして今回、アメリカの弁護士が『王様は裸だ!』と叫んだわけでやんすね」
ずん
「じゃあボクも叫ぶのだ!王様は裸なのだ!...って、今さら言っても遅いのだ?」
やきう
「お前が叫んでも誰も聞いてへんから安心せえ」
でぇじょうぶ博士
「でも、遅くても声を上げることに意味があるでやんす。沈黙は共犯と同じでやんすからね」
ずん
「でもさ、結局お金で解決しようとしてるのも変な話なのだ。心の傷はお金じゃ癒えないのだ」
やきう
「またええこと言うやん。でも、法的責任を追及する手段が金銭賠償しかないのが現実やねん」
でぇじょうぶ博士
「アメリカの司法制度では、懲罰的賠償によって『二度とこんなことするな』というメッセージを送るでやんす。金額の大きさが重要なんでやんすよ」
ずん
「なるほど!じゃあボクもこれから何かあったら、とりあえず3億ドル請求すればいいのだ!」
やきう
「お前が誰かに3億ドル請求される側の人間やろが」
ずん
「えっ、ボク何かしたのだ!?心当たりないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「この裁判の行方は、日本の芸能界だけでなく、社会全体の問題として注目されるでやんすね。果たして日本は変われるのか...おいらは懐疑的でやんすが」
やきう
「解決なわけないやろ。これはまだ序章や。これから本当の地獄が始まるんやで」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。スマイル社とスタート社がどう対応するか、そして日本の司法がどう動くか。まだまだ目が離せないでやんす」
ずん
「じゃあボクは目を離して、とりあえず寝るのだ!複雑すぎて頭痛いのだ!」
やきう
「お前、人生から目ェ離しすぎやろ。いつ本気出すねん」