ずん
「イランの首都が水不足で避難とか、もはやSF映画なのだ!これ本当にヤバいやつじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。1500万人が暮らすテヘランのダムが貯水率11%でやんす。まるで砂漠で水筒の最後の一滴を巡って争うような状況でやんすよ。」
やきう
「ワイの風呂の残り湯の方がまだ多いんちゃうか。てか、富裕層が住んどる首都でこれって、他の地域はもっとエグいことになっとるやろ。」
かっぱ
「9月から20州で一滴も雨降ってへんって、もう呪われとるレベルやん。神様なんかしたんやろな。」
ずん
「でも博士、雨が降らないなら海水を真水にすればいいのだ!ボク天才なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、イランは内陸国じゃないでやんすけど、海水淡水化プラントを全国に作るには莫大なエネルギーと資金が必要でやんす。それに間に合わないでやんすよ。」
やきう
「つーか、40年間で最悪の干ばつとか言うとるけど、そもそも数十年も過剰取水しとったんやろ?自業自得やんけ。」
かっぱ
「ほんまやで。老朽化したインフラ、ダム乱立、汚職疑惑...全部人災やんけ。気候変動のせいにしとるけど、お前らが水使いすぎたんちゃうんかい。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。専門家のマダニ氏が『水破産』と表現してるでやんすが、地下水のくみ上げ速度が補充速度を上回る状態が続けば、これはもう詰んでるでやんすよ。」
ずん
「じゃあもう手遅れってことなのだ?テヘランの人たちはどうすればいいのだ?」
やきう
「大統領が『避難しろ』言うとるやんけ。1500万人がどこに避難すんねん。周辺国も水不足やのに、受け入れてくれるわけないやろ。」
かっぱ
「避難は現実的やないって専門家も言うとるしな。結局、配給制で耐えるしかないんちゃうか。まあ、富裕層は水買い占めて、貧困層が干上がるいつものパターンやろうけど。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。第2の都市マシュハドの貯水池も3%でやんすから、全国規模の大惨事でやんす。衛星写真で見ると、川床が完全に干上がってて、まるで月面のクレーターみたいでやんすよ。」
ずん
「うわぁ...想像しただけで喉が渇くのだ。でも、他の国は大丈夫なのだ?日本とかは?」
やきう
「日本も他人事やないで。地下水のくみ上げすぎで地盤沈下しとる地域あるし、気候変動で降水パターン変わっとるからな。イランの今日が日本の明日かもしれへんで。」
かっぱ
「せやな。世界中で水争いが始まるんちゃうか。水が石油より価値ある時代が来るで。」
でぇじょうぶ博士
「すでにその兆候はあるでやんす。中東では水資源を巡る紛争が絶えないでやんすし、アフリカでも湖の縮小で国際問題になってるでやんす。イランのケースは氷山の一角でやんすよ。」
ずん
「むぅ...じゃあボクたちも節水しないとダメなのだ?」
やきう
「今さら個人の節水とか焼け石に水やろ。問題は産業用水と農業用水や。家庭用水なんて全体の1割もないで。」
かっぱ
「ほんまやな。でも個人でできることゼロやないで。無駄遣いせんことは基本やし、水を大切にする文化を作らなあかんわ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。それに技術革新も重要でやんす。漏水を減らす新しい配管技術、効率的な灌漑システム、そして何より水の循環利用でやんす。おいらも研究してるでやんすよ。」
ずん
「博士すごいのだ!じゃあイランも博士の技術を使えばいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...おいらの研究はまだマウスの実験レベルでやんす。人間に応用するには最低でも30年かかるでやんす。」
やきう
「30年後にはイラン干からびて砂漠になっとるわ。てか、お前の研究いつも実用化せえへんやんけ。」
かっぱ
「まあまあ。でも本気で考えたら、イランが取れる選択肢って限られとるよな。海水淡水化、徹底的な節水、人口分散、あとは...」
でぇじょうぶ博士
「...科学者のおいらとしては推奨できないでやんすが、心理的効果はあるかもしれないでやんすね。藁にもすがる思いでやんす。」
やきう
「いや、もう本当に藁もないやろ。干ばつで農作物も全滅しとるで。食料危機も同時に来とるんちゃうか。」
かっぱ
「地獄やん。水なし、食料なし、逃げ場なし。これもう詰んどるやん。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。水破産という表現は的確でやんす。経済が破綻するように、水資源も破綻するでやんす。そして水は印刷して増やせないでやんす。」
ずん
「怖すぎるのだ...ボク、これから水を大切にするのだ!」
やきう
「お前、昨日3時間も風呂入っとったやんけ。説得力ゼロやぞ。」
かっぱ
「ずん、お前が節水したところで焼け石に水やけど、まあやらんよりマシやな。」
ずん
「む、むぅ...じゃあボク、シャワーだけにするのだ!...週に1回くらい!」
でぇじょうぶ博士
「それは節水じゃなくて不潔でやんす...。」
やきう
「週1とか、もはや中世ヨーロッパの貴族やんけ。お前から異臭漂うで。」
かっぱ
「やめとけ。お前の体臭でテヘランより先に周りが避難するわ。」
ずん
「ひ、ひどいのだ!じゃあボクはどうすればいいのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「普通に毎日シャワー浴びて、無駄遣いしなければいいだけでやんす。あと、水問題に関心を持ち続けることが大事でやんすよ。」
やきう
「ほんまやな。イランの危機は対岸の火事やない。いつか日本にも来るかもしれへん問題や。」
かっぱ
「せや。水があること自体が当たり前やないんやで。蛇口ひねったら水が出るって、実は奇跡みたいなもんやからな。」
ずん
「なんか急に深い話になったのだ...でも、イランの人たちが無事だといいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。国際社会の支援も必要でやんすが、根本的には持続可能な水資源管理に転換しないと解決しないでやんす。」
やきう
「まあ、それができてたら最初からこんなことなってへんけどな。人間って学習せえへん生き物やし。」
かっぱ
「悲観的やなぁ。でも、危機感持つことが第一歩やで。イランの状況見て、世界中が水の大切さに気づけばええんやけどな。」
ずん
「そうなのだ!ボクも今日からペットボトルの水を買い占めて備蓄するのだ!これで完璧なのだ!」