ずん
「入会金0円!」って聞いたら、普通は「お得じゃん!」って思うのだ。でも実際は最初から取ってなかったって、これ完全に詐欺なのだ?
やきう
「ワイ、前からNOVAは怪しいと思っとったわ。駅前留学とか言うて、結局どこにも留学しとらんやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。これは景品表示法違反、つまり『有利誤認』というやつでやんす。例えるなら、『今日は特別に息を吸うのをタダにします!』って言ってるようなもんでやんすね。」
ずん
「え、それって最初から無料なのに、お得だって思わせてるってことなのだ?頭いいのか悪いのかわからないのだ...」
やきう
「いや、これは完全に確信犯やろ。『0円キャンペーン』って銘打っとけば、『普段は取ってます』って印象を与えられるからな。消費者をナメとるわ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。実は入会金を徴収した実績がないのに、『0円』を打ち出すことで、あたかも通常は有料であるかのように錯覚させるでやんす。心理学で言う『アンカリング効果』を悪用してるでやんすね。」
ずん
「じゃあ他の会社も同じことやってるんじゃないのだ?『今だけ半額!』とか『期間限定!』とか、実は全部嘘なのだ?」
やきう
「お前、やっと気づいたんか。『通常価格』なんて存在せえへんねん。全部が『セール価格』や。家電量販店とか見てみいや。365日『決算セール』しとるで。」
でぇじょうぶ博士
「ふむふむ、鋭い指摘でやんすね。実際、景品表示法では『二重価格表示』についても厳しく規制してるでやんす。でも、グレーゾーンで巧妙に逃れてる企業は多いでやんすよ。」
ずん
「ということは、ボクたち消費者は常に騙されてるってことなのだ!?信じられるものは何もないのだ!」
やきう
「当たり前やろ。資本主義社会で生きるっちゅうことは、そういうことや。騙す方が賢くて、騙される方がアホなんや。」
でぇじょうぶ博士
「そこまで絶望的に考える必要はないでやんす。今回の措置命令は、消費者庁がちゃんと仕事してる証拠でやんすよ。つまり、監視の目はあるってことでやんす。」
ずん
「でも、NOVAって昔も問題起こしてなかったのだ?一回潰れたんじゃないのだ?」
やきう
「せや、2007年に経営破綻しとるわ。当時は『前払い受講料の返金トラブル』で大問題になったんや。それでも復活して、また同じようなことしとるんやからな。学習能力ゼロやで。」
でぇじょうぶ博士
「正確には、別会社が事業を引き継いだ形でやんす。だから『同じNOVA』とは言い切れないでやんすが...まあ、ブランドイメージを利用して商売してる以上、過去の悪行も背負うべきでやんすね。」
ずん
「じゃあ英会話スクール自体が信用できないってことなのだ?ボク、英語ペラペラになりたいのに...」
やきう
「今どき英会話スクールとか情弱の極みやろ。YouTubeで無料で学べるし、オンライン英会話なら月5000円や。駅前まで通う交通費と時間の無駄やで。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、対面でのコミュニケーションには価値があるでやんすけどね。問題は、その価値に見合った料金体系かどうかでやんす。NOVAの場合、不透明な料金表示で消費者を惑わせたから、今回お咎めを受けたでやんす。」
ずん
「じゃあ、これからNOVAはどうなるのだ?潰れちゃうのだ?」
やきう
「措置命令だけやったら大したダメージはないやろな。せいぜい『再発防止策を講じます』ってお茶を濁して終わりや。本気で潰す気なら、業務停止命令とか出さなアカンけど、そこまではせえへんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「ただし、ブランドイメージは確実に傷つくでやんすね。すでに一度破綻した過去があるのに、また不誠実な商売をしてたとなれば、消費者の信頼は地に落ちるでやんす。」
ずん
「でも、それでも通い続ける人っているんじゃないのだ?」
やきう
「おるやろな。情報弱者とか、すでに高額な前払い金払ってもうた人とかな。サンクコストの呪縛や。『ここまで払ったんやから、もったいない』って思考停止するんや。」
でぇじょうぶ博士
「それこそが企業側の狙いでやんすね。高額な契約を結ばせて、途中で辞めにくくするでやんす。まるで、蜘蛛の巣に引っかかった昆虫のようでやんす。もがけばもがくほど、糸に絡まるでやんす。」
ずん
「怖すぎるのだ...じゃあボクはどうすればいいのだ?英語を学びたいけど、騙されたくないのだ!」
やきう
「簡単や。無料で学べるツールを使えばええねん。Duolingoとか、BBC Learning Englishとか、いくらでもあるで。金払う必要なんてないんや。」
でぇじょうぶ博士
「ただし、継続するためのモチベーション管理が難しいでやんすけどね。その点、スクールは『強制力』があるから、怠け者には向いてるでやんす。でも、その『強制力』に何十万も払う価値があるかは疑問でやんすね。」
ずん
「つまり、ボクみたいな怠け者は英語を学ぶこと自体諦めたほうがいいってことなのだ...?」
やきう
「そういうこっちゃ。お前、日本語もまともに喋れへんのに、英語とか100年早いわ。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは言い過ぎでやんす。ただ、現実的に考えると、英語学習には継続的な努力が必要でやんす。『駅前留学』なんて甘い言葉に踊らされず、地道に勉強するしかないでやんすよ。」
ずん
「でも地道な努力って一番つまんないのだ...やっぱりボクには無理なのだ...」
やきう
「お前、ほんまに根性ないな。そんなんやから、いつまで経ってもダメなんや。英語できへんかったら、一生日本に引きこもっとけや。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、そこまで厳しく言わなくてもいいでやんす。要するに、今回の教訓は『うまい話には裏がある』ということでやんす。『入会金0円』に釣られる前に、冷静に考える習慣をつけるべきでやんすね。」
ずん
「じゃあ、結局ボクは英語を学ばないで、日本語だけで生きていくのだ。それが一番安全で確実なのだ!...あれ、でもそれってボクの成長を放棄してるってことなのだ?」
やきう
「今更気づいたんか。お前の人生、最初から成長なんて放棄しとるやろ。英語云々の前に、まず自分の人生見つめ直せや。」
ずん
「ぐぬぬ...でも、NOVAが悪いのであって、ボクは悪くないのだ!被害者なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君は別にNOVAに通ってないでやんすよね?」
ずん
「あっ...そういえばそうだったのだ!じゃあボクは完全に無関係なのだ!よかったのだ!これで心置きなくダラダラできるのだ!」