ずん
年賀状が減ってるのに、年賀状やめるグッズが売れまくってるって、これ完全に矛盾してないかなのだ?
でぇじょうぶ博士
むむむ、実は矛盾してないでやんす。年賀状を出す人は減ってるでやんすが、やめる人はもっと増えてるでやんす。つまり、日本人は「やめる」ことすら礼儀正しくやろうとする民族でやんすね。
やきう
ワイからしたら、LINEで「もう年賀状やめるわ」って送ればええだけやん。わざわざグッズ買ってまでやめるって、アホちゃうか?
ずん
でもさ、それって結局最後の年賀状送ってることになるよね?やめるためにもう一回やるって、なんか変なのだ。
でぇじょうぶ博士
それが日本の美学でやんす。まるで切腹する前に身なりを整えるようなもんでやんすね。最後まで礼儀を尽くすのが日本人の習性でやんす。
やきう
いや待て、それより「年賀状つなぎ」ってなんやねん。やめるんちゃうんかい。結局やるんかいって感じやろ。
ずん
あー、わかったのだ!これって「別れるけど友達でいよう」みたいなやつなのだ!
でぇじょうぶ博士
まさにそうでやんす。人間関係の断捨離をしながらも、完全に切らないという高度な社交術でやんす。日本人は関係を終わらせることすら関係を続ける口実にするでやんすね。
やきう
めんどくさい民族やな、ほんま。ワイなんか年賀状なんて最初から出したことないで。人間関係も最初からないしな。
でぇじょうぶ博士
やきう君の場合は「年賀状じまい」どころか「人生じまい」に近いでやんすからね。参考にならないでやんす。
やきう
うるさいわ。でもな、考えてみいや。年賀状やめるグッズが品薄ってことは、みんな急いでやめたがってるってことやろ?これ、日本社会の息苦しさの表れやないか?
でぇじょうぶ博士
確かに一理あるでやんす。年賀状という文化は、義理と人情の象徴でやんした。それをやめたいけど、やめる時すら礼儀を尽くさなければならない。これは現代日本人の二重苦でやんすね。
やきう
二重苦どころか三重苦や。やめるグッズ買う金もかかるんやからな。やめるのにも金がいる社会って、どんだけ搾取されてんねん。
ずん
じゃあボク、最初からやらなければいいってことに気づいたのだ!天才なのだ!
でぇじょうぶ博士
それは違うでやんす、ずん君。年賀状を一度もやったことがない人は、「年賀状じまい」という儀式にも参加できないでやんす。つまり、社会的イベントから完全に排除されてるでやんす。
やきう
おいおい、はかせ。それってワイのことディスってんのか?ワイは自主的に排除されとるだけや。
ずん
自主的って言えば聞こえはいいけど、ただのぼっちなのだ。
でぇじょうぶ博士
まあまあ、落ち着くでやんす。ここで注目すべきは「年賀状つなぎ」という新概念でやんす。これは「完全にやめるわけじゃないけど、ちょっと距離を置きたい」という微妙な人間関係を表現する新しいツールでやんすね。
やきう
それってただの都合のええ逃げ道やろ。はっきり言えや、もう付き合いたくないって。
ずん
でも日本人ってそういうの苦手なのだ。だから遠回しに伝えるのだ。
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。「年賀状つなぎ」は、言わば人間関係のグレーゾーンを可視化したものでやんす。白黒つけず、灰色のまま保留する。これぞ日本人の神髄でやんすね。
やきう
神髄っちゅうか、優柔不断なだけやろ。ワイからしたら時間の無駄や。その時間で株価チェックしたほうがマシやわ。
でぇじょうぶ博士
しかし考えてみれば、この「年賀状じまい」ブームは、ある意味で日本社会の効率化でやんすね。無駄な儀礼を省いて、本当に大切な人とだけつながる。これは合理的判断でやんす。
ずん
でも、その「大切な人」を選ぶ作業がめんどくさいのだ!全員やめるか、全員続けるか、どっちかにしてほしいのだ!
でぇじょうぶ博士
それができないのが人間でやんす。おいらも研究仲間には年賀状を送るでやんすが、元カノには送らないでやんす。まあ、元カノなんていないでやんすけど。
ずん
でもさ、結局この年賀状問題って、日本人が変化を恐れてるだけなのでは?やめたいけどやめられない、でもやめたいからグッズを買う。これって優柔不断の極みなのだ。
でぇじょうぶ博士
鋭い指摘でやんす。日本人は変化を段階的に受け入れる民族でやんす。いきなりゼロにするのではなく、「年賀状つなぎ」という中間地点を作る。これは文化的クッションでやんすね。
やきう
クッションっちゅうか、ただの現実逃避やん。はっきり言えばええねん。「もう面倒くさいからやめます」って。
ずん
でもそれ言ったら、「冷たい人」って思われるのだ。日本では正直者が損するのだ。
でぇじょうぶ博士
まさにそこでやんす。「年賀状じまい」グッズは、正直になるための免罪符でやんす。「グッズを使ってちゃんと伝えた」という言い訳ができるでやんすね。
やきう
言い訳文化ここに極まれりやな。ワイはもう呆れたわ。そんな面倒なことするくらいなら、最初から人付き合いせん方がマシや。
でぇじょうぶ博士
しかし、この現象には経済的側面もあるでやんす。年賀状市場は縮小してるでやんすが、「やめる市場」は拡大してるでやんす。つまり、新しいビジネスチャンスが生まれてるでやんすね。
やきう
ビジネスチャンスって、人の優柔不断につけ込んで金儲けしてるだけやろ。えげつないわ。
ずん
でも需要があるなら供給するのは当然なのだ。資本主義の基本なのだ!
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。次は「年賀状つなぎ」の次のステップ、「年賀状再開」グッズが出てくるかもしれないでやんすね。一度やめた人が、また始める時のためのグッズでやんす。
やきう
もうええわ。そんなん出たら完全に資本主義の犬やん。ワイは絶対買わんで。
ずん
やきうはそもそも買う友達がいないから関係ないのだ。ボクは... ボクも友達少ないから、年賀状じまいグッズすら必要ないのだ!むしろボクの存在自体が「人生じまい」なのだ!