ずん
「はかせ!アサヒのシステム障害でビール業界全体が品薄になるって、これもう戦争なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、これは興味深い現象でやんすね。一社のシステム障害が業界全体を巻き込む連鎖反応を起こしているでやんす。」
やきう
「ワイの会社の飲み会、もうビール無くなってコーラで乾杯やで。これ文明の終わりやろ。」
かっぱ
「なんや、コーラで乾杯って小学生の誕生日会かいな。」
ずん
「でもさ、なんで他のビール会社が出荷調整なんてするのだ?チャンスじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが短絡的な考えでやんす。急激な需要増に対応して無理な増産をすれば、品質管理や供給体制が崩壊するでやんす。まるで満員電車にさらに人を詰め込むようなもんでやんすよ。」
やきう
「つまり、儲けるチャンスやのに自分で制限かけとるってことやな。これ企業として正気か?」
かっぱ
「おまえ、目先の利益しか見えへんのやな。長期的な信頼を失ったら元も子もないやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。ビール業界は製造から流通まで複雑なサプライチェーンで成り立っているでやんす。一時的な受注増に対応して無理をすれば、システム全体が崩壊する危険性があるでやんすよ。」
ずん
「でもアサヒは完全にやらかしたのだ。サイバー攻撃でシステムダウンとか、もはや現代の恐竜絶滅なのだ。」
やきう
「情報漏えいの痕跡まであるらしいで。これ個人情報とか企業秘密とか全部バレバレやん。」
でぇじょうぶ博士
「サイバーセキュリティの脆弱性は、現代企業にとって致命的な弱点でやんすね。デジタル化を進めれば進めるほど、攻撃の入口も増えるでやんす。まるで家中の窓を開け放って泥棒を招いているようなもんでやんすよ。」
かっぱ
「ほんで、いつまでこの状態が続くんや?居酒屋さんも困っとるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「システム復旧のめどが立っていないというのが最大の問題でやんす。工場の操業は再開できても、受注管理や物流システムが機能しなければ意味がないでやんすからね。」
ずん
「じゃあボクらは当分ビール難民ってことなのだ?」
やきう
「ワイはもう焼酎に切り替えたわ。むしろビールより安いしな。これ逆にチャンスやで。」
かっぱ
「おまえ、さっきコーラ言うてたやないか。どないやねん。」
でぇじょうぶ博士
「興味深いのは、この事態が示す日本の産業構造の脆弱性でやんすね。特定企業への依存度が高すぎると、一社の問題が業界全体、ひいては消費者にまで影響を及ぼすでやんす。」
ずん
「つまり、卵は一つのカゴに盛るなってやつなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。分散投資の原則は、ビール調達にも当てはまるでやんすよ。」
やきう
「けど現実問題、飲食店は特定メーカーと契約しとるやろ。簡単に切り替えられへんやん。」
かっぱ
「そこが商売の難しいとこやな。長年の取引関係を一朝一夕には変えられへん。」
でぇじょうぶ博士
「その硬直性こそが、今回の連鎖反応を加速させた要因でやんす。アサヒからの切り替えが一気に他社に集中したでやんすからね。」
ずん
「じゃあ、今後はどうなるのだ?このまま日本からビールが消えるのだ?」
やきう
「そうなったら、ワイは密造酒作るわ。どぶろくでええやろ。」
かっぱ
「おまえ、それ犯罪やぞ。酒税法違反で捕まるで。」
でぇじょうぶ博士
「長期的には、この事態を機に業界全体でリスク管理の見直しが進むでやんす。サイバーセキュリティ投資も増加するでしょうし、サプライチェーンの多様化も進むでやんすよ。」
ずん
「結局、高い授業料を払わされるのは消費者なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながらその通りでやんす。ビール価格の上昇や、選択肢の減少という形で影響が出る可能性が高いでやんすね。」
やきう
「ほな、今のうちにビール買い占めとくか。転売で儲けたろ。」
かっぱ
「おまえな、そういう発想がクズやねん。買い占めとか迷惑行為やぞ。」
ずん
「でも実際、スーパーとかコンビニでもアサヒ製品が消えてるのだ。これって歴史的瞬間なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ある意味ではそうでやんすね。大手ビールメーカーがサイバー攻撃でここまで長期間操業停止に追い込まれた事例は前例がないでやんす。」
やきう
「つまり、アサヒは伝説を作ったわけやな。悪い意味で。」
かっぱ
「株主も大変やろな。株価どないなっとるんや。」
でぇじょうぶ博士
「当然、株価は下落傾向でやんす。しかも復旧の見通しが立たないとなれば、さらなる下落も予想されるでやんすよ。投資家からの信頼回復には相当な時間がかかるでやんす。」
ずん
「ということは、今がアサヒ株の買い時...なのだ?」
やきう
「おまえ、さっき消費者が被害者言うてたやん。今度は投資家目線かよ。節操ないな。」
でぇじょうぶ博士
「むしろ、この事態は全ての企業にとって警鐘でやんす。デジタル化とサイバーセキュリティは表裏一体でやんすからね。どんな大企業でも、一晩で事業が停止するリスクがあるでやんす。」
かっぱ
「ほんま怖い時代になったもんやな。昔はこんなこと考えもせんかったわ。」
ずん
「じゃあボクは、デジタル化を拒否してアナログで生きるのだ!」
やきう
「おまえ、さっきスマホでゲームしとったやん。説得力皆無やぞ。」
でぇじょうぶ博士
「デジタル化自体が悪いわけではないでやんす。問題は、リスク管理とセキュリティ対策が不十分なままデジタル化を進めることでやんすよ。」
ずん
「難しいのだ...結局、ボクらはどうすればいいのだ?」
かっぱ
「とりあえず、今日の飲み会は我慢するしかないな。」
やきう
「ワイはもう家で一人で飲むわ。その方が安上がりやし。」
でぇじょうぶ博士
「この事態が教えてくれるのは、当たり前のように手に入っていたものが、実は非常に複雑なシステムに支えられているということでやんす。そのシステムの脆さを、おいらたちは今、目の当たりにしているでやんすよ。」
ずん
「つまり...ビールが飲めないくらいで騒ぐなってことなのだ?いや違う、むしろ騒ぐべきなのだ!だってビールがないと、ボクの人生の楽しみが8割減なのだ!」