ずん
「なんか、すごい重たい話題が来たのだ。原作者が『インターネットの嫌われ者』って自称してアニメ化発表とか、これ大丈夫なやつなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ああ、NEEDYでやんすね。これは2022年から水面下で動いていた企画で、中野ブロードウェイでの偶然の出会いから始まった奇跡の産物でやんす。」
やきう
「偶然の出会いとか、まるで少女漫画やんけ。中野ブロードウェイって、オタクの聖地で運命的な出会いがあるんか?ワイも行こかな。」
でぇじょうぶ博士
「やめておくでやんす。やきう君が行っても、まんだらけで古い同人誌を買い漁るだけでやんす。」
ずん
「でも、原作者が『罪を償う』とか『希死念慮』とか言ってるのだ。アニメ化って普通おめでたいはずなのに、なんでこんな暗いのだ?」
かっぱ
「せやな。普通はもっとウキウキするもんやけど、この人は魂削りすぎて灰になりかけとるやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、アニメ制作というのは、13話分の脚本を書き上げるだけで精神がすり減るでやんすからね。毎週深夜まで原稿と格闘して、スタッフを待たせながら発狂するという地獄の日々でやんす。」
やきう
「ワイなんか、会社のメール返信するだけで精神削られとるのに、13話分とか無理ゲーやろ。」
ずん
「でも、モンドリアンとかメリーゴーランドとか、美術設定がすごそうなのだ。これって要するに、めっちゃ金かけてるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。アニプレックスとヨースターピクチャーズという大手が組んでいるでやんすから、予算は相当なものでやんす。モンドリアンをモチーフにした背景なんて、おいらも興奮するでやんす。」
かっぱ
「三原色の均衡とか言うとるけど、要は赤青黄色のカラフルな画面ってことやろ?子供向けアニメかいな。」
やきう
「いや待て。『SNS時代の墓標』とか言うとるやん。これ、めっちゃ重いテーマやで。ニコニコ動画からSNSまでの歴史を背負うとか、壮大すぎて草。」
ずん
「でも、ボク気になるのだ。原作者が『ファンもアンチも全部まとめて花火にしたい』って言ってるけど、これって炎上商法なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは違うでやんす。これは、インターネットという場所で傷つけ合ってきたすべての人々への鎮魂歌みたいなものでやんす。誹謗中傷もファンレターも、全部ひっくるめて作品にするという覚悟でやんす。」
かっぱ
「でもな、『腐った天使』とか『クネクネ野郎のおっさん』とか、自虐がすぎるやろ。もっとポジティブにいけや。」
やきう
「せやな。こんな卑屈な姿勢で作ったアニメ、誰が見るんや。ワイは見るけど。」
やきう
「当たり前やろ。こういう病んだクリエイターが魂削って作った作品こそ、本物の闇があるんや。ワイはそういうの大好きやで。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、意外と真面目でやんすね。でも、確かにこの作品は、インターネット黎明期からSNS全盛期までを生きた人間にしか描けない空気感があるでやんす。」
ずん
「でも、『次に継ぐものが現れるのはSNS時代が終わってから』とか、めっちゃ自信あるのだ。これって大丈夫なのだ?」
かっぱ
「まあ、自信持つのはええけど、放送前からハードル上げすぎやろ。これで微妙やったら、ネットで袋叩きやで。」
やきう
「むしろ、それが狙いちゃうか?叩かれることも含めて『花火』にするんやろ。マゾの極みやな。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。この作品は、視聴者の反応すべてを飲み込んで完成する、参加型のアートみたいなものでやんす。まるで、インターネットという巨大な掲示板そのものが作品になるような感覚でやんす。」
ずん
「うーん、なんか難しいのだ。結局、このアニメは面白いのだ?」
かっぱ
「それは見てみんと分からんやろ。ただ、制作陣が原作者の頭の中を再現するために必死こいて作ったってことは伝わってくるわ。」
やきう
「しかも、監督が原作者のnote読み込んで、『原作者より原作者に詳しい』とか言われとるんやろ?それはそれでキモいな。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それを言っちゃあおしまいでやんす。でも、確かに原作者を深く理解しようとする姿勢は、時に恐怖を感じさせるでやんすね。」
ずん
「で、結局このアニメ、ボクは見るべきなのだ?」
かっぱ
「見たらええやん。劇場先行が3月で、テレビ放送が4月やろ?話題になるのは間違いないで。」
やきう
「せやな。こんだけ原作者が魂削って作ったんやから、見ないのは失礼やろ。ワイは初日に劇場行くで。」
でぇじょうぶ博士
「おいらも行くでやんす。モンドリアンの背景を大スクリーンで見たいでやんすからね。」
ずん
「じゃあ、ボクも行くのだ!でも、原作者が『灰になってもいい』とか言ってるから、放送後に本当に消えちゃったらどうするのだ?」
かっぱ
「それはそれで伝説になるやろ。『魂を燃やし尽くして消えた原作者』とか、めっちゃロックやん。」
やきう
「でも、そんなん美談にしたらあかんで。ちゃんと生きて、次の作品も作ってもらわんと。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、急に良いこと言うでやんすね。でも、その通りでやんす。クリエイターは作品を残すだけでなく、生き続けることも大事でやんす。」
ずん
「うんうん。じゃあ、ボクたちはアニメを見て、原作者を応援するのだ!」
かっぱ
「応援というか、しっかり評価したるわ。良かったら褒めるし、微妙やったら正直に言うで。」
やきう
「それが一番の応援やろな。変に持ち上げるだけやと、原作者も報われへんやろうし。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。NEEDYというタイトルも、『必要とされたい』という切実な願いを感じさせるでやんす。誰もが承認欲求を持つSNS時代の象徴でやんす。」
ずん
「じゃあ、このアニメを見ることが、原作者の承認欲求を満たすことになるのだ?」
かっぱ
「まあ、そういうことやな。見て、感想をネットに書いて、それが原作者に届く。それがSNS時代のエンタメの形やろ。」
やきう
「でも、誹謗中傷も含めて『花火』にするって言うとったやん。ということは、叩いてもええんか?」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは違うでやんす。叩くことと批評は別物でやんす。建設的な批判は歓迎されるでやんすが、ただの誹謗中傷は誰も幸せにしないでやんす。」
ずん
「難しいのだ。でも、ボクはとにかくアニメを楽しみにするのだ!」
かっぱ
「それでええんちゃう?難しいこと考えんと、まずは見て楽しむのが一番や。」
やきう
「せやな。3月の劇場公開、ワイは絶対見に行くで。お前らも来いや。」
でぇじょうぶ博士
「おいらも行くでやんす。そして、このアニメがどんな『花火』を打ち上げるのか、しかと見届けるでやんす。」
ずん
「よし、決まったのだ!じゃあ、ボクたちはNEEDYを見て、原作者が夢見た『謎の遊園地』で遊ぶのだ!...でも、遊園地って入場料高いから、アニメで十分なのだ!」