ずん
「死んだ人とAIで話せるって、これきたんじゃね?ボクのおばあちゃんともう一回話せるのだ!」
やきう
「お前のバアちゃん、生前から『ずんは働け』しか言うてへんかったやろ。AIでも同じこと言われるだけやで。」
かっぱ
「ワイのオトンも再現したいわ。『カッパ、ちゃんと皿に水ためとけよ』ってまた怒られたいんや。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、これは哲学的にも技術的にも興味深い事象でやんすね。デジタルゴーストとは、故人のデータを基にAIが会話を再現するシステムでやんす。SNSの投稿、メール、音声データなんかを学習させて、その人らしい応答を生成するでやんす。」
ずん
「じゃあボクが死んだら、永遠に『働きたくないのだ』って言い続けるAIができるってことなのだ?」
やきう
「それ、誰得やねん。お前の遺族、電源切るやろ絶対。」
かっぱ
「でも待てや。死んだ人のデータ使うって、本人の許可取れへんやん。それって倫理的にどうなん?」
でぇじょうぶ博士
「まさにそこが問題でやんす!このサービスは『癒し』と『冒涜』の間で揺れ動いてるでやんす。遺族にとっては故人と再び話せる救いになる一方、故人の尊厳を傷つける可能性もあるでやんすからね。」
やきう
「ワイ的には、死んだ後まで働かされるとか地獄やわ。『AIやきう、お前の意見は?』とか永遠に聞かれるんやろ?ゾッとするで。」
ずん
「でもさ、故人の借金とかもAIが返してくれるなら便利じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは完全に筋違いでやんす...。AIはあくまで会話を再現するだけで、法的責任は負えないでやんすよ。」
かっぱ
「つまり都合のええとこだけ使おうってことか。それってフェアちゃうやろ。」
やきう
「せやせや。生きとる人間も大事にせんと、死んだ人とばっか話しとったら、リアルの人間関係崩壊するで。『AIの方が話しやすい』とか言い出す奴絶対出てくるやん。」
ずん
「あー、それボクかもしれないのだ。生きてる人って面倒臭いし...」
かっぱ
「お前、今すでに人間関係崩壊しとるやないか。」
でぇじょうぶ博士
「実際、この技術には依存のリスクがあるでやんす。故人のAIと話すことで悲しみを癒すつもりが、逆に前に進めなくなる可能性があるでやんすね。心理学的には『グリーフケア』として機能する場合もあれば、『病的な執着』を生む場合もあるでやんす。」
やきう
「結局、使う人間次第ってことか。でもな、企業が儲けのためにこういうサービス作っとるんやったら、倫理とか二の次やろ。」
ずん
「じゃあボクもAI故人サービスの会社作るのだ!『永遠に働かない』をコンセプトにして...」
でぇじょうぶ博士
「とはいえ、技術自体は悪ではないでやんす。問題は、どういうルールで運用するかでやんすね。故人の意思を尊重する仕組み、遺族の同意プロセス、データの管理方法など、法整備が必要不可欠でやんす。」
やきう
「法律ができる前にビジネス始まるのが世の常やけどな。規制なんて後追いや。」
ずん
「でもさ、もしボクが死んだら、AIずんに『働けよ』って言わせるのは誰なのだ?」
かっぱ
「お前の場合、AI作る前に『生前の発言データが少なすぎます』ってエラー出るわ。家でゲームしかしてへんやろ。」
やきう
「『ピコピコ...ピコピコ...』しか言わんAI、誰が欲しがんねん。」
でぇじょうぶ博士
「結局のところ、このテクノロジーは『死』という概念そのものを問い直してるでやんすね。死んでもデータとして残り続ける時代に、私たちは『本当に死ぬ』とは何かを考え直さなければならないでやんす。」
かっぱ
「要は、生きとる間にちゃんと人と向き合えってことやな。死んでからAI頼るより、今を大事にせえと。」
やきう
「ええこと言うやん。でもお前ら、実際には明日も変わらん生活するんやろ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、人間なんてそんなもんでやんす。でも少なくとも、こういう技術について考えることは大事でやんすよ。無関心こそが一番の危険でやんすからね。」
やきう
「ワイは自分のAI故人、絶対作らせへんで。死んでまで説教垂れたくないわ。」
ずん
「ボクは作ってもらって、永遠に『これきたんじゃね?』って言い続けるのだ!...って、それ誰が喜ぶんだろうなのだ?」