ずん
「ディズニーのカードゲームが売れてないって、これ資本主義の敗北なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、売れてないわけじゃないでやんす。売る場所を間違えただけでやんす。」
かっぱ
「要はカードショップがクソやったってことやろ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そうでやんすね。ディズニーオタクにとってカードショップは、まるで異世界の魔窟でやんす。香りも雰囲気も、全てが敵対的でやんす。」
ずん
「でも、カードゲームなんだからカードショップで売るのが普通じゃないのだ?」
かっぱ
「普通ってなんやねん。ディズニーファンが普通にカードショップ行くと思ってたんか?」
でぇじょうぶ博士
「そこがミスマッチの根源でやんす。Dオタは『体験』を、TCG勢は『勝利』を求めるでやんす。水と油、いや、エレクトリカルパレードとデスゲームくらい違うでやんす。」
ずん
「じゃあ、カードショップの人たちは悪いやつらなのだ?」
かっぱ
「悪いんちゃう。ただ、空気が重いねん。シャカパチ禁止は英断やったけどな。」
でぇじょうぶ博士
「シャカパチ禁止は本当に革命的でやんした。あの音は、ディズニーの魔法を一瞬で破壊する悪魔の音でやんすからね。」
ずん
「でも、値段が高すぎるのだ。女子高生が買えるわけないのだ。」
かっぱ
「そら夢の国は入場料も高いわ。カードも同じや。」
でぇじょうぶ博士
「確かに価格設定はターゲット層とズレてるでやんす。結局、経済的余裕のある大人か、姫プされる女子しか買えないでやんす。」
かっぱ
「王子様にカード買ってもらうってことや。実質、恋愛経済シミュレーションやな。」
ずん
「じゃあ、ボクも王子様探さないといけないのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。ディズニーストアで売ればいいでやんす。カードショップじゃなく、夢の国の延長線上で売るべきでやんす。」
ずん
「なるほど!それなら雰囲気もバッチリなのだ!」
かっぱ
「でも、それってTCG業界の常識を覆すことやろ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。でも、ロルカナはそもそも『異文化共生の実験場』でやんす。常識を覆してこそ、革命が起きるでやんす。」
ずん
「じゃあ、今のロルカナは失敗じゃなくて、成長痛ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。まだ人間界に慣れてないだけでやんす。やがて『夢の国』と『カードの国』が融合すれば、TCG史上最も優しい革命になるでやんす。」
ずん
「でもさ、結局カードショップの人たちも困ってるわけでしょ?在庫抱えて。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。彼らも被害者でやんす。ただ、文化の違いを理解できなかっただけでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「大げさでやんすよ。Dオタは『ハピネス・コミュニケーション至上主義』、TCG勢は『勝利至上主義』。この二つが同じテーブルに座るのは、もはや国際会議レベルでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「それが原根健太氏のような存在でやんす。彼は解説者というより、戦場のカウンセラーでやんした。」
かっぱ
「要は、不安を癒やしながらルール教えてくれる人や。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。彼のおかげで、初の大型大会は驚くほど平和に終わったでやんす。」
ずん
「でも、『巻き戻しOK』ルールは賛否両論なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。優しすぎて、逆に違和感を感じる人もいるでやんす。現実より優しい世界は、時に不気味に見えるでやんすからね。」
ずん
「じゃあ、ロルカナは優しすぎて失敗したってこと?」
でぇじょうぶ博士
「いえ、失敗ではないでやんす。むしろ、これほど『人間』を映し出したカードゲームは珍しいでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「ロルカナは、カードゲームが単なる勝負ではなく、文化の交差点だということを示したでやんす。光と闇、笑顔と沈黙、夢と現実が衝突する場所でやんす。」
かっぱ
「要は、みんな違う目的でカード触ってるってことやろ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。Dオタは『体験』、TCG勢は『勝利』、運営は『理想』を求めてるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「やがて『夢の国』と『カードの国』の両方を歩ける世界ができれば、それはTCG史上最も優しい革命になるでやんす。」
かっぱ
「また『優しい革命』や。お前、それ好きやな。」
ずん
「でも博士、結局ボクはロルカナ買えないのだ。お金ないし、王子様もいないし。」
でぇじょうぶ博士
「...それはずんの人生の問題でやんす。」
ずん
「じゃあ、メルカリで安く買うのだ!これで夢の国の住人になれるのだ!」