ずん
「ドイツでDr.って書いたら態度変わるらしいのだ!ボクも今日から『Dr.ずん』名乗るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「待つでやんす!ドイツの博士号は日本の10倍難しいでやんす。19世紀は市民の前で公開討論させられて、新聞にまで載ったでやんすよ。」
やきう
「つまり、学歴という名の現代の貴族制度やんけ。ワイみたいな庶民には一生縁のない世界や。」
ずん
「えぇ...じゃあボクは一生『Mr.ずん』のままなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そもそもずんは『Mr.』すら怪しいでやんす。『ニート.ずん』が正確でやんす。」
やきう
「草。でも博士、ドイツ人はなんでそこまでDr.に価値置くんや?レストランの予約ごときで態度変わるとか、頭おかしいやろ。」
でぇじょうぶ博士
「マイスター制度の伝統でやんす。職人の技術を極めた証として、学問も同じように扱われるでやんす。つまり、Dr.は『知の職人』の証明書でやんすね。」
ずん
「じゃあ日本も真似すればいいのだ!『ドクター?医者なの?』とか言われなくなるのだ!」
やきう
「アホか。日本でそんなんやったら、偽博士が量産されて大混乱や。『私、東大の博士でぇす』とか言う詐欺師だらけになるわ。」
でぇじょうぶ博士
「実際、ドイツでは保険証にも『Dr.』って書けるでやんす。病院で『Dr.患者』として扱われるわけでやんすね。おいらもドイツに移住したいでやんす...」
ずん
「待って待って!それってつまり、学歴で人間を差別してるってことじゃないのだ?」
やきう
「せや。これ完全に現代の身分制度やん。貴族が『Dr.』で、平民が『Mr.』や。中世から何も変わってへんやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。特に家探しでは『PhD
ずん
「ひどすぎるのだ!ボクみたいな庶民は家も借りられないのだ!?」
やきう
「お前、そもそもドイツ行く金も気力もないやろ。心配すんな。」
でぇじょうぶ博士
「さらに、子供の学校カーストにまで親の肩書きが影響するでやんす。『先生の娘』というだけでギムナジウム(進学校)進学が前提として扱われるでやんす。」
ずん
「完全に親ガチャじゃないのだ!これは社会問題なのだ!」
やきう
「いや、むしろ日本の方がヤバいで。『どこの大学?』しか聞かれへんやん。学位の中身なんて誰も見てへん。」
でぇじょうぶ博士
「それは一理あるでやんす。日本は『大学名』、ドイツは『学位』で判断するでやんす。どっちも結局は学歴マウントでやんすけどね。」
ずん
「じゃあ、ドイツで『Dr.』持ってたら、アジア人差別も回避できるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「部分的には正解でやんす。ドイツは外国人にキツイ国でやんすが、『Dr.』があれば『教養ある外国人』として扱われるでやんす。逆に言えば、『Dr.』なしのアジア人は『中国人かどうか』でしか判断されないでやんす。」
やきう
「つまり、差別を避けるために必死で勉強せなアカンってことか。これ、めちゃくちゃ歪んでるやん。」
でぇじょうぶ博士
「でも、日本よりはマシかもしれないでやんす。日本じゃ『Dr.』持ってても『で、年収は?』って聞かれるでやんすからね。」
やきう
「博士、お前それ自分のこと言うてるやろ。モテないからって社会のせいにすんなや。」
ずん
「結局、ドイツも日本も、どっちも学歴で人間を測ってるってことなのだ?」
やきう
「せやで。ドイツは『学位』、日本は『大学名』、アメリカは『年収』や。世界中どこ行っても、何かしらのモノサシで測られるんや。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、人間は分類したがる生き物でやんすからね。『Dr.』は単なる便利なラベルでやんす。中身が伴ってるかは別問題でやんすけど。」
ずん
「じゃあボクは『ニート.ずん』のラベル貼られたままなのだ...?」
やきう
「お前、自分で『Dr.ずん』名乗ろうとしてたやん。結局、人間誰しも『偉そうに見られたい』んや。」
でぇじょうぶ博士
「深いでやんすね...。つまり、『Dr.』信仰は人間の承認欲求の究極形態でやんす。」
ずん
「むぅ...じゃあボクも今日から『自称Dr.ずん』として生きていくのだ!誰も本物か確認しないはずなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ドイツでそれやったら逮捕でやんす。学歴詐称は重罪でやんすよ。」
ずん
「じゃ、じゃあ『自称Master.ずん』でどうなのだ!?」
やきう
「もうええわ...。お前、一生『ニート.ずん』でええやろ...。」
ずん
「待って!せめて『無職博士ずん』はダメなのだ!?『無職』を極めた博士ってことで!これなら嘘じゃないのだ!」