**ずん
「中国が7.4兆円も投資するって聞いたのだ!これもう勝ち確定じゃね?」**
**でぇじょうぶ博士
「まあまあ、そう慌てないでやんす。確かに金額だけ見れば凄まじいでやんすが、半導体戦争は札束で殴り合うプロレスとは違うでやんすよ。」**
**やきう
「ほーん、で?金があっても勝てへんってどういうことや。ワイの貯金も増えへんのに、国が金持っとっても意味ないんか。」**
**でぇじょうぶ博士
「やきう君の貯金が増えないのは別の問題でやんす。半導体製造には、金だけじゃなくて『技術の蓄積』と『人材』、そして『サプライチェーン全体の協力』が必要でやんす。特に最先端のリソグラフィ装置なんかは、オランダのASMLが独占してるでやんすからね。」**
**ずん
「リソグラ...なんだって?舌噛みそうなのだ。」**
**でぇじょうぶ博士
「簡単に言えば、半導体の回路を超細かく刻み込む機械でやんす。これがないと最先端のチップは作れないでやんす。まるで、包丁なしで寿司を握ろうとするようなもんでやんすね。」**
**やきう
「つまり、中国はその包丁持ってへんってことか。ほな7.4兆円あっても寿司は握れへんやんけ。」**
**でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。ASMLの最先端EUV露光装置は、米国の圧力でオランダ政府が中国への輸出を制限してるでやんす。中国は独自開発を進めてるでやんすが、技術的なギャップは簡単には埋まらないでやんすよ。」**
**ずん
「じゃあ、中国が44の先端技術で37も上位ってのは嘘なのだ?」**
**でぇじょうぶ博士
「嘘ではないでやんすが、これは『学術論文の数』に基づいた調査でやんす。論文が多いことと、実際に商業化できる技術があることは別問題でやんすね。まるで、レシピ本をたくさん持ってても料理が上手いとは限らないようなもんでやんす。」**
**やきう
「ほな、中国は理論だけ強くて実践が弱いってことか。ワイみたいやな、口だけは達者やけど行動力ゼロや。」**
**でぇじょうぶ博士
「...やきう君、自己分析が冴えてるでやんすね。中国は確かに基礎研究では進んでるでやんすが、実際の製造プロセスや品質管理では米国や台湾、韓国に大きく遅れを取ってるでやんす。」**
**ずん
「じゃあ、結局のところ中国は勝てないってことなのだ?」**
**でぇじょうぶ博士
「短期的には厳しいでやんすね。ただし、中国の強みは『国家主導で長期的に投資できる』ことでやんす。民主主義国家だと政権交代で方針が変わることもあるでやんすが、中国は一党支配なので継続的に資金を投入できるでやんす。10年、20年後にはどうなってるかわからないでやんすよ。」**
**やきう
「ほな、今は米国が優勢やけど油断したらアカンってことやな。まるで巨人が最下位に沈むようなもんやな。」**
**ずん
「でも博士、中国ってファーウェイとかで既にすごいチップ作ってるって聞いたのだ。」**
**でぇじょうぶ博士
「それも事実でやんす。ファーウェイのKirin 9000Sなんかは、米国の制裁下でも7nmプロセスのチップを製造したと言われてるでやんす。ただし、これは既存の技術を最大限活用した結果であって、最先端の3nmや2nmプロセスにはまだ到達してないでやんすね。」**
**やきう
「ほな、中国は『そこそこのチップ』は作れるけど、『最高級のチップ』は作れへんってことか。ワイのPCみたいやな、動くけど最新ゲームは無理や。」**
**でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。しかも、半導体製造には数百の企業が関わる複雑なサプライチェーンが必要でやんす。中国が一社で全部やろうとしても限界があるでやんすね。」**
**ずん
「じゃあ、中国が『メイド・イン・チャイナ2025』で自給率70%目指すってのは無理ゲーなのだ?」**
**でぇじょうぶ博士
「目標達成は困難でやんすね。特に最先端チップに関しては、米国の制裁が続く限り厳しいでやんす。ただし、中低級チップ市場では中国のシェアは確実に増えてるでやんすよ。」**
**やきう
「結局、中国は高級寿司は握れへんけど、回転寿司なら任せとけってことやな。」**
**でぇじょうぶ博士
「...その例えは微妙でやんすが、まあ間違ってないでやんす。問題は、AIや量子コンピューティングなど未来の技術には最先端チップが不可欠ってことでやんす。中国がこの分野で遅れれば、次世代の技術覇権を握れないでやんすね。」**
**でぇじょうぶ博士
「それも単純じゃないでやんす。米国は設計では強いでやんすが、実際の製造は台湾のTSMCに依存してるでやんす。もし台湾有事が起きれば、米国も大打撃を受けるでやんすよ。」**
**やきう
「ほな、結局誰も安心できへんやんけ。まるで椅子取りゲームみたいやな、音楽止まったら全員困るやつや。」**
**でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。だからこそ、米国も国内に半導体工場を建設しようとしてるでやんすし、日本も熊本にTSMCを誘致したでやんす。みんな『チップがないと困る』ってことに気づいたでやんすね。」**
**ずん
「じゃあ、日本はどうなのだ?日本も参戦してるのだ?」**
**でぇじょうぶ博士
「日本は半導体製造装置や素材では世界トップクラスでやんす。特にフッ化水素やレジストなんかは日本企業が強いでやんすね。ただし、チップ設計や製造では遅れを取ってるでやんす。」**
**やきう
「ほな、日本は裏方としては優秀やけど、主役にはなれへんってことか。まるでワイみたいやな、サポート役としては有能やけど。」**
**でぇじょうぶ博士
「...やきう君がいつサポート役として有能だったのか知らないでやんすが、日本の立ち位置はまさにそんな感じでやんすね。ただし、裏方がいないと半導体は作れないので、日本の役割も重要でやんすよ。」**
**ずん
「結局のところ、この半導体戦争ってどうなるのだ?中国が勝つのだ?米国が勝つのだ?」**
**でぇじょうぶ博士
「短期的には米国が優勢でやんすが、長期的には不透明でやんす。中国が技術的ブレークスルーを起こせば形勢が変わる可能性もあるでやんすし、逆に米国の制裁が強化されれば中国はさらに苦しくなるでやんすね。」**
**やきう
「ほな、答えは『わからん』ってことやんけ。そんなん誰でも言えるわ。」**
**でぇじょうぶ博士
「...まあ、未来を正確に予測できる人間はいないでやんすからね。ただし、確実に言えるのは、半導体が21世紀の『石油』であり、これを制する者が世界を制するってことでやんす。」**
**ずん
「じゃあ、ボクも半導体買い占めれば大金持ちになれるのだ!」**
**でぇじょうぶ博士
「...ずん君、半導体は投機対象じゃないでやんすよ。それに、ずん君が買い占められるほど在庫があるとも思えないでやんす。」**
**やきう
「そもそも、お前に買い占めるほどの金あるんか?ワイですら無理やのに。」**
**ずん
「...じゃあ、ボクは中国株を買って一攫千金を狙うのだ!7.4兆円も投資するなら絶対上がるのだ!」**