ずん
40年も封印されてた映画が日本で初上映って、もはや呪いの秘宝なのだ!
でぇじょうぶ博士
やんすねぇ。『MISHIMA』は三島由紀夫という題材のせいで、まるで触れてはいけない伝説の壺みたいな扱いを受けてきたでやんす。
かっぱ
ちょい待ち。日本で撮って日本人が主演してんのに、日本で観られへんってどういうこっちゃねん。
でぇじょうぶ博士
出資の条件が「日本で上映しないこと」だったでやんす。脅迫状まで届いて、防刃チョッキ着用での撮影でやんすからね。まるで地雷原でダンスするようなもんでやんす。
ずん
えぇ...じゃあポール・シュレイダーって相当なMなのだ?
かっぱ
そら『タクシードライバー』書いた男やからな。狂気と情熱の塊やろ。
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。彼は離婚と借金で転落して、棺桶に入った自分が夜の街を流れる夢を見たでやんす。その棺桶をタクシーに置き換えたのが『タクシードライバー』でやんす。
ずん
夢が暗すぎるのだ。ボクなんか宝くじ当たる夢しか見ないのだ。
かっぱ
お前が当てるんは宝くじやなくて税務調査やろ。
でぇじょうぶ博士
むむむ、話を戻すでやんす。シュレイダーは「無名の男の凶行」という批判に対し、「インテリも同じ苦しみを抱える」ことを証明したかったでやんす。それで三島を選んだでやんす。
ずん
でもさ、結局市ヶ谷で「聞け!聞いてくれ!」って叫んでも誰も聞いてくれなかったんでしょ?ボクのプレゼンと同じなのだ。
かっぱ
お前のプレゼンは内容がスッカスカやから聞く価値ないだけやろ。三島は時代が理解できへんかっただけや。
でぇじょうぶ博士
興味深いのは、ジョージ・ルーカスがワーナーと交渉して資金を調達した点でやんす。ルーカスはワーナーの悪口を言わない条件で出資を引き出したでやんす。
ずん
えっ、悪口言わないだけでお金出してくれるの?じゃあボクも上司の悪口やめるのだ!
かっぱ
お前はもう手遅れやろ。散々SNSで愚痴っとるやないか。
でぇじょうぶ博士
さらに『天使のたまご』の話も興味深いでやんす。こちらは逆に海外で改変されて『IN THE AFTERMATH』という別物にされてしまったでやんす。
ずん
71分を90分に延ばすために実写混ぜたって...それボクの卒論と同じ手口なのだ!
かっぱ
お前の卒論はコピペと空白で水増ししとっただけやろが。
でぇじょうぶ博士
面白いのは、頑張って実写を追加しても結局72分、たった1分しか増やせなかったことでやんす。『天使のたまご』は完璧すぎて、下手にいじれなかったでやんす。
ずん
つまり完璧な作品は誰も手を出せないってことなのだ。ボクもそろそろ完璧になって近寄りがたい存在になるのだ!
かっぱ
お前が近寄りがたいんは口臭のせいやろ。完璧さとは無関係や。
でぇじょうぶ博士
両作品とも35年ルールで権利が返却されたことが救いでやんすね。アメリカの著作権法では35年で権利が著作者に戻るでやんす。『ターミネーター』も同じ運命でやんす。
ずん
じゃあボクが今作った恥ずかしい動画も35年後には誰かに返ってくるのだ?
かっぱ
誰もお前の動画の権利なんか欲しがらんわ。削除しとけ。
でぇじょうぶ博士
重要なのは、政治的配慮に囚われず作品を正当に評価する姿勢でやんす。東京国際映画祭がパレスチナ映画にグランプリを授与したのも、その表れでやんす。
ずん
なるほど...つまり忖度せずに本質を見ろってことなのだ。じゃあボクの本質も見てほしいのだ!
かっぱ
見たくないわ。お前の本質は怠惰と承認欲求の塊やろ。
ずん
むぅ...でも40年越しの上映とか、改変から解放とか、映画も人生も逆転劇があるってことなのだ!
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。『MISHIMA』のチケットは10分で完売でやんすからね。時代が追いつくこともあるでやんす。
ずん
じゃあボクも35年待てば評価される日が来るのだ!その頃にはボク70歳くらいで、きっとみんなから「ずんじい」って呼ばれて慕われる存在になってるのだ!
かっぱ
70歳になっても変わらんと思うで、お前は。
ずん
えぇ...じゃあボクは今から『MISHIMA』観に行って、切腹の覚悟だけでも学んでくるのだ...!