ずん
「おい、岩手県が婚活冊子で大炎上してるのだ!女性は可憐にとか控えめメイクとか、これマジで税金使ってやることなのだ?」
やきう
「ワイ、この冊子作った担当者の顔が見てみたいわ。どんな昭和の化石が混ざっとるんや。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...これは典型的な『善意の暴力』でやんすね。婚活支援という名目で、実質的には『女性はこうあるべき』という価値観の押し付けでやんす。」
ずん
「でも博士、男性向けにも同じような指示があったんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが問題の本質でやんす。おそらく男性向けには『清潔感』程度の記述しかなく、女性だけが『可憐』『透明感』『パンプス』『スカート』と具体的に指示されているでやんす。まるで商品のパッケージデザインを指定するかのようでやんすね。」
やきう
「つまり岩手県は『売れ残り女性』を『商品化』しようとしたってことか。クソオスの発想やんけ。」
ずん
「えっ、やきうがまともなこと言ってるのだ...?」
やきう
「ワイだって分かるわ。これ作った『次世代育成担当』って部署名からして、もう女性を『産む機械』扱いしとるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。部署名に『次世代育成』とあるのは、つまり『少子化対策』が本丸でやんす。婚活支援は手段に過ぎず、最終目的は『子どもを産んでもらうこと』でやんす。だから女性の『外見』や『服装』にフォーカスするという、極めて浅薄な発想になるでやんすね。」
ずん
「じゃあこの冊子、ただの『男性好みの女性製造マニュアル』ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。しかも税金を使って、県が公式に『こういう女性が男性に好まれます』と言っているようなもんでやんす。これは婚活支援ではなく、女性への『規格化指示書』でやんすよ。」
やきう
「で、これ作った担当者は今どんな顔しとるんやろな。『批判されるとは思わなかった』とか言うとるんちゃうか。」
ずん
「でも待つのだ。実際に婚活で外見が重要なのは事実じゃないのだ?統計とかあるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ああ、それについて面白いことに、記事にあったアンケートには『統計に基づく世論調査ではありません』と明記されているでやんす。つまり、何の根拠もないでやんす。」
やきう
「草。つまり担当者の『俺の理想の女性像』を県が公式に発表したってことやんけ。これもう公私混同の極みやろ。」
ずん
「まさかこれ、担当者の個人的な趣味が反映されてるのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「可能性は否定できないでやんす。『可憐』『透明感』『ナチュラル』という表現は、極めて主観的で、しかも特定の男性層が好む『清楚系』のステレオタイプでやんす。まるでアイドルのイメージ戦略みたいでやんすね。」
やきう
「ワイ、岩手県の女性が本気で可哀想やと思うわ。こんな冊子見せられて『はい、これが県公認のモテる女性像です』とか言われたら、そら逃げ出すわ。」
ずん
「でも博士、県は公開取りやめたから、これで問題は解決したのだ?」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん君。公開取りやめは『臭いものに蓋』をしただけでやんす。問題の本質は、こういう冊子を作ってしまう県の体質や価値観にあるでやんす。制作過程で誰も疑問を持たなかったことが最大の問題でやんすよ。」
やきう
「つまり岩手県庁内では、この内容が『普通』やったってことやな。組織全体が昭和の価値観で凝り固まっとるんやろ。」
ずん
「じゃあどうすれば良かったのだ?婚活支援自体は悪いことじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「もちろん婚活支援自体は悪くないでやんす。ただし、外見や服装を指定するのではなく、コミュニケーションスキルや自己理解を深める内容にすべきだったでやんす。例えば『自分らしさを大切に』とか『相手の価値観を尊重する』といった、ジェンダー中立的な内容でやんすね。」
やきう
「でも正直、そんな当たり障りのない内容やったら、誰も読まんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それはそうでやんす。だからこそ、県が税金を使ってやる意味があるのか、という根本的な問題に行き着くでやんす。婚活なんて個人の問題なんでやんすから、民間に任せればいいでやんすよ。」
ずん
「じゃあこの冊子、最初から作る必要がなかったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすね。少子化対策というお題目で、県が個人の恋愛や結婚に介入しようとすること自体が、もう時代錯誤でやんす。まるで『お見合い結婚が当たり前』だった時代の発想でやんすよ。」
やきう
「でもワイ思うんやけど、この冊子批判しとる奴らも、実際に婚活したら『清楚系』の女性選ぶんちゃうか?口では平等とか言うて、行動は別やろ。」
でぇじょうぶ博士
「確かに、個人の好みと社会的な規範は別問題でやんす。個人が『清楚系』を好むのは自由でやんすが、県が公式に『女性は清楚系であるべき』と言うのは問題でやんす。ここを混同すると、議論がおかしくなるでやんすよ。」
やきう
「まあ、ワイは別に結婚とか興味ないけどな。二次元の嫁がおれば十分や。」
やきう
「うるさいわ。少なくともワイの嫁は、県から『可憐であれ』とか指示されへんからな。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...話を戻すでやんすが、この問題で一番深刻なのは、県の担当者たちが本気で『これは女性のためになる』と思っていた可能性が高いことでやんす。善意で差別をする、これが最もタチが悪いでやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「例えば、担当者たちは『婚活で苦労している女性を助けたい』という善意があったかもしれないでやんす。でも、その『助ける方法』が『男性好みの外見になれ』という発想になった時点で、女性を『男性に選ばれる客体』として見ているでやんす。」
やきう
「つまり『女性の幸せ=男性に選ばれること』という前提があるわけやな。クソオブクソやんけ。」
ずん
「でも実際、婚活してる女性の中には『男性に選ばれたい』って思ってる人もいるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それはそうでやんす。でも重要なのは、県が特定の価値観を『正解』として押し付けることの是非でやんす。個人が自分の意思で『男性好みの外見にしたい』と思うのは自由でやんすが、県が『こうあるべき』と指示するのは越権行為でやんすよ。」
やきう
「でもこれ、岩手県だけの問題やないやろ。他の自治体も似たようなこと、水面下でやっとるんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。実際、全国の自治体で婚活支援事業が行われているでやんすが、そのほとんどが『女性は若くて美しく、男性は経済力がある』という固定観念に基づいているでやんす。岩手県はたまたま炎上しただけで、氷山の一角でやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、そういう側面は否定できないでやんす。特に地方の自治体は、保守的な価値観が根強く残っているでやんすからね。東京と地方では、ジェンダー意識に数十年の開きがあるでやんす。」
やきう
「じゃあ地方の女性は、どうすればええんや。こんな環境で生きていかなアカンのか。」
ずん
「やきうがまた真面目なこと言ってるのだ...」
でぇじょうぶ博士
「選択肢は二つでやんす。一つは、地方で戦い続けること。もう一つは、都会に出ること。実際、地方から若い女性が流出している一因は、こういう価値観の押し付けにあるでやんすよ。」
やきう
「結局、地方は自分で自分の首を絞めとるわけやな。女性を追い出して、ますます過疎化が進む。アホやろ。」
ずん
「でも博士、都会に出たって、結局同じような価値観に出会うんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それはそうでやんす。でも都会には、多様な価値観を持つ人がいるでやんす。地方では『みんなと同じ』が求められるでやんすが、都会では『自分らしさ』を追求できる余地があるでやんすよ。」
やきう
「まあワイは、どこにおっても『自分らしさ』全開やけどな。誰にも文句言わせへん。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...まあ、この問題の教訓は、行政が個人の生き方に介入する危険性でやんす。少子化対策は必要でやんすが、その方法が『女性に外見を指示する』では本末転倒でやんすよ。」
やきう
「ほんで岩手県は、この後どうするんや。謝罪して終わりか?」
でぇじょうぶ博士
「おそらくそうでやんす。公開取りやめで幕引きを図り、ほとぼりが冷めたら忘れられるのを待つでやんす。これが日本の組織の常套手段でやんすね。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、そうでやんす。この手の炎上は定期的に起こるでやんすが、根本的な体質改善には至らないでやんす。なぜなら、問題の本質が『個人の意識』ではなく『組織の構造』にあるからでやんすよ。」
やきう
「つまり岩手県庁は、これからも昭和の価値観で突き進むってことか。終わっとるな。」
ずん
「でもボク思ったのだけど、この冊子作った人たち、本当に『これはヤバい』って気づかなかったのだ?誰か止める人いなかったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが一番の謎でやんすね。おそらく、制作過程で複数の人が関わっているはずでやんすが、誰も疑問を持たなかった。これは『集団思考』の典型的な失敗例でやんす。みんなが『これで大丈夫』と思い込んでしまうでやんすね。」
やきう
「まあ、県庁の会議室なんて、おっさんばっかりやろ。そら誰も気づかんわ。」
ずん
「じゃあ女性職員はいなかったのだ?女性がいれば気づいたはずなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それが問題の核心でやんす。仮に女性職員がいても、組織の中で『異論を唱えにくい雰囲気』があれば、黙ってしまうでやんす。日本の組織は『和を乱すな』という圧力が強いでやんすからね。」
やきう
「結局、誰も責任取らんで終わるんやろ。ほんまクソやな。」
ずん
「じゃあボクたちには何ができるのだ?こういう問題、また起こるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「もちろん起こるでやんす。でも、SNSでの批判が今回のように広がれば、少なくとも公開は取りやめになるでやんす。これが唯一の希望でやんすね。市民の監視の目が、行政の暴走を抑える最後の砦でやんす。」
やきう
「つまりワイらが、ネットで叩き続けるしかないってことか。まあ、それはワイの得意分野やけどな。」
やきう
「勘違いすんなボケ。ワイはただ、クソなもんをクソって言うとるだけや。別に正義の味方でも何でもないわ。」
ずん
「でも博士、この問題って結局、『少子化対策』と『個人の自由』のどっちが大事か、っていう話になるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いい質問でやんす。でも実は、その二つは対立しないでやんす。本当に少子化を解決したいなら、個人の自由を尊重し、多様な生き方を認める社会を作ることが先決でやんす。『女性は可憐であれ』と押し付ける社会では、誰も子どもを産みたくなくなるでやんすよ。」
やきう
「つまり岩手県は、少子化対策のつもりが、むしろ少子化を加速させとるってことやな。自爆やんけ。」
ずん
「じゃあボク、岩手県に『もっと自由な婚活冊子』を提案するのだ!『ありのままでいいのだ』って書くのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、君が提案しても、誰も聞かないと思うでやんす。」
ずん
「えっ、なんでなのだ!?ボクの意見も大事なのだ!」
やきう
「お前、さっきから『ボクはお金持ちにならない』とか言うとったやんけ。そんな奴の意見、誰が聞くねん。」
ずん
「むむむ...じゃあボク、お金持ちになってから意見を言うのだ!お金持ちの意見なら聞いてもらえるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それはそれで、また別の問題でやんすね。」
ずん
「よーし、じゃあボク、岩手県に『パンプス禁止令』を提案するのだ!女性はスニーカーで婚活するのだ!これで完璧なのだ!」